今季最初にして最大のヤマ場・関東学生リーグ戦（リーグ戦）がついに幕を開けた。ワセダは男女共に１部リーグに所属。各リーグはＡ、Ｂの２ブロックに分かれており、試合はブロックごとに総当たり形式で行われる。今大会は全日本学生王座決定戦（王座）への出場権が懸かっているため、決して負けられない戦いが続く。女子は第１戦で青学大と対戦し、２３８２－２２４６で勝利。悪天候の中、点数は伸び悩んだが手堅く勝ち星を手にした。
笑顔で盛り上げた林女子リーダー
強い風雨の吹き荒れる、最悪ともいえるコンディションの中スタートした開幕戦。そんな状況下でも多くのＯＢ・ＯＧが駆け付け、選手と応援が一体となった明るい雰囲気で試合は進んだ。ひときわ存在感を放っていたのは林香里女子リーダー（スポ４＝奈良学園）。「チームの点数が悪くても、明るく試合を続けることを心掛けた」と強風の影響で思うように点数が出ない選手達を笑顔で鼓舞した。競技面でもチームトップとなる６３６点を挙げる活躍。女子リーダーとして臨む、大事なシーズン初戦の勝利に大きく貢献した。
チーム２位の成績を残したのは福井瑞生（スポ２＝埼玉・春日部共栄）。昨季のリーグ戦では１年生ながら全試合に出場し、主力選手としての働きを見せた若きエース候補。今試合は５９９点と満足のいく数字ではなかったが、次戦では実力を発揮し、持ち前の笑顔が多く見られることを期待したい。５８９点で同３位につけたのは、安定して得点を重ねた池上友里恵（教３＝埼玉・浦和ルーテル学院）。「雨の中最後まで点数を取っていくという気持ちは切らさなかった」と最終エンドでは５６点の高得点をマーク。上級生としての気合をのぞかせた。
円陣を組む女子チーム
勝利はしたものの、「どんなに天気が悪くても２４００点中盤は超えたいと思っていた」（林）と納得のいく結果を残すことはできなかったワセダ。目標である王座制覇に向けては、天候に左右されず高得点を挙げることが必須。そのためにはさまざまな条件下で経験を積むことが必要となるだろう。リーグ戦はまだ始まったばかり。次戦では雨雲を吹き飛ばすような快勝を期待したい。
（記事、写真 谷田部友香）
※記事中の学年は４月以降の新学年となっています。
結果
女子○早大２３８２－２２４６青学大
コメント
林香里女子リーダー（スポ４＝奈良学園）
――悪天候の中でしたが、影響はありましたか
雨は、雨の中でも練習をしていたので大丈夫でしたが、風は私だけでなく全体に影響がありました。
――それに対してどのように対応をしましたか
練習で雨の日に積極的に外で射っていて、防寒や雨具を持ってくるということを言ってきたので、対策はしっかりできていたと思います。
――チームの２３８２点という点数についてはどのように捉えていますか
どんなに天気が悪くても２４００点中盤は超えたいと思っていたので、ちょっと低いなという感じはあります。
――ご自身の６３６点という点数についてはいかがですか
自分としてはもっと出せれば良かったのですが、きょうの天気だったら妥当かなと思います。
――女子リーダーとして臨むリーグ戦は、今までのリーグ戦と違いはありますか
そうですね。今までは自分のことで必死になっていたのですが、（ことしは）女子リーダーとして全体をしっかり見て、後輩が実力を出せるような空気を作れたら、という気持ちで臨んでいます。
――女子リーダーとして１番心掛けていることはなんですか
チームの点数が悪くても、明るく試合を続けることを心掛けています。
――次戦への課題と意気込みをお願いします
きょうは点数があまり出てない時に、チームの声が小さくなってしまったので、そこをみんなで話し合って改善していきたいと思います。２戦目は天気が悪くてもきょうより良い点数が出るようにしていきたいです。
池上友里恵（教３＝埼玉・浦和ルーテル学院）
――きょうは悪天候でしたが、どのように対応していきましたか
あまり風や雨を気にしすぎないように、とにかくいつも通りという気持ちで射ちました。
――ご自身の５８９点という点数についてはいかがですか
納得できるものでは無いのですが、雨の中最後まで点を取っていくという気持ちは切らさなかったので、悪天候の中ではまあまあだったと思います。
――上級生としてどのようなことを心掛けていきますか
きょねんは２年生という立場で初めてのリーグ戦だったのですが、ことしは２年目なので、自分が選手の時も、応援という立場の時も後輩が安心してワセダの勝利を信じられるような雰囲気作りに貢献していきたいと思います。
――リーグ戦での個人としての目標はなんですか
５戦全部出ることと、点数的にも６００点を越えられたらいいなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
最近ちょっと調子が悪く、きのうの午後やっと調子が戻ってきた中できょうを迎えてしまったので、１週間しっかり調整をして、来週はもっと自信を持って射てるようにしたいと思います。