【アーチェリー】善戦するも、男女とも慶大に惜敗

男子アーチェリー/女子アーチェリー

早慶定期戦 11月23日 埼玉・早大所沢キャンパスアーチェリー場

晩秋の澄んだ空気の中で開催された37回目の早慶定期戦。2年ぶりにホームの早大所沢キャンパスで迎えた伝統の一戦には両校のOBOGも詰めかけ、各校の応援歌が会場に響いた。現役戦は70mラウンドで試合が行われるも、男女とも慶大に惜敗する悔しい結果に終わった。

チームを鼓舞し続けた梅澤主将

男子は野田慶一郎(スポ2=エリートアカデミー)が早大トップの638点を記録しチームをけん引した。野田は前半調子が悪かったものの、後半は「気持ちの面で切り替えて射つ」ことを意識して点数を伸ばした。また、山﨑聖史(社3=東京・芝)が複数エンドで30金を達成するなど奮戦し621点をたたき出した。射場では大きな掛け声でチームを鼓舞するなど、早大を率いる主将として早慶戦に臨んだ梅澤徹太主将(政経3=東京・攻玉社)は、前半伸び悩むも後半313点と前半から大きく飛躍。8人中上位6人の結果の合計点で争ったが、早大は3609点で慶大の3610点に惜しくも1点足らず敗北。しかし、「みんなで目標にしていたのが3600という点数だったので、チームとしての取り組みは間違ってなかった」と野田が言うように、チームでの取り組みの成果を点数に発揮できた。

最後の早慶戦に臨んだ渋谷

女子は全日本学生王座決定戦(王座)出場組の渋谷樹里(スポ4=エリートアカデミー)、浅田陽香(スポ2=東京・昭和)、五関晄子(スポ1=エリートアカデミー)の3人が複数エンドで30金を達成するなど高い実力を発揮した。特に五関は各エンド50点超えの高得点を連発し、女子全体でトップの629点を記録する圧巻の射で初の早慶戦を終えた。「4年間出場して悲しい、寂しい感じはする」という最後の早慶戦への思いを吐露した渋谷も、前半317点と好調なスタートを切り、合計606点を獲得。良いかたちで学生アーチェリー生活を締めくくった。また、髙橋梨杏(スポ3=神奈川・横浜)も安定した射でチーム2位の合計612点を記録。1年前の早慶戦から点数を10点伸ばす成長を見せた。女子は8人中上位4人の合計点で勝敗が決まるが、2413点で惜敗し連覇が途切れた。

行射する浅田

3人で6射を射つセット戦で行われるオリンピックラウンドを、今年は勝敗に関係ないエキシビジョンマッチの形式で開催され、各校の男女1軍、2軍が戦った。男子1軍には山﨑、野田、70mラウンドでは1年生ながら599点と善戦した花垣伊里哉(創理1=東京・早稲田)が出場。第2エンドで56点を獲得するなど4―0で慶大男子1軍を突き放すと、第4エンドに55点を記録し6―2で圧勝。女子1軍は髙橋、浅田、五関と王座メンバーが集まる黄金の布陣で、第1エンドから55点を記録するなど慶大女子1軍を圧倒。結果は6―2で力の差を見せつけた。

メガホンを持って応援する選手たち

本拠地・早大の射場で迎えた早慶戦だったが、結果は男女ともに惜敗と辛酸をなめる結果に終わった。しかし、選手の点数面の伸びや明るい応援の雰囲気など、冬シーズン、ひいては来春のリーグ戦や王座に向けて良い兆しが見られた一戦だった。「点数もチームの雰囲気もどんどん上げてくれたらいいな」と後輩を見続けてきた渋谷が期待するように、65代のメンバーが一丸となって成長していく。

試合を行った早慶の部員たち

(記事・写真 飛田悠那)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ありません。


結果
70mラウンド
◇男子
上位6名計
早大●3609-3610〇慶大
野田 638点
山﨑 621点
花垣 599点
諸鹿 599点
梅澤 593点
森田 559点
樋口 539点
佐藤 520点
◇女子
上位4名計
早大●2413-2424〇慶大
五関 629点
髙橋 612点
渋谷 606点
浅田 566点
平野 519点
鈴木 443点
西村 422点 
石神 67点

オリンピックラウンド
◇男子 
1軍 早大〇6―2●慶大
2軍 早大●0―6○慶大
◇女子 
1軍 早大〇6―2●慶大
2軍 早大●0―6○慶大

コメント
渋谷樹里(スポ4=エリートアカデミー)
――今日の行射を振り返って
全日本(全日本ターゲットアーチェリー選手権)が終わって、がっつり練習量を確保できたわけではないですが、前半はけっこう良い点数が出たので良かったかなと思います。
――複数回30金を達成した心境を教えてください
体力があまりなくて後半落ちてしまった部分があったのですが、「まっすぐ押す」とか守るべきところを、ポイントを絞りつつ決められたので、自分的に満足いく部分はありました。
――全日本学生個人選手権(インカレ)でおっしゃっていた調子の悪さを、どう改善してきましたか
全日本の直前くらいで、調子が下がっていたところからつかめてきた感覚があったのですが、そのまま早慶戦まで良いポイントを見ながらしっかり繰り返すように意識して練習してきたので、だからこそけっこう10点には入れられたのかなと思います。
――学生最後の早慶定期戦を終えた心境はいかがでしょうか
私は早慶戦で引退しようと思っていて、最後の試合だったので、4年間出場して悲しい、寂しい感じはするのですが、けっこうチームの雰囲気も良くなっていますし、後輩たちも今後頑張ってほしいなと思います。良いかたちで終われたかなと思います。
――最後に、後輩たちへ一言メッセージをお願いします
未経験で始めた子たちはどんどん伸ばせる部分があると思うので、今後リーグ戦とか王座に向かって、点数もチームの雰囲気もどんどん上げてくれたらいいなと思っています。

野田慶一郎(スポ2=エリートアカデミー)
――早稲田トップの638点を記録したことを振り返って
前半少し体の動きが悪くて点数が伸び悩んだのですが、「うまく今日やろう」と意識を切り替えて、後半は練習通りの点数を射つことができて良い感じに終われたかなと思います。
――慶大に1点差で惜敗しましたが、どういう思いで受け止めていますか
1点差で負けたという事実を受け止めるしかなくて悔しいですけど、上6人の点数の合計が3600点を超えたのは今季チームベストです。基準としてみんなで目標にしていたのが3600という点数だったので、チームとしての取り組みは間違ってなかったと思いますし、目標は達成できているので、あとはさらに練習を積み重ねて結果を出していきたいです。「やることは間違ってなかったんだな」と今回で確認できました。
――オリンピックラウンドで勝利した際に意識していたことはありますか
オリンピックラウンドの方も今回は対策していました。早めから団体戦の準備を始めていて、練習終わりにちょっとやるというのを1ヶ月前からずっと続けていて、その結果が出たのかなとは思っています。
――インカレから成長した面、工夫してきた面があれば教えてください
全日本前から練習量をすごく増やして、そのおかげもあってか、基礎的な自分の実力が点数に反映されて、上半期より自分の中の基準となる点数が10点くらい上がったというのは感じています。もちろん技術的な面で点数が上がったのは事実なんですけど、やっぱり試合の取り組み方なども落ち着いて試合運びできるようになったりとか、今回みたいに前半ちょっと良くなかったとしても、アーチェリーはメンタルスポーツなので気持ちの面で切り替えて射つことも上手になったのかなと感じます。
――インドアシーズンに向けての抱負をお願いします
インカレインドア(全日本学生室内個人選手権)と全日本室内個人選手権が控えているので、インカレインドアの方は出場できると思うのですけど、まずは全日本室内個人選手権の申請点を獲得することと、インドアシーズンの2大会で優勝できるよう練習していきたいと思います。あと、(来春の)リーグ戦と王座が控えているので、チームの練習にも力を入れて、個人だけじゃなくてチームとして戦えるように自分ができることをやっていきたいと思います。