雨にも負けず、風にも負けず。全勝で最終戦へ

男子アーチェリー

 ここまで関東学生リーグ戦(リーグ戦)3戦3勝と勢いに乗っている早大。この日は東京理科大と対戦した。序盤は思うように点を取ることができなかったものの、30メートルで衣斐直也(スポ4=岐阜・大垣西)や池田亮(人3=東京・国際)ら上級生を中心に得点を伸ばし、3748-3560で4勝目を挙げた。

 「さすがにこのくらいの風になると浮きやすく、(周りに木があったため)射場の特性上、風が吹くところと吹かない所があって読みにくかった」と池田が語るように、降雨に加えて強風が吹き荒れるという悪天候。その影響を受け、50メートルはチーム全体として苦しい展開になった。しかし、30メートル前の円陣で「当たっていないかもしれないが、下を向く必要はない。」と橋本尚記主将(政経4=東京・早大学院)が暗くなりかけた雰囲気を払拭。援護するかのように雨も上がり、コンディションが回復した30メートルでは本来の実力を発揮。リーグ戦4勝目を挙げた。

橋本は主将として外からもチームを支える

 今までとはメンバーや立ち位置が大きく変わった今回の試合。1年生からも松村陸斗(政経1=東京・国際基督教大高)と竹内寛人(スポ1=愛知・東海)が出場した。中でも松村はリーグ戦初出場。「緊張もあったが、先輩が点数を出していたので、仮に点数が悪くても先輩がカバーしてくれると考えた時に安心した」(松村)と、悪天候の中でもコンスタントに点を取る上級生が支えとなったようだ。

リーグ戦初出場の松村

 次は最終戦となる日体大との対戦。昨年のリーグ王者が相手だけに、僅差の厳しい戦いが予想される。上級生がいかに高得点を出し、1年生を含めた残りのメンバーがそれにどこまでついていけるかが鍵となるだろう。優勝に向けて、ここで日体大に負けるわけにはいかない。

(記事、写真 本田理奈)

結果

▽男子

○早大3748-3560東京理科大

コメント

池田亮(人3=東京・国際)

――強風と降雨という悪天候でしたが影響はありましたか

さすがにこのくらいの風になると浮きやすいというのと、射場の特性上木があって風が吹く所と吹かない所があって読みにくかったという印象があります。

――個人的にきょうの試合を振り返っていかがですか

射ち方が悪くなかったという点に関しては良かったと思います。どうしても風でミスをしてしまったのか、射ち方が悪かったのかがすぐ判断できなかったのが、大きなミスにつながった原因かなと思います。

――チームとしてはいかがですか

今回メンバーががらっと変わったことで普段立たない位置に立つ人が増えてしまって、やりにくいと感じた人も多かったんじゃないかなと思いました。あとは風の影響もあって苦労していたという印象を受けました。

――次戦の相手である日体大に対してはどのような印象を持っていますか

日体大はうまい人の人数が多くて、どうしても下が止まってしまうので、それに比べてうちは下が止まらない分上が頑張るというチームなので、しっかり上を出せて、下も日体大より取るとはいかないまでも収まってくれればいいなと思います。

――次週は最終戦ですが、意気込みをお願いします

日体大がどういうメンバーでくるか分からないので、対策がしづらいというのがあるのですが、相手が誰であれベストを尽くせればいいなと思います。

松村陸斗(政経1=東京・国際基督教大高)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最初は風と雨の影響が大きくて点数が出なかったのですが、後半は天候が回復してコンディションが良くなったのもあって、自分の射型でしっかり射つことができたと思います。

――リーグ戦初出場でしたが緊張はありましたか

朝は大丈夫だったのですが、射線に立った瞬間に「自分がワセダのアーチェリー部の一員なんだ」と実感して緊張しました。

――どの辺りから緊張はほぐれましたか

先輩が点数を出していたので、仮に点数が悪くても先輩がカバーしてくれると考えた時に安心して、緊張がほぐれてきました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

まだ基本的な部分でできていないことが多かったので、それを直して、ワセダは強いんだということを示せるような選手になれるよう頑張りたいです。