ついにリーグ開幕戦 東大に快勝

男子アーチェリー

 暖かい日差しが差し込み、春の訪れを感じさせる中、関東学生リーグ戦(リーグ戦)が開幕した。東大との対戦に臨んだ早大は、序盤から点数を重ねていき、3845 - 3714で快勝した。

 前半の50メートル。高得点を次々と出したのは、棚田歩(スポ3=北海道・帯広三条)だった。開幕戦は「緊張した」と話したが、「主に点数の面でまず自分が出して、チームの勢いをつけていこうという気持ちで挑んでいった」という。チームトップの332点を記録し、勢いをつける。また市川遼治(スポ3=群馬・高崎商科大付属)も前半で317点をマークし、チームを引っ張った。

絶好調だった棚田

 リードして迎えた後半。距離は30メートルとなり、高得点が求められる中、早大は中心に矢を集め、順調に点数を上げていった。竹内寛人主将は「自分たちの空気感というのは粗削りながら出せたのではないか」と話した通り、選手間の声掛けもあり、良い雰囲気の中で選手が伸び伸びとプレーしているようだった。終わってみれば100点さ以上をつける快勝。「逃すと流れ的に厳しい」(竹内)という初戦を見事勝利で飾り、幸先のいいスタートとなった。

チーム2位の成績を残した市川

 一方、勝利の中でも反省点は見つかったようだ。竹内は「自分が春に練習でやってきたことを本番でできなかった」と悔しさをにじませた。次戦は「レベル的に結構僅差になる」(竹内)と話す、明大戦だ。連勝をでチームに勢いをつけるためにも、次戦の戦いが、重要になってくるはずだ。

(記事・写真 岡秀樹)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

早大3845-3714東大

コメント

竹内寛人主将(スポ4=愛知・東海)

――どのような意気込みでリーグ戦を迎えましたか

そうですね。自分たちの代のリーグ戦ということで、自分も4年生ですし、初戦を逃すと流れ的に厳しいものがあるという感じはあったので、初戦はしっかり自分たちの雰囲気で勝ちたいという意気込みで臨みました。

――目標としていたところはこの試合で出すことはできましたか

そうですね。個人としては全然満足のいく結果ではなくて、自分が春に練習でやってきたことを本番でできなかったというところで反省はとてもあります。チームとしては先週の練習試合の雰囲気があまり良くなくて、入りとして不安な部分はあったんですけど、自分たちの空気感というのは粗削りながら出せたのではないかなと思っています。

――チーム全体の雰囲気がよかったように思えました

そうですね。今日はあまり声の出せない射場ということだったので、ひとり一人のコミュニケーションが、応援と選手、選手と選手をしっかりとっていこうという反省をして、先週に関して言うと相手の点数を意識し過ぎた部分があったので、自分の点数に集中して射っていこうという声掛けはして、それがうまく機能したんじゃないかなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

そうですね。自分のプレーとしては点数も技術面もまだまだ足りない部分が多いなと感じましたし、少し一人で閉じこもる瞬間というのもあったので、まだまだここから上げていかなければいけないなという感じです。

――次の試合に向けての意気込みをお願いします

次の試合はレベル的に結構僅差になるかなという試合で、結構大事な試合なので、このままの勢いでしっかり勝っていきたいなと思います。

棚田歩(スポ3=北海道・帯広三条)

――どのような意気込みでリーグ開幕戦を迎えましたか

そうですね。とりあえずみんな第1戦は緊張すると思うので、まあ僕は緊張したんですけど、点数で引っ張っていこうという気持ちで、まあ点数だけではないんですけど、主に点数の面でまず自分が出して、チームの勢いをつけていこうという気持ちで挑んでいきました。

――序盤から高得点を連発していて、かなり絶好調だったと思うのですが、好調の要因はありましたか

矢を初戦に向けて新しいものに変えたのが、結構射ち方が緊張してしまって、しっかり射ててはいなかったんですけど、矢のおかげかわからないんですけど、打ち方が悪くても入れられたのはたぶん矢のおかげです。

――自身のプレーを振り返って、工夫した点などはありましたか

結構緊張するときはしっかり引けないこともあって、それが実際去年の途中まで出てしまったんですけど、前監督である守屋さんに指導を試合中にいただいて、引きのイメージを強くというのを言われたのを、途中からやっていったら緊張した中でも、そこそこしっかり射てたので、よかったかなと思います。

――次の試合に向けての意気込みをお願いします

リーグ戦、ここららが勝負なところがあるので、やはり今日よりも点数を出して、よりこの早稲田の勢いや流れを作っていきたいなと思います。