強風の吹く中、六大学定期戦が検見川で行われた。4年生が引退し、新体制となって初めて迎える団体戦。会場には4年生を含む多くのOB・OGが駆け付けた。試合形式は大学対抗での総当たり戦。同的で射った相手校の選手とそれぞれが競い、勝った選手数の多かった大学が勝利となる。ワセダは男子が4勝1敗で慶大と並んだが、直接対決で勝利したため優勝。女子は全勝優勝で、目標とするアベック優勝を果たした。
今シーズン男子部をリードする鈴木主将
新主将として臨んだ初めての団体戦。「緊張したが楽しかった」と鈴木惇志主将(創理3=東京・早大学院)は試合後に笑顔で話した。1敗同士で迎えた最終戦の慶大戦。勝ったチームが優勝というこの試合にも、選手は笑顔を見せながら、リラックスした表情で臨んだ。周りも大きな声を響かせ応援する。この大一番に見事勝利し、ワセダは優勝を決めた。「選手も応援もみんな素晴らしかった」(鈴木)と振り返るように、チーム全員で勝ち取ったこの優勝。「選手と応援の全員で空気を作って全員で点数を取っていく」という目標を体現するような試合となった。
「みんなが自信をもってやれた」と新女子リーダーの林香里(スポ3=奈良学園)は語った。強風の中行われた試合だったが、ワセダは順調に勝ちを重ねる。全勝同士の対決となった慶大戦では、林の的をそれまでと変えて臨むなど勝利への執念を見せ、白星を勝ち取る。続く最終戦でも勝利をおさめ、見事全勝優勝を飾った。3連覇への重圧がかかる中だったが、「とにかく楽しんでいこう」(林)と、お互い積極的に声をかけ合うなど、和やかな雰囲気で試合は進んだ。林が「みんなのおかげで女子リーダーをやれていると感じた」と話すようにチームみんなで支え合い、補い合って得られた全勝優勝だった。
笑顔でチームの雰囲気を盛り上げる林主将
新主将の下で初めて臨んだこの試合を、アベック優勝という素晴らしい結果で終え、幸先のよいスタートを切ったワセダ。次の目標は11月に行われる早慶戦。また春には、チームの最終目標である関東学生リーグ戦、全日本学生王座決定戦(王座)が待っている。チーム一丸となって目標の王座優勝を目指す。
(記事 谷田部友香、写真 宮西裕香子)
結果
▽男子
4勝1敗 優勝
※慶大と勝数で並ぶも、直接対決で勝利したため
▽女子
5勝0敗 優勝
コメント
鈴木惇志(創理3=東京・早大学院)
——きょうの試合はいかがでしたか
選手としては全然結果を出せなかったのですが、仲間たちがいい雰囲気を作ってくれて勝利につながったのでいい試合だったと思います。
——主将として初の大きな大会でしたがいかがでしたか
男女ともに優勝することを目標としていて、きょうの本戦は緊張しましたが楽しかったですし、結果としてこのように目標を達成できてよかったです。
——この試合に向けてどのようなチーム作りをしてきましたか
自分たちの代は「act for the team 全ては勝利のために」というスローガンを掲げてずっとやってきているので、選手と応援が全員で空気を作って全員で点数を取っていくということを目標に練習をしてきました。
——それはこの試合で生かされましたか
はい。
——きょうの試合で活躍した選手はいましたか
全員です。選手も応援もみんな素晴らしかったです。
——今後の目標と課題を教えてください
まずは早慶戦の勝利で、そのうえで6月の王座です。ワセダはまだ王座を制覇したことがないので絶対優勝したいと思います。
林香里(スポ3=奈良学園)
——きょうの試合はいかがでしたか
きょうは風が強かったのですがみんなが自信をもってやれたのでこの結果が得られたのだと思います。
——女子リーダーとして初の大きな大会でしたがいかがでしたか
2連覇というので少しプレッシャーを感じていて、一試合目自分が負けてしまったのですが周りが勝ってくれたおかげで優勝できて、みんなのおかげで女子リーダーをやれているなと感じました。
——この試合に向けてどのようなチーム作りをしてきましたか
試合前にミーティングを重ねてとにかく楽しんでいこうという風にチームで決めていました。
——それはこの試合で生かされましたか
はい。風の中でも楽しくできたと思います。
——今後の目標と課題を教えてください
今後は早慶戦があるのでそれに勝つことと、リーグ戦に向けて準備をして、王座で優勝できるようにしたいと思います。