TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 BIG BEARS | 10 | 7 | 10 | 13 | 40 |
東大 WARRIORS | 0 | 7 | 0 | 0 | 7 |
今シーズン最後の公式戦となる東大戦。風が強く吹き、必ずしも良いコンディションとは言えない中、早大BIGBEARSは前後半ともに試合の主導権を握り続けた。試合開始から攻め続ける早大は、第1クオーター(Q)10点を先制。第2Qでは東大からインターセプトを食らい点差を詰められるも、攻めの姿勢は崩れず、第4Qまで失点を増やすことはなかった。40-7と相手に大差をつけ、DB大西郁也主将(法4=東京・早大学院)率いる早大BIGBEARSの集大成を白星で迎えた。
第1Qは東大レシーブから始まったが、1stダウンを更新することなく、攻撃権はすぐに早大へと移る。東大ディフェンスの空いたスペースに、QB吉村優副将 (基理4=東京・早実)がすかさずパスとランをつなげた。着々とヤードを進め、K/P髙坂將太副将(創理4=東京・国立)のフィールドゴールが決まり、3点を先制。対する東大も果敢にパスをつなげようとするも不成功が続き、中々モメンタムをつかめない。そんな中、QB吉村のロングランなどで大幅に前進すると、最後はQB吉村からRB吉澤祥(スポ3=東京・成蹊)へのパスがつながりTD。続くキックも成功し、7点を追加した。第2Qも、第1Q同様首尾よく攻める早大であったが、1stダウン更新後、インターセプトを食らってしまい攻守交替に。また、プレー終了後反則を取られ15ヤードのロスとなった。東大は23ヤードからの1stダウンとなったがランプレーによって22ヤードを進め、TD。その後も早大はTDまでヤードを更新することができず、強風の影響もありフィールドゴールも不成功となった。このまま相手に試合の流れが傾いてしまうかと一時思われたが、LB石丸圭吾(政経3=埼玉・栄東)のタックルがファンブルを誘い相手の出鼻をくじく。そしてすかさずファンブルをリカバリーしたDB高橋弘汰 (法4=東京・早大学院)がTDを決めた。トライフォーポイントキックも成功し、再び早大がモメンタムを引き寄せた。前半残り5分、DB大西がファンブルリカバーで攻撃権を獲得し、RB吉澤のランやWR河波正樹(スポ4=カナダ・シアクァムセカンダリースクール)のパスキャッチでゴールまで突き進んでいく。しかし、4thダウンギャンブルは不成功となり、攻守交代となった。追加点を獲得することはできなかったものの、10点差をつけ、勢いを保ったまま試合を折り返すかたちとなった。
ファンブルリカバーTDを決めたDB高橋
迎えた後半戦。開始3分、自陣26ヤードからWR小貫哲(教4=東京・都立戸山)のパスキャッチや荒巻のランなどで前進すると、RB吉澤のランTDが成功。7点を追加し、順調な滑り出しを見せていく。東大も前半では繋がりにくかったパスが通り始めるが、早大ディフェンスのプレッシャーからうまくモメンタムをつかめず、早大のパスカットやタックルなどによりパントに追い込まれてしまった。一方の早大はスピードを生かしたRB吉澤のランやWR谷川和真(法4=東京・早大学院)のパスキャッチによって前進し、K/P髙坂のフィールドゴールで3点を追加。その後もタックルなどで相手の攻撃を巧妙に抑え込み、第3Qを終えた。第4Q、6分過ぎに、RB吉澤のランで前進するも4thダウンに追い込まれた早大であったが、QB吉村のロングランにより見事にTDが決まった。キックも成功し34-7とスコアを伸ばしていく。その後は、早大のホールディングやオフサイドなどの反則によって東大の1stダウンが更新されていくが、ディフェンス陣の活躍もあり相手のパスインコンプリートを誘っていった。早大BIGBEARSの躍進はまだまだ止まることはない。吉村のパスがうまく通り、RB荒巻俊介(法4=東京・早大学院)やQB佐藤誉(商2=東京・早大学院)が着実に1stダウンを更新していく。試合時間は3分を切り、敵陣24ヤード、交代で出場した1年生のQB國元孝凱(社1=東京・早大学院)から放たれたパスがWR澤島勇真 (教4=埼玉・早大本庄)へとつながりTDに成功し、6点を追加した。続くトライフォーポイントでは2ポイントコンバージョンを選択したが、失敗し、スコアは40-7にとどまった。東大も早大の反則をうまく利用し1stダウンを更新していくが、パスが中々通らず、残り20秒を切ったところで4thダウンギャンブルを止められてしまった。その後は早大が時間を使い切り試合終了となった。
ランプレーをするQB吉村
新型コロナウイルスの蔓延という未曽有の事態に陥り、試合数が減ったなか開幕した秋シーズン。早大BIGBEARSは、コロナの影響により練習停止を受けるなど、万全なコンディションで試合に臨めない時もあった。しかし、関東王者、甲子園ボウル出場の道が途絶えた中での順位決定戦である今回の東大戦。部員一人一人が一丸となり本領を大いに発揮した試合となった。「今年1年間取り組んできたことを全て出しきるべく、試合に臨みました。チームメイト1人1人が気持ちのこもったプレーをしていて、一番の出来だったと思います。」とDB大西主将は振り返る。この試合をもって4年生は引退となるが、集大成にふさわしい試合になったことは間違いないだろう。コロナウイルスの第3波が訪れるなど、まだ先行きが不透明な日本社会ではあるが、来年には彼らが引退していった4年生の意思を引き継ぎ、勝利のために尽力する姿が見られる未来があることを期待するばかりだ。
(記事 栗林真子、写真 小野寺純平)
得点経過 | |||||||
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TEAM | Q | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER | G/NG | スコア |
早大 | 1 | FG | #16髙坂 | 3-0 | |||
早大 | 1 | PASS | #8吉村→#25吉澤 | K | #16髙坂 | G | 10-0 |
東大 | 2 | RUN | #11ボストロム | K | #75柳瀬 | G | 10―7 |
早大 | 2 | FUMR | #36高橋 | K | #16髙坂 | G | 17-7 |
早大 | 3 | RUN | #25吉澤 | K | #16髙坂 | G | 24-7 |
早大 | 3 | FG | #16髙坂 | 27-7 | |||
早大 | 4 | RUN | #8吉村 | K | #96平田 | G | 34-7 |
早大 | 4 | PASS | #14國元→#18澤島 | P | #12宅和 | NG | 40-7 |
コメント
高岡勝監督 (平4人卒=静岡聖光学院)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
ミスや反則も多かったのですが、ゲーム目標を最後まで忘れることなくやり切ってくれました。特に今シーズン控えに回っていた4年生もいいプレーをしてくれました。いつも通りのシーズンを過ごしていれば、レギュラー争いは、し烈だったと思います。
――40-7と大差をつけての勝利でした。オフェンス面について振り返ってみたいかがでしょうか
吉村は、公式戦で1試合を通してのクォーターバッキングをしたことがなかったのですが、自らのランでのTDはじめ、気迫のあるプレーでリーダーシップを発揮してくれました。また、3年の吉澤がエースとしての自覚が開花した走りをしたと思います。2年生・1年生も活躍してくれて、来年につながるオフェンスができました。
――ディフェンス面はいかがでしょうか
ようやく本来の動きに近いところまで戻っていました。1TDは取られましたが、後半に無駄な失点もなかったのはよかったです。しかしながら、オフサイドなど、気を付ければ防げる反則を犯したことは、来年に向けての反省です。
――コロナという未曽有の事態の中で、選手の方々も奮闘していたと思われます。選手たちの今シーズンの活躍をどう見ていますか
各チームが、連盟のガイドラインに沿って練習を開始して行く中で、2度の新型コロナウィルスによる練習停止は、ともすれば心が折れてしまってもおかしくなかったですが、前節の明治大戦も今回の東大戦も残り0秒になるまで早稲田のフットボールを体現しようとする姿勢は、価値のあることだと思います。我々の目指している文化を今年は4年生のリードの元、構築できたと思います。
――見えてきた課題などはありますか
1年間で3試合しかできませんでしたが、やはり我々のようなスポーツエリート集団ではないチームは、しっかりと練習をしなければ、優勝争いには加われないということがはっきりしました。来年は、新型コロナウィルスの影響がないことを祈るばかりです。その上で、しっかりと個人トレーニングとチーム練習を積み上げていくことができるか?これにつきます。練習は嘘をつかないですね。
――引退となる4年生にメッセージをお願いします
私の就任と同時に入部してきた代です。新監督と新入部員、一緒に育った4年間でした。「自分たちができることは何か」をしっかりと実践してくれたと思います。甲子園ボウルでの勝利はできませんでしたが、引き締まった最後の試合は、後輩たちへBIGBEARS文化(きみたちが大きく積み上げた)の襷を渡してくれたに違いありません。4年間お疲れ様でした。そして今年1年ありがとう。
DB大西郁也主将(法4=東京・早大学院)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
今年1年間取り組んできたことを全て出しきるべく、試合に臨みました。チームメイト1人1人が気持ちのこもったプレーをしていて、1番の出来だったと思います。
――今日の試合でのディフェンス面を振り返ってみていかがでしょうか
相手の獲得ヤードを150ヤードにおさえた上にディフェンスで得点をすることもでき、早稲田のディフェンスの力を遺憾無く発揮できたと思います。最高のディフェンスだったと思います。
――自身のプレーについてはいかがでしょうか
自分自身全く納得のいくプレーが出来なかったです。いくつかビッグプレーを起こすチャンスはあったのですが、自分の力不足で活躍することはできませんでした。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
日大を倒し、甲子園で関西学院を倒して日本一になることはできなかったのですが、仲間たちができる精一杯のことをしてくれ、そんな誇りに思える仲間たちができた一年でした。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
日本一の為に日々尽力して欲しい。後悔することのないよう頑張れ。
QB吉村優副将 (基理4=東京・早実)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
10年間背負ってきた「早稲田」を背負って戦う最後の試合だったので、勝利という結果に終われて良かったです。一緒に頑張ってきた4年生の同期が活躍している姿には本当に感動しました。
――吉澤選手へのパスや自信のランでのTDが多く決まっていました。自身のプレーを振り返ってみていかがでしょうか
支えていただいた人やお世話になった人への感謝の気持ちを込めてプレーしました。とくにランでのTDでは、走りながら色々なことを思い出しました。たくさんの方々のおかげで自分がいるんだな、ということを実感できる試合でした。
――今日の試合を通しての収穫などはありましたか
最後の最後で試合勘のようなものが身についてきた感じがしました。そうした自信も日頃の練習からくるものだと思うので、改めて練習の大切さを学びました。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
春シーズンや合宿ができないなかで、たくさんの試行錯誤をしたシーズンでした。制限されることが多い分、他のシーズンではできないような経験ができたことはプラスになったと思います。当たり前なんてないこと、当たり前だったことへの感謝など、たくさんのことを学びました。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
1年間ありがとうございました。遠回りだと思っても、前に進み続けていれば何かをつかめるはずです。自分のため、仲間のため、支えてくれる人のために日本一になってください。
OL橋口慶希副将 (創理4=東京・早実)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
このチームでやる最後の試合で勝利することができたのは良かったですが、オフェンスとして目標に掲げていた「総獲得ヤード500ヤード」まであと16ヤード足りなかったことはとても悔しいです。
――大差をつけての勝利でした。勝因はどこにあるとお考えですか
日本一を目指していたチームの意地が出せたのかなと思います。東大は昨年の試合でも、思い切りの良いプレーをしてきて嫌なイメージがありました。彼らへの対策がしっかり出来たことと、私たちが1年間積み上げてきたファンダメンタルや激しさ、気持ちの部分で上回れたことが大きかったと思います。
――試合前にチームで話していたことなどはありますか
明治戦で負けてから、目標であった日本一は達成できなくなってしまいました。そこで、今年私たちより上の順位にいる日大や法政が東大相手に残したスタッツを上回って、早稲田の力を示そうということでこの2週間練習に取り組んできました。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
緊急事態宣言や部内に感染者が出てしまったことで何度も練習が出来なくなりました。その中で、オンラインでのミーティングやトレーニングなど常に日本一を目指して活動してきました。本当に特別で難しい1年で悔しい結果になってしまいましたが、自分たちの大好きなフットボールをできることの有り難さを改めて感じました。また、リーグ戦の開催すら危ぶまれた状況の中で3試合戦えたこと、特に東大戦では少ないながらも観客の皆様に試合を観ていただけたことは本当に感謝しています。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
4年間を振り返ってみると、悔しかった場面や苦しかった場面ばかり思い出します。でもそれは、毎年負けて終わったからだと思います。勝って目標を達成し笑顔で終わることができれば、その思い出が一番大きい物として残るはずです。悔いを残さないように突き詰めて日本一になって下さい!OBとして応援させていただきます!
K/P髙坂將太副将 (創理4=東京・国立)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
チームとしては最終節を勝利という形で締めくくることができて嬉しいです。下級生の活躍も随所で見られ、一人一人がそれぞれ覚悟を持ち最後まで戦い抜くことができたと思います。しかし、試合内容の他にも、試合への臨み方などチームとしての課題は、まだ多く見られたので、来年以降改善していく必要があると思いました。
――風が強い中でのプレーとなりました。自身のプレーを振り返ってみていかがでしょうか
強風もありましたが、結果として満足のいくパフォーマンスを発揮できなかったのは、自分の実力不足であると感じました。2Qの中盤、ロングディスタンスでのFGを決めきれなかったことや、キックオフもアウトオブバウンズの反則をしたことなど、個人としても多くの修正点を感じました。これらの反省を生かして、今後新たな舞台でより成長していきたいと強く感じました。
――今日の試合へはどのような気持ちで臨みましたか
前節の明治戦で敗北し、甲子園への道が途絶えてしまったため、目標としていた学生日本一は達成できない状況でしたが、今年の自分にとってはこの試合が最高の舞台であると思いました。だから、試合終了後に、大学アメフトの4年間を支えて頂いた方々や仲間に対して胸を張って感謝の気持ちを伝えられるように、目の前の相手に敬意を払い、全力を注ぐ決意を持って試合に臨みました。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
コロナによる活動自粛の影響で、未経験者や試合経験の少ない選手が多い私達のチームにとって試合や練習機会の少なかった今シーズンは、難しいものであったとは思います。しかし、どのチームにおいても困難に直面した状況は同じであり、チームとして結果的にそこに打ち勝つことが出来なかったのは自分達の取り組みが甘かったのだと思います。来シーズンに向けて、自分達の反省を後輩に繋いでいきたいと思います。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
一人一人が部員として自覚と誇りを持って、より高みを目指して互い求め合い、泥臭く努力を積み重ねてください。
WR小貫哲 (教4=東京・都立戸山)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
勝ててよかったという嬉しい思いと、こんなところで終わるはずじゃなかったという悔しさがあります。個人としてもチームとしても今日の試合のためにやれることはやりきりましたが、それでも感じる悔しさのようなものはあります。
――オフェンス面を振り返ってみていかがでしょうか
どのメンバーも気魄のこもったプレーを発揮していたと思います。特に吉村と吉澤は一緒にプレーしていてとてもエネルギーを感じました。吉村のプレーからは、怪我でプレー出来なかった宅和の責任や思いなどを全て背負ってやるという強い気持ち、吉澤のプレーからは来シーズンのオフェンスを引っ張る存在の一人としての自覚を感じました。
――今日の自身のプレーを振り返ってみていかがでしょうか
もっと活躍したかったというのが一番です。自分のためだけでなく、色々な人からの期待に応えるためにも活躍したかったのですがなかなか目立つことができなくて、ちょっと残念です。ただランプレーのブロッキングであったり、キッキングユニットでも常にハードにプレーすることができたので達成感はあります。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
やはり練習を積み重ねることでしか、学生日本一にはなれないということを痛感しました。なかなか思うようにいかなく、悔やまれるシーズンとなってしまいましたが、今シーズンを経験できたよかったと思えるように生きていきたいと思います。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
今日の試合や僕たちの思いを来年に繋げて、頑張ってくれ!
DB高橋弘汰 (法4=東京・早大学院)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
勝ったことは良かったと思います。後輩たちはこの試合も含めた今シーズンの中で何か来シーズンに繋げられるものが見つけられていればいいなと思います。
――今日はどのような意識で試合に臨みましたか
学生最後の試合なので、ただ楽しむことを意識しました。
――今日の試合を通して見えた強みや弱みなどがあればお願いします
試合を通じて、勝負所での勝ち負けに対する意識が今まで以上に感じられ、勝ち切ることができたのは成長と感じています。しかし、インターセプトされた後などのピンチの際に、踏ん張りきれなかったのは改善点であると思います。
――第2Q、ファンブルをリカバリーしたTDがありました。その時を振り返ってみていかがでしょうか
後輩のタックルにより作ってくれたチャンスをしっかりと繋げることができて嬉しかったです。最高の思い出ができました。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
思うように活動ができない中、様々な人々に支えていただき試合に臨めました。その皆様に対して「勝ち」という恩返しができなかったことがとても残念です。 1年間応援していただき本当にありがとうございました。これからもBIGBEARSを応援していただけたら幸いです。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
勝つことがアメフトを続けていく1番のモチベーションであり、アメフトを楽しめる1番の要因であるから、常に勝つことにこだわりを持って一日一日を大切に過ごして欲しいです。
WR澤島勇真 (教4=埼玉・早大本庄)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
オフェンス、ディフェンスともに目標数値に迫る良い結果でした。早稲田のオフェンス力を十分に示せた試合だったと思います。しかし試合終盤の反則など、反省も多く残る試合だったので、後輩たちはこの結果を次に繋げ成長して欲しいと思います。
――第4Q、1年生の國元選手からのパスが成功しTDとなりました。その時を振り返ってみていかがでしょうか
國元は、QBとしてとても優れている選手です。そのため彼ならロングパスを選択し、タッチダウンを狙って投げるだろうと考えた上でプレーに臨みました。パスが成功した時は、少し何かが報われたような気分でした。最後の試合で、最高のパスでした。
――試合にはどのようなお気持ちで臨まれましたか
自分はチームの命運を分ける明大戦は、ただスタンドで見ているだけでした。その不甲斐ない気持ちを払拭すべく、何としてもこの試合で結果を残し、後輩に4年生としてのプライドを見せたいという気持ちで、この試合に臨みました。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
結果は自分たちの望むものとは、大きく異なるもので悔いが残るものでした。一方で、コロナという事態にチーム全体で対処し、個々人が、同じ日本一という目標に向かい努力し続けられるチームに所属できた事は、自分の中では最高の財産だと思います。
――最後に後輩へのメッセージをお願いします
プライドと感謝をもって、日々の練習を大切にし日本一のために努力し続けてほしい。頑張れ。
RB吉澤祥 (スポ3=東京・成蹊)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか
楽しかったです!先輩たちとできる最後の試合で、全員で思いっきり楽しむことができた最高の試合だったと思います。
――大差をつけての勝利でした。この勝因はどこにあると思われますか
全員が目標としてた数値を達成しようと同じ方向を向いていたことと、一人一人のその気持ちが大きかったからだと思います。
――試合の中で吉澤選手のランプレーやTDを決めるシーンが印象的でした。自身のプレーを振り返ってみていかがでしょうか
一線を抜けるスピードはいい感じで出せていたと思います。しかし、まだまだOLがブロックをしてくれたところを走っているだけなので、その後のセーフティとの駆け引きだったり、まだまだな部分が多い、課題が多く残ったと思います。
――今シーズンを振り返ってみていかがでしょうか
今シーズンは試合数も少なくて、練習も例年通りにはできなくて、色々と違ったことが多かったので、とても難しかったです。しかし、結局毎日自分ができることをやっていくことが大事で、そのように準備しておくことで、イレギュラーなことがあっても自分のやることはできることがわかりました。学びの多いシーズンだったと思います。
――来年度への意気込みをお願いします
今年は、チームを勝たせることができなかったので、まずは自分の力でチームを勝たせられるようにします。そして、甲子園ボウルで関西のチームを倒して歴史を変えたいと思います。また、個人的にも日本で一番走れる選手になりたいと思います。