1週間前と打って変わって爽やかな晴れの中迎えた関東学生リーグ戦(リーグ戦)2戦目は、その天気のように爽やかな快勝となった。新1年生を2人メンバーに加えて臨んだ立大戦で、野村翼(スポ3=愛知・岡崎北)が試合新記録となる686点をマーク。エースがチームを大きく底上げし、3953-3862で2つ目の白星となった。
この日の野村の活躍は目覚ましいものであった。「インドアシーズンが調子良くて、そのままの調子でリーグ戦にコンディションを合わせられた」と語った通り、50メートルで全選手トップの332点を獲得すると、勢いそのままに30メートルでも354点で全選手のトップに立った。終わってみればすべてのスコアのトップを奪うと同時に試合新をたたき出し、まさに早大男子部のエースとしての実力を見せつける結果となった。「自分としても満足のできる試合だった」と笑顔を見せた野村。絶対的エースの活躍が、チームを全日本学生王座決定戦(王座)へと導いてくれることを期待したい。
落ち着いた動きで正確に的の中心を狙っていく野村
そんな野村を始め上級生が次々と高得点を積み重ねていく中、引けを取ることなく積極的な試合を展開したのが新1年生の大西拓磨(先理1=東京・早大学院)と棚田歩(スポ1=北海道・帯広三条)である。「50メートルであまりにも緊張してしまい」(大西)「とても緊張してしまって」(棚田)と、高校から競技経験のある2人だったが、早大アーチェリー部を背負って挑む初めての大会なだけに立ち上がりは硬い動きとなってしまう。ここでその緊張を解いたのが男子部の誇るチームワークであった。試合中はもちろん、休憩時間にも上級生が言葉を掛けることでチーム全体が和やかな雰囲気となり、30メートルが始まる頃には2人に笑顔が見られるように。最終スコアは棚田が648点、大西が631点と上々の滑り出しとなった。野村の隣で試合を進めた大西は、今後の目標として「残りのリーグ戦全戦に出て、上位6人に入ってチームに貢献できるように頑張ります」と語り、上級生に負けない意欲を見せた。
ガッツポーズを見せる大西
新たにメンバーを加えても、早大アーチェリー部の雰囲気の良さは変わらない。新1年生も含めてすべての部員の目は王座を見据えている。今年こそ王座優勝の夢をかなえるためにも、まずはこのリーグ戦を確実に勝ち上がっていきたい。
(記事、写真 石塚ひなの)
結果
▽男子
○早大3593-3862立大
コメント
野村翼(スポ3=愛知・岡崎北)
――今日のご自身のスコアを振り返っていかがでしたか
一応試合新を出せたことは嬉しく思っています。また、練習通り打てたので、自分としても満足のできる試合だったと思っています。
――先週に引き続きチーム最高得点となり、好調な印象を受けましたが
インドアシーズンが調子良くて、そのままの調子でリーグ戦(関東学生リーグ戦)にコンディションを合わせられたので、いい感じで来ているのかなと思います。
――3900点を超える高得点でしたがチーム全体の得点についてはどうお考えですか
チームとしても今回は非常に良かったと思っています。練習で3900点を超えることはあっても3950点を超えることはあまりなかったので、チームとして良い試合になったと思っています。
――新1年生が加わって今のチームの雰囲気はいかがですか
今までにない爽やかな感じなので、上級生であっても和まされている感じがあります。
――2戦目を終えて来週以降への意気込みをお願いします
今日は試合新が打てたので、この点数を維持してリーグ戦第5戦までしっかり点数を出していきたいと思っています。
大西拓磨(先理1=東京・早大学院)
――ご自身の今日のスコアを振り返ってよかった点や改善すべき点などはありますか
50メートルであまりにも緊張してしまい、いつも通りの射ができず、普段より20点以上低い点数になってしまったので、そこが課題点です。ただ、30メートルはいつもよりもいいくらいだったのでそこは良かったと思います。
――これまで競技経験はあったのでしょうか
高校1年生で始めて、(今年で)4年目になります。
――早大アーチェリー部として初めての試合だったと思いますが、緊張はありましたか
先輩が周りに多くいるので、その分緊張は高校のときよりしましたね。あと、やはり応援が多いのでその分とても緊張しました。
――部の雰囲気はいかがですか
雰囲気はすごくいいと思います。
――今後に向けて意気込みをお願いします
残りのリーグ戦全戦に出て、上位6人に入ってチームに貢献できるように頑張ります。
棚田歩(スポ1=北海道・帯広三条)
――ご自身の今日のスコアを振り返ってよかった点や改善すべき点などはありますか
とても緊張してしまって、点数的には部内選考で打ったときと同じくらいで打てたので初めての大会としては良かったかなとは思いますが、緊張していた分打った内容としては全くいいフォームで打てていなかったので、そういったところはこれから慣れていきたいと思います。
――これまで競技経験はあったのでしょうか
高校から始めたので今年で4年目になります。
――早大アーチェリー部として初めての試合だったと思いますが、やはり緊張は大きかったですか
とても大きかったです。
――実際に入ってみて部の雰囲気はいかがですか
とてもまとまりがあった中で、先輩たちが優しく指導やフォローをしてくれたので、とても打ちやすかったです。緊張していた中でも励ましたくれたりしたので、頼りになる部活だと思います。
――今後に向けて意気込みをお願いします
まず、リーグ戦で関東チャンピオンとして勝ち上がって、王座(全日本学生王座決定戦)で優勝できるように部内で貢献していきたいと思っています。