荒天で延期された第1戦、対拓大戦が、約1ヶ月遅れで行われた。前半の50メートルから調子の良さが見られ、2535-2375で快勝。ここまで全勝しながらも、本来の力を発揮できずに点数が伸び悩んでいた女子部だったが、4戦目にしてようやく2500点に乗り上げた。
この日も高得点をあげた福井
ここまでのリーグ戦、野村美加主将(スポ4=石川・金沢桜丘)、林香里(スポ3=奈良学園)のエース二人が得点を牽引してきた。この日、チームの起爆剤となったのが、両エースに加えて好成績を収めた、吉峰さやか(スポ2=香川・高松東)、福井瑞生(スポ1=埼玉・春日部共栄)の下級生2人である。ルーキー福井は、前回に続いて好調をキープ。この日も、笑顔でのガッツポーズが多く見られた。「雰囲気にも段々慣れて来た」と本人も語るように、リーグ戦前半に比べて非常にリラックスした様子。初の600点越えを果たした前回の点数をさらに上回り、623点を記録した。
同的の野村主将と笑顔を交わす吉峰(右)
一方の吉峰は、2月に行われたインドアのインカレ(全日本学生室内個人選手権)でベスト16入りし、今後主力としての活躍が期待される2年生。昨年から、1年生にしてすでにリーグ戦にフル出場していたものの、今季のリーグ戦では、ここまで下位に沈んでいた。その原因を、「色々考えてしまって、そのまま射っていた」と本人は語る。この日は、「強気で、攻めることができた」と、精神面での変化を復調の要因にあげた。これまでの8番のポジションから2番に変更したことで、環境の変化による刺激や、同的となった野村主将がもたらす安心感が影響したようだ。624点を獲得し、両エースに続く3位。初めてのベスト4入りを果たした。
ようやく本来の実力を発揮し始めた女子部。王座(全日本学生女子王座決定戦)に向けて、残された試合はリーグ戦第5戦、優勝決定戦の2試合である。今回ようやくワセダらしさを発揮したものの、王座優勝に向けては、2600点が欲しいところ。上昇に向けて、若手のさらなる飛躍が不可欠だ。
(記事、写真 建部沙紀)
結果
女子 ○早大2535-2375拓大
コメント
吉峰さやか(スポ2=香川・高松東)
――きょうの感想をお願いします
緊張はしましたが、雰囲気も良かったので、楽しかったです。
――ここまでのリーグ戦より点数が伸びました
今までは結構色々考えてしまって、そのまま射っていたのですが、きょうは強気で、攻めることができたのが大きいと思います。
――いつもと違う位置でしたが、影響はありましたか
(野村)美加先輩が結構点数も雰囲気も出してくれるので、自分的にはとても楽でした。
――5戦目、優勝決定戦でのポイントは何ですか
まだもっとチームの雰囲気も考えられるし、自分の射形も考えられると思うので、そこを意識して直していきたいと思います。
福井瑞生(スポ1=埼玉・春日部共栄)
――きょうの感想をお願いします
きょうはこの間(4/28に行われたリーグ戦第4戦)と同じ射場で、天気もこの前より良かったので、結構射ちやすかったと思います。
――試合数を重ねるごとに点数が伸びていますが、その理由は何だとお考えですか
もともと調子が悪かったというのもあるのですが、雰囲気にも段々慣れて来たからだと思います。
――調子が良くなった理由は
この間の試合から、(野村)美加さんにもアドバイスを頂いて、射形を中心に意識しています。
――今後の意気込みをお願いします
今まだ直しているところが完璧ではないので、その辺を調整していきたいと思います。