チーム一丸となってつかんだ2連勝!

男子アーチェリー

 桜の花びらが舞い散る春らしい陽気の中、関東学生リーグ戦(リーグ戦)第2戦が行われた。第1戦で強敵を破ったワセダは、勢いそのままに学習院大と対戦。試合は序盤から競り合う展開となったが、3854-3824でワセダが接戦を制した。目標である全日本学生王座決定戦(王座)の出場権獲得に向けて手にした大きな1勝だ。

チーム最高得点をあげた山本

 わずか30点差でつかんだ勝利。そんな熱戦を引っ張ったのが山本周平(スポ3=山梨・甲府一)だ。「全員がベストのコンディションではない」(山本)とチームが本調子とは言えない状況。そんな中で「若干満足はいっていない」(山本)としながらも668点の高得点をたたき出した。「1点でも多く点数を取ってやろう」、そんな山本の気合に応えるようにチームも徐々に調子を上げていき、開幕2連勝。悲願の王座出場が視野に入ってきた。

 青空の下、『紺碧の空』が響き渡っていた。「ワセダにとって大きな存在」(山本)と話すのが仲間の応援だ。試合は前半50メートルが終わった時点でわずか1点差。緊迫した試合の中、その緊張感を打ち消すような大声援がワセダを盛り立てる。特に大きな声を張り上げ、笑顔を見せていたのが田寺洋貴(人3=茨城)と寺澤紀彦(スポ3=東京・足立学園)。「にこやかにして周りの雰囲気をつくっていくことを心掛けた」(田寺)と、はつらつとした戦いぶりを見せた。チームスローガンは「act for the team」。この言葉を部員1人1人が体現するような試合だった。

笑顔でチームを盛り上げた田寺

 僅差のゲームに打ち勝ったワセダ。この勢いを次回の明大戦でも発揮したい。リーグ戦は残り3戦。リーグ優勝、またその先に待つ王座に向けては選手、応援が一丸となってベストパフォーマンスをすることが必要となる。目標達成へ、負けられない戦いが続く。

(記事、写真 谷田部友香)

★女子第2戦は雷雨のため中止

 この日の午後に予定されていた女子第2戦は雷雨のため試合途中で中止が決定した。後日再試合が行われる。

結果

男子○早大3854-3824学習院大

コメント

田寺洋貴(人3=茨城)

――きょうは競った試合になりましたが、振り返っていかがですか

僕は余裕で勝っていると思っていて、競っていると分かっていなかったので、相手がどうというよりも自分がどれだけベストな射を出せるかということに気を付けていました。

――チームの3854点という点数についてはいかがですか

とりあえず勝てたことは良かったと思いますが、僕たちのベストよりは全然下なので、まだまだだと思います。

――ご自身の627点という点数についてはいかがですか

正直言うと不満です。ベストコンディションの中では点数が足りないかなといった感じですが、先週の雨での日工大戦の点数を1点更新して、得点上位6人の選手の中に入ってチームに貢献できたということは良かったです。

――きょうは笑顔も多く見られましたね

笑顔はずっと続けていこうと思っていました。試合の中で自分のできることを考えると、にこやかにして周りの雰囲気を作っていくということがあるので心掛けました。雰囲気もとてもよかったです。先週の試合や先週試合の反省がうまく生かせた試合だったと思います。

――次期主将として心掛けていることはありますか

今のチームスローガンが「act for the team」なのでチーム力を高めて勝っていく中で、良いチームなだけでなく強いチームを作れるように頑張りたいと思います。

――残り3戦をどのように戦っていきたいですか

全試合出場して、自分のベストを尽くしてチームに貢献していきたいと思います。

――次戦への課題と意気込みをお願いします

自分以上でも以下でもない、いつも通りのパフォーマンスをしていきたいです。

山本周平(スポ3=山梨・甲府第一)

――きょうは競った試合になりましたが、振り返っていかがですか

50メートルが終わった時点で1点差という接戦の中、自分の中でどんどん盛り上がっていく感じがあったので、1点でも多く点数を取ってやろうと思っていました。

――チームの3854点という点数についてはいかがですか

チームの点数としてはあまり高いとは言えないです。3900点以上取ったこともあるのでそれに比べたらまだまだ足りてないと思うので、上げていく必要があると思います。

――点数が伸びなかった原因はなんだと考えますか

全員がベストのコンディションになっていないことだと思います

――ご自身の668点という点数についてはいかがですか

個人の点数としては、1年生の頃は677点とかを普通に出せていて、その時と比べるとちょっと落ちてきていると思うので、若干満足はいっていないです。

――30メートルの時には満点の60点を取っていましたね。

60点は特に30メートルの時には繰り返していきたい点数です。30点、30点の繰り返しで出した60点なので、多く30点を積み重ねて、60点をもっと出していきたかったです。

――きょうは明るい雰囲気で試合は進みましたが、応援の存在というのは力になりますか

ワセダにとって応援は大きな存在で、応援がいないと試合がスムーズに進まなかったり、相手に圧倒されるケースがありますが、応援がいることでそういった面が改善されるので大事な存在だと思います。

――残り3戦、どのように戦っていきたいですか

残りの3戦で670点、80点台を目指していきたいです。チームが安心して1部で優勝できるように頑張っていきたいと思います。

――次戦への課題と意気込みをお願いします

680点を出すということを目標にしています。課題は、練習の中で不安があるので、練習でうまくいく状況を作り出して、試合でもそれを出せたらいいなと思っています。