1年生小渕が7位入賞 インカレに向け実りある大会に

男子アーチェリー

関東学生個人選手権本戦 8月21日 夢の島公園アーチェリー場

関東学生個人選手権本戦2日目。前日の女子に続き、この日はリカーブ男子部門が行われ、早大からは6人が出場。午前中の予選ラウンドを勝ち抜いた、丸尾風瑛男子主将(スポ3=福岡・柏陵)、山﨑聖史(社2=東京・芝)、小渕伊央利(スポ1=群馬・太田)、野田慶一郎(スポ1=東京・成立学園)の4人が午後の決勝ラウンドに進出した。山下健友(スポ4=愛知・東海)は、決勝ラウンドに進出できる順位につく場面もあったが、計594点で惜しくも決勝ラウンドに駒を進めることはできなかった。2年の梅澤徹太(政経2=東京・攻玉社)は72射で599点を記録するも、あと3点及ばす惜しくも敗退となった。

1年生ながら健闘し、7位に入賞した小渕

決勝ラウンド1戦目、30位と下から3番目で予選ラウンドを通過した小渕は、予選3位の相手と対戦。「チャレンジャーの気持ち」で挑んだと振り返ったが、見事ストレートで勝利し2戦目へ。2戦目の第2エンドでは、3射中2射を10点に入れて計29点を記録し、相手にリードを許さず6-2で勝利した。準々決勝に当たる3戦目は、得点を伸ばしきれず敗退となったが、1年生ながら7位入賞を果たした。「悔しさと楽しさがどっちもある」とこの試合を振り返った。

決勝ラウンドで行射する山﨑

同じく1年生の野田は、決勝ラウンド1戦目から同点のエンドが重なる接戦に。最終第5エンドも同点に終わり、勝敗はシュートオフで決することとなったが、7-6で見事勝ち切り駒を進めた。第2戦は前半2エンドを奪うも、後半相手に逆転され敗退となった。2年の山﨑は1戦目、第2エンドで29点をマークし、すべてのエンドを25点以上にまとめ勝ち切ったが、2戦目は相手の勢いについていけず勝ち進むことはできなかった。3年の丸尾も第1戦は、全エンドを25点以上でまとめて勝利し、第2戦は慶大の選手との対戦に。慶大の応援が響くアウェーのなかでの試合となり、高得点を重ねる相手に食らいつけず、勝利には届かなかった。

行射を終え戻ってくる丸尾

4年の山下は決勝ラウンドには惜しくも進めなかったものの、「調子は戻ってきている」、「自分の目標はクリアできた」と、最後のインカレに向けて前向きに今大会を振り返った。インカレまで残り1か月。インカレは個人戦だが、各選手がそれぞれの課題に向き合い、チーム一丸となって立ち向かっていく。

(記事 神田夏希、写真 神田夏希、大林祐太)

結果

7位 小渕

9位 丸尾

9位 山﨑

9位 野田

35位 梅澤

44位 山下

コメント

山下健友(スポ4=愛知・東海)

――予選ラウンドを振り返って、調子はいかがでしたか

男子は王座に行けなくて、リーグ戦からもうあまり大きな試合はない状態だったので、 そこまで結構何やっても当たらない状態がほんとずっと去年は続いてたんですけど、そこで 一気に休んだら調子がだいぶ戻ってきて。全然練習回数多いわけじゃないんですけど、割と大学入ってから悪くないレベルまで上がってきてたので。前の予選もいい感じのも練習してないなりにいい感じの点数で、 緊張でめっちゃ外すこともなくて、割といいイメージで来れました。でも、予選でも最初は緊張したんですけど、今まではこう緊張してめっちゃ外して、それで落ち込んで、点数出ないみたいなことが多かったんですけど、緊張しても、予選のときから50前後で耐えてて、なんか調子戻ってきたんだなって。結構めっちゃいい時と悪い時あるけど、ほんとずっと安定して50前後で、何気に夢の島で300乗ったことがなくて。多分夢の島で射つこともあとインカレぐらいしかないと思うんですけど、やっと射てて嬉しいです。まあ予選通過はできなかったんですけど、今の練習量的に考えると、インカレに行けそうな点数が射てれば良かったかなと思ってたので、まあ自分の目標はクリアできたかなと思います。

――決勝ラウンドはスコーパーとして皆さんのことを応援されていました。それはいかがでしたか

男子6人出て4人通ったので、少数派で悔しい思いはあったんですけど、ちゃんと勝てるようにスコーパーしようかなと思ってやりました。 2回戦で慶應と当たったんですけど、慶應の人数が多すぎて、それに雰囲気で勝ち切れず負けちゃった感じがあります。でも試合勝った時もストレートで勝つとか、タイミング的に丸尾が勝ってから他の方を行ったりもできたので、割と満遍なくは見れたかなと思います。

――インカレの意気込みをお願いします

去年もインカレボーダーギリギリで、今年は去年よりも20点弱ぐらい点数伸びたのでいけるかなと思ってるんですけど、点数が上がってるのに順位が去年から2位しか上がってなくて、多分いけるんだとは思うけど、安心しきれない感は若干あります。個人的にはまだ2年生から1回も決勝ラウンドに来れてないので、練習とか調子悪くないので、これから練習して調子伸ばして、予選通過できるようになればいいかなと思います。

丸尾風瑛男子主将(スポ3=福岡・柏陵)

――今日の天候はいかがでしたか

結構ここで試合すること多いんですけど、今日は比較的風が弱くて射ちやすかったかなと思います。ただ、午後のその辺からはいつも通り風吹いてきたかなっていう感じでした。

――予選ラウンドはずっと上位をキープされていました。調子はいかがでしたか

調子は普通かなっていう感じで、いつも通りか、いつもよりちょっと悪いかなっていう感じだったんですけど、なんか偶然が重なって、あまり点数低くならずに上の方キープできたのかなって思います。

――16分の1イリミネーションは29点だったり、高得点を射っている印象でした。 この試合を振り返っていかがでしたか

自分は射つのが遅くて、6射だと結構きついところがあるんですけど、1分半3射だとまだ体力がある中で射てるので、ある程度高い点数をとれたのかなと思います。

――2戦目の試合を振り返っていかがでしたか

2戦目は最初から慶應の応援の人たちに苦手意識があって。それを自覚してしまって、嫌だなって他の人に言ってしまった時に、結構もう自分のスペース崩されてるなって思ってしまって、そのまま集中することが最後までできずに自分のミスで負けてしまったかなというところがあります。

――インカレに向けて意気込みをお願いします

自分は大学に入ってから全国大会で表彰されてないので、そのベスト8っていうところはしっかり狙っていきたいですし、できるならもっと上頑張って狙っていきたいです。

山﨑聖史(社2=東京・芝)

――予選ラウンドを振り返っていかがでしたか

予選ラウンド前半は、夢の島はちょっと風が強くて当たらないイメージだったんですけど、その中でも結構思い通り射てたなと思います。後半はちょっと気を抜いてしまって…。悪い射だった後も立て直したのでよかったです。

――決勝ラウンドはどのような気持ちで臨みましたか

負けみたいな気持ちで笑。1戦目は上手く行ってたんですけど2戦目はちょっと立て直せず、ボコボコにされました。

――1戦目は高得点を射っている印象でした。この試合を振り返っていかがでしたか

相手を知らずに気楽に射てたのが良かったと思います。いつも通りにできたかなって思います。

――2戦目は振り返っていかがでしたか

微妙に知ってる相手だったので、ちょっと意識してしまって。周りが日体大だらけでちょっと嫌だなって思いながら、嫌な気持ちで終わりました。

――インカレに向けて意気込みをお願いします

1ヶ月ぐらいあるので、ちゃんと準備して全日通っていけるように頑張りたいです

小渕伊央利(スポ1=群馬・太田)

――今日の風の流れはいかがでしたか

僕自身この会場で射ったことがあまりなくて、大学入ってからこの場所で初めて射つという感じだったんですけど、 同期の野田に風の読み方っていうのを教えてもらって。午後は結構やっぱり風吹くんですよ、ここって。その中でも野田に教わったことをしっかり生かして対策できたので、後半の点数が前半より20点以上上がって、そこがやっぱり大きかったのかなって思います。

――予選ラウンドでは中盤から順位を上げている印象でした。予選は振り返っていかがでしたか

思う通りに行かなくて、要因が自分的には昨日試合に向けて点数を取ってみて、思ったより点数が出てしまって、それを意識しちゃったっていうのがあって。 前半、その昨日の自分と比べてしまって、やっぱりうまく射ててないなっていう気持ちが大きくて。1回前半終わってから、やっぱり同期の野田が後半切り替えていこうっていう声かけをしてくれて。それがすごい自分の中で大きくて、気持ちが切り替わって、後半はもうプラスをどんどん作ってくというのができて、気持ち的にもどんどん余裕がでてきたので、それが大きかったなっていうのはあります。

――決勝ラウンドに進まれて、最初どのような気持ちで臨みましたか

下から3番目だったので、トーナメントでは上の3位の人と当たることになって、自分と対等かって言うと、全然そうじゃない印象で。やっぱり相手が自分より格上だなっていうのを理解した上で、チャレンジャーの気持ちで逆に気楽に行こうって思いました。僕は風がすごい得意で、 風の中で自分の得意なところでやっぱり射てるなっていうのを、こう自信に変えていった感じです。

――最後の4分の1イリミネーションは早稲田の中で唯一出場されて、応援も盛り上がりました。振り返ってどうでしたか

僕は結構緊張しちゃう人で、 予選とかは1人で72本射つじゃないですか。そうするとやっぱり考え込んで外しちゃった時にやっちゃったなみたいな、次何点射たないとなみたいのが大きいんですけど、やっぱり後ろに応援がいてくれると、ミスった時そのミスったっていうショックもみんなで共有できるし、10点射った喜びも共有できるっていう、1人で抱え込まないってのがすごい大きくて。結局負けてしまったんですけど、みんなで悔しがって、そこもなんかほっこりするという。 負けもみんなにとっての成長になるかなっていう気持ちが大きいので、悔しさと喜びがどっちもあるって感じです。

――最後にインカレに向けて意気込みをお願いします

1週間前合宿があって、合宿はすごい調子が悪くて、580.590点を射つとインカレで通るかなみたいなの言われたんですけど、510何点とかで。それで、すごいメンタルやられてたんですけど、 逆に絶対通ってやるって気持ちよりかは、行けたらラッキーだなぐらいの気持ちで気楽に行けたので。それで結局行けることになって、今回みたいにこう、あんまり気合入れすぎずに、自分の実力がどの程度行けるのかなみたいな試す気持ちで行けたらいいかなって思ってます。

野田慶一郎(スポ1=東京・成立学園)

――今日のご自身の調子はいかがでしたか

予選の前半はその点数だけで見たら、目標としていた点数に近い点数ついたのでよかったんですけど、午後になってちょっと課題が出て。点数的にも自分の射ちたいと思ってた点数から離れたし、内容的にも課題が見えた36本でした。

――決勝の16分の1はシュートオフに持ち込む接戦の中勝ちました。この試合を振り返っていかがでしたか

当たらないって言ったらちょっと恥ずかしいんですけど、調子が悪くて、でも最後の最後で同期や先輩たちが気遣ってくれてなんとか。

――8分の1イリミネーションは振り返っていかがでしたか

最初よりかは立て直して、でも最後決めきれなかったのは悔しいです。

――インカレに向けて意気込みをお願いします

ちゃんと練習して、インカレは優勝目指して頑張ります。