関東学生秋季リーグ戦 8月30日 アミノバイタルフィールド
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 BIG BEARS | 7 | 28 | 6 | 7 | 48 |
桜美林大 THREE NAILS CROWNS | 0 | 0 | 0 | 7 | 7 |
酷暑の中、関東学生秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)第1節・桜美林大戦が行われた。早大BIG BEARSは、WR中原秀城(スポ4=愛知・南山)の先制タッチダウン(TD)で試合の主導権を握ると、その後はWR松野雄太朗(社4=東京・早大学院)とRB長内一航(文構3=東京・早実)がそれぞれ2TDを挙げる活躍。守備陣もインターセプトやQBサックなどで相手オフェンスを封じ、48-7のスコアで開幕戦を快勝した。
相手ブロックを抜くWR中原、この試合先制TⅮを記録した
早大キックオフで試合開始。DB小笠原崇史(政経4=茨城・筑波大付)のスピードを生かしたブロックで好スタートを切る。相手の攻撃を最小限で終わらせたものの、WR松野へのロングパスは惜しくも通らず、3度の攻撃で終了。しかし、ディフェンス陣はDL伊藤寛太郎(商4=東京・成蹊)の力強いロスタックルや、LB原康介副将(法4=東京・早大学院)による複数のQBサックで相手をパントフォーメーションに追い込む。ディフェンスで流れを引き寄せた第1クオーター(Q)8分、RB長内がサイドライン際を切り裂くランで敵陣深くへ。そして、QB船橋怜(政経4=東京・早大学院)からWR中原への鋭いパスが通り、ランアフターキャッチで先制TDを奪った。続く第2Qも、早大は攻守ともに完全に試合を支配した。開始直後、RB長内がランでリズムをつくると、RB田中大晴(社4=埼玉・川越東)が5ヤードのランでエンドゾーンを突破し追加点。さらに、RB長内のランプレーを軸に敵陣5ヤードまで攻め込むと、エンドゾーンで待ち構えるWR松野へのパスで再びTD。その後も、QB船橋から大沼義篤(政経2=東京・早大学院)へのパスTⅮ、最後はWR松野がこの日2本目となるTDを決め、35-0で前半を折り返した。
QBサックを決めるLB原
後半は早大オフェンスのドライブで再開。QB木庭修克(文構2=東京・三田)からWR安東純心(スポ2=沖縄・首里)へのパスでボールを運ぶと、RB長内が21ヤードを駆け抜けTDを追加。ディフェンスでは寄りの早い守備を徹底し、第3Q終了間際にはRB後藤領太(スポ4=京都・南山)が2度のランで13ヤードを稼ぎ、第4Qへ突入した。直後、再びRB長内が36ヤードの独走ランでエンドゾーンへ駆け込み、TⅮ。スコアを48-0と突き放した。ここからは後半出場のメンバーも躍動を見せたが、失点のピンチが訪れる。ⅮB鈴木万裕(文構2=東京・早大学院)の鋭いタックルやDB小笠原のパスプレーカバーで必死に対応したが、自陣17ヤードまで攻め込まれ、桜美林大の浅野颯太(4年)によるランでTDを許し、惜しくも完封とはならず。それでも、相手の反撃を断ち切るかのように、前半から存在感を放っていたDB森慶太郎(教4=神奈川・鎌倉学園)が鮮やかなインターセプトで試合を締め、48-7で勝利。開幕戦を白星で飾った。
第3Q終了間際、ゲインを獲得したRB後藤
重要な初戦を圧倒的なスコアで制した早大BIG BEARS。目標としていた完封勝利は逃したものの、ディフェンスのビッグプレーを起点に、オフェンスでも計7TDを叩き込み、攻守両面での完成度を示した。一方で、LB功能誠也主将(教4=東京・西)は「目指している日本一のレベルではなかった」と反省の色を見せる。まずは関東制覇に向け、チームは2週間後の中大戦に向けて集中力を切らさない。
(記事 大村谷芳 写真 片山和香、沼澤泰平)
得点経過
TEAM | Q | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER | G/NG | スコア |
早大 | 1 | PASS | #15船橋→#1中原 | K | #92福嶋 | G | 7-0 |
早大 | 2 | RUN | #39田中 | K | #92福嶋 | G | 14-0 |
早大 | 2 | PASS | #15船橋→#23松野 | K | #92福嶋 | G | 21-0 |
早大 | 2 | PASS | #15船橋→#16大沼 | K | #92福嶋 | G | 28-0 |
早大 | 2 | PASS | #15船橋→#23松野 | K | #92福嶋 | G | 35-0 |
早大 | 3 | RUN | #33長内 | K | #92福嶋 | NG | 41-0 |
早大 | 4 | RUN | #33長内 | K | #36岡田 | G | 48-0 |
桜美林大 | 4 | RUN | #8浅野 | K | #21江郷 | G | 48-7 |
コメント
LB功能誠也主将(教4=東京・西)
ーー試合を振り返って
春シーズンが終わってから、フィジカルの部分をすごく固めてきたので、そこはある程度の力は出せたかなと思います。ただ、目指している日本一のレベルではありませんでした。出だしのオフェンスも良くなかったですし、ディフェンスも少し出されましたし、そこをもっともっと止めて、出していかないといけないなとはすごく思いました。
ーーご自身のプレーをどのように振り返りますか
今日は、タックルの部分では、しっかりと強化してきたファンダメンタルを出せたかなと思っています。ディフェンスを動かすというところだと、もう少し予想とか、プレー前にコミュニケーションは自分から取ることができたかなと思うので、そこは反省かなと思います。
ーー試合終盤、相手にTDを許しました。完封を見据えていましたか
今日は無得点という目標を掲げてはいて、どのメンバーであっても、そこはしっかり達成したい目標でした。ただ、彼ら(後半出場したメンバー)の成長のチャンスもすごい今日はありましたし、そういうことも含めて次の試合に生かせるかなと思います。
ーープレー中も声をかける様子が印象的でした。どのような意識で
盛り上げるというよりは、どちらかというと落ち着かせるかなと思っていて。今年は、負けていても勝っていても、どんな点差があっても、常にニュートラルに、常に一定のマインドでやり続けようということを言っています。チームの浮き沈みの部分を常に一定にするということは、僕の大きな役割かなと思っていました。
ーー次戦に向けて意気込みをお願いします
すごく高いレベルで戦う必要があるかなと思っています。特に相手オフェンスのタレントもすごく揃っていますし、今日の戦いでは全然物足りません。しっかり中大に対して準備をはしますが、とにかくフィジカルとベースプレーの精度というのをもっと上げていって、必ず勝ちたいと思っています。
WR松野雄太朗(社4=東京・早大学院)
ーー開幕戦どのような気持ちで臨みましたか
あまり気負いはしなかったです。やってきたことをやるだけ、自分の仕事をやるだけという気持ちでした。その上で4年生ということもあるので、今日はレシーバーのおかげで勝ったと言われるような目立った活躍をしないといけないなと思っていました。
ーーその思いを果たすように2度のTDを達成されました。試合を振り返って
TDを2つ取ることができたことには、自分でも満足しています。ただTDパス以外で落としてしまったパスが1つあるのでそこは必ず修正しないといけないと思います。パスユニット全体としては、何度もしたものの結果は芳しくはないと思うので、次までに修正していかないと勝てないと思っています。
ーー次戦に向けて意気込みをお願いします
次もTDたくさん取ります!
DB森慶太郎(教4=神奈川・鎌倉学園)
ーー開幕戦でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか
ディフェンスは、同期の原(康介、法4=東京・早大学院)以外、秋の公式戦のスタメンは初めてだったので、緊張する部分もありました。ただ、積み重ねてきたファンダメンタルは裏切らないと信じて、思いっきり当たっていきました。
ーーDBとしてはどのようなことを意識して臨みましたか
とにかく思い切って、高校から積み上げてきたファンダメンタルの部分を全力でぶつけに行きました。
ーー試合を振り返っていかがですか
DBとして準備の部分で詰めの甘いところが出てしまい、今後の対戦校はそういったところを突いてくると思うので、そこを潰して、準備の面で勝っていきたいです。
ーーインターセプトを決めましたが、ご自身のプレーを振り返って
高校からアメフトを始めて、初めてのインターセプトだったので、そこはうれしかったです。
ーー次戦への意気込みをお願いします
準備の面で勝てるように、全力で当っていきたいと思います。