残り2分で逆転。中大に辛勝で4戦負けなし

米式蹴球
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 10
中大 RACCOONS

 開幕3連勝と絶好調の早大。春は快勝した中大との一戦だったが、厳しい展開となった。早大は第3クオーター(Q)終了時点でFGによる3得点のみ。逆に、中大にロングゲインを許し、その後TDにより7失点を喫する。しかし第4Q、ロングドライブで敵陣深くまで攻め込むと、パスプレーで残り1ヤードに。最後は気迫のダイブでTDを奪い逆転に成功した。苦戦を強いられたものの後半での勝負強さが光った。

 中大のランプレーによるゲインを阻止したい早大であったが、「自分たちが一手遅れてしまった」(DL仲田遼、政経4=東京・早大学院)。パスプレーも織り交ぜられ、何度もフレッシュを獲得されてしまう。第2Qでは、QB坂梨陽木主将(政経4=東京・早大学院)が今季初めてインターセプトでボールを奪われると、反則も絡み自陣4ヤードまで攻められる。しかし、ここはDB山口昂一郎(社4=東京・佼成学園)がインターセプト。ピンチを脱する。前半は相手のミスもあり無失点で切り抜けるが、我慢の展開が続いた。一方で、中大の攻撃時間が長く、オフェンスの攻め入る機会が少なかった。第2Q終了間際、DB高坂將太(創理1=東京・国立)が51ヤードFGを狙うもここは失敗に終わり攻守交代。中大のニーダウンで前半終了となり、0ー0で折り返す。

リターンやキャッチで勝負強さを見せたWRブレナン

 後半は中大のキックオフで試合再開。リターンした早大は自陣39ヤードからランプレーで3回フレッシュ。敵陣26ヤードから高坂が再びFGを狙い今度は成功。3点を先制する。しかし、直後の中大の攻撃でロングゲインに成功、自陣7ヤードまで運ばれると2ndダウンにスローバックでTDを許し逆転されてしまう。第3Qはそのまま得点できずに終わり、悪いムードが漂い始める。勝負の第4Q。早大は、相手の攻撃をタックルで後退させ、パントを余儀なくさせた。攻撃は自陣15ヤードからであったが、中大の反則とロングドライブでゲイン。敵陣11ヤードまで攻め込むと3rdダウンでパスを受けたWRブレナン翼(国教2=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)が「これでは前に進めないなと思い、スピン」。フォーメーションは完全に崩れていたが、相手ディフェンスを振り切り、自力で残り1ヤードまで進める。最後はRB片岡遼也(法3=東京・早大学院)がダイブしてTD。キックも決まり10ー7と逆転する。残り時間で中大に50ヤード付近まで攻められたが、4thダウンからのパスプレーが失敗に終わり試合は決まった。

この試合から復帰したRB片岡が待望のTDを挙げた

 最終的には接戦をものにし、流石の粘り強さをみせた早大。しかし、「精神的には粘れましたが、まだまだ一対一のレベルで弱いところがあります」(高岡勝監督、平4人卒=静岡・聖光学院)とあるように個人での修正が求められる。リーグ戦はきょうの試合で折り返しとなりここまで無傷の4連勝だが、今後の試合はさらなる強豪と相対する。次戦の日大もかなり手ごわいチームだ。きょう出た課題を2週間でどれだけ克服できるか。悲願の甲子園ボウルを目指すBIG BEARSの戦いに今後も注目だ。

(記事 小松純也、写真 新津利征、石名遥)


得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 FG #16髙坂 3-0
中大 PASS #13松岡→#29野田 #12小山 3-7
早大 RUN #30片岡 #16高坂 10-7
星取表(10月14日現在)
早大 慶大 法大 日大 中大 立大 明大 日体大
早大 11/26 11/12 10/29 10○7 31○7 23○7 31○13
慶大 横浜 10/28 11/12 10○6 10/15 20●20 10●20
法大 横浜 日吉 11/27 21●21 28○18 10/15 66○31
日大 川崎 横浜 横浜 20○17 42○7 45○7 45○19
中大 7●10 6●10 21○21 17●20 11/26 11/12 10/29
立大 7●31 川崎 18●28 7●42 横浜 10/29 11/11
明大 7●23 20○20 川崎 7●45 横浜 川崎 11/25
日体大 13●31 20○10 31●66 19●45 川崎 アミノ アミノ
コメント

高岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)

――接戦を制しました、振り返っていかがでしたか

そうですね、首の皮一枚つながりました。

――攻守ともに出だしが悪い印象でした

中大さんは本当に強いチームだと思っていたので、しんどい試合になるのは覚悟していました。想定内ではありました。きょうは選手たちが最後まで集中力を切らさずに、よく辛抱したなと思います。

――後半になるにつれ反則も増えてしまいました

そうですね、きょうは反則の多い試合で、そういう意味ではぎりぎりのところ試合だったと思います。反省材料ですね。サイドラインは切羽詰まった試合だったので、特に雰囲気が悪いわけではありませんでした。そういうのではなく、ラフプレーなどはよくなかったですけど、強い相手に対して基本で圧倒できていないというのが原因なので、しっかり見直したいです。

――QB坂梨陽木主将(政経4=東京・早大学院)はスナップミスやインターセプトがあり調子があまり良くない印象でしたが、リーダー陣は監督から見ていかがですか

キャプテンとしてはいつも通りですけど、相手が強いというところもあり、WR陣も健(斎藤、法4=東京・早大学院)もパスを落としたり、2シリーズ目にゴール前での4thダウンギャンブルをエースレシーバーに投げて落としたというのが象徴しています。捕れるところを落としてしまったことが、余計(試合を)厳しくしてしまいました。

――今までの相手とはレベルが違いましたか

陽木のパスにしても、DLのプレッシャーがかなりかかっていました。余裕を持って投げられていなかった、というのは厳しいところですね。

――その相手と対戦し、どのような収穫がありましたか

まだまだ自分たちの弱さ、強くないというところですね。(オフェンスは)通っていないし(ディフェンスは)出されているし、純粋にですね。精神的には粘れましたが、まだまだ一対一のレベルで弱いところがあります。タックルミスもしたしパスも捕られているし、ロングゲインもされてるし。

――強豪との3連戦になりますが、意気込みをお願いします

この2週間我々コーチ陣も含めて、どれだけ試合に対して思いをぶつけられるかです。

QB坂梨陽木主将(政経4=東京・早大学院)

――苦しい試合でしたがなんとか勝利しました。振り返っていかがですか

オフェンスが結果を残せなかったということで、その責任は僕にあると思います。そういった試合だったと思います。

――試合前に考えていたオフェンスのプランはどのようなものでしたか

プランとしては、とにかくランを出してそのあとパスに転じてという。オーソドックスなプランでした。

――プラン通りにランが出なかったのでしょうか

ランは感覚的には出ていた印象です。OLやRB、FBとかも全員頑張ってくれたので、ランは出ていたと思います。

――やはりパスが最も苦戦した点でしょうか

タイミングが合わないパスもあって、インターセプトされてしまった部分もあったので反省すべき点だと思います。

――インターセプトはかなり久しぶりでした

そうですね。今季は初めてですね。インターセプトされたのも僕の責任なので、そこは改善していきたいと思います。

――改善するべき点はどういった部分でしょうか

しっかりディフェンスをリードして、決められたタイミングで投げるという風に改善したいと思います。

――相手のDLのプレッシャーがきつい印象でした

中大さんのDLは関東でもトップレベルなのでプレッシャーが来ることは予測していたのですが、思っていたよりプレッシャーが来ました。

――きょうは投げ捨ても多かったですね

変に投げてインターセプトされるよりは、投げ捨てでというリスク管理をしました。

――きょうの早大のOL陣の働きについてはいかがですか

ランオフェンスに関してはタイミングも合っていて、成長した点だったと思うので、次戦の日大戦もしっかりやってもらいたいなと考えています。

――4thダウンギャンブルのシーンではタイムアウトを取り、パスを投げた場面がりましたが、その意図は何ですか

残り時間が1秒だったので、ここで下がるよりもタイムアウトを取ったほうがいいなと思ったので。純粋にタイムアウトを取っただけです。

――そこでランではなくパスを投げたことに関してはいかがですか

それはコーラーの奈良さんがそう判断したので。僕たちはそれに従っただけです。

――最後のドライブを振り返っていかがですか

最後のシリーズはあそこでTDを取らないと負けてしまうということを分かっていたので、とにかく守るのではなく、攻めて攻めてとみんなが心がけていたと思います。

――ブレナン選手が勝負強さを発揮してくれましたね

翼は前半フラストレーションがたまったと思うのですが、後半はしっかりアジャストしてくれてパスをたくさん捕ってくれました。頼りになる選手です。

――TDを取れた時の心境はいかがですか

素直にうれしかったのはそうなのですが、チームに迷惑を掛けてしまったなという思いも少なからずあって。次の日大戦はオフェンスが取り切れないと、また厳しい試合になってしまうと思うので、オフェンスは言い訳せず頑張っていきたいと思っています。

――次の日大戦に向けてはどのような準備をしていきますか

とにかくオフェンス、ディフェンス間でしっかりコミュニケーションを取って、万全の準備をして臨むというのが1つと。とにかく自分たちのチームスローガンである『執念』を見せて最後の瞬間まで出し切りたいなと考えています。

――最後の3試合が甲子園に向けて大事な試合になると思いますが、そこに向けて意気込みをお願いします

この3戦をものにしないと自分たちの目標である日本一を目指すことすらできないので、この3戦をしっかり見据えてひとつひとつ一戦必勝で頑張っていきたいと思います。

WR斎藤健(法4=東京・早大学院)

――きょうの試合のチーム全体としての出来はいかがですか

もちろん厳しい試合になるというのはチーム全体として分かってはいたんですけど、危機感というのがチーム全体になくて、甘い意識のまま試合に臨んでしまったのかなと思います。相手の方が準備という点で上回っていたので、そこはしっかりと反省して次の試合は隙なく臨みたいと思います。

――この試合のオフェンスのコンセプトは何でしたか

ランを出そうというというコンセプトがあったんですけど、1ヤード、2ヤードでも前に進むというのがこだわれていなかったです。ランが出なくてもパスでなんとかなるだろうという甘い考えがあって、QBに余計なプレッシャーがかかってしまったり。自分も含めてなんですけどパスを落としたり、オフェンスの弱い部分が出てしまったのかなと思います。

――重要な局面でのWR陣の活躍が目立っていました

もちろん大事な場面でWRに頼るというのは今までもあったと思うんですけど、自分たちでも最後はWRで決めようと思いながらやっているのですが、結局は翼(WRブレナン翼、国教2=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)の個人技に頼ってしまって、不甲斐ないなと思います。WRユニットとして、しっかりと引き締めていきたいと思います。

――練習でのWR陣の雰囲気はいかがですか

いろいろな場面を想定して、いろいろ考えながらプレーしているんですが、きょうの試合を踏まえると気持ちの部分がまだまだ足りていないと思いました。

――ご自身のプレーについてはいかがですか

タイミングが合えば通る簡単なパスを4thダウンでコールされた時に自分がボールに寄りきれずにカットされてしまったり、きょうはチームの足を引っ張ってしまったなと思います。

――次戦、日大戦へ向けての意気込みを

まずは、オフェンスの立て直し。あと、スカウティングにも甘さがあったと思うので、今から、この時点から日大戦に向けた試合はもうすでに始まっていると思うので、しっかり準備することからやり直します。自分たちは弱いということを自覚して、気持ちをしっかりと引き締めていきたいと思います。

LB田口凌(社4=東京・早大学院)

――相手のランプレーがなかなか止まらず苦しい展開となりましたが、その原因は何でしょうか

比較的ランは止まっていたと思っているのですが、練習でも結構まずいプレーと分かっていたにも関わらず、それがきたときに練習通りの対応ができなかったことが原因だと思います。

―相手のランプレーに対して、どういった対応をしようと心掛けていましたか

スタンツ等をかけて止めようという話はしていたのですが、そのまえまでスタンツなしで止まっていたので。そのプレーが急に来た時にスタンツを入れられず、負かされたという感じです。

――苦しい試合となりましたが、そういったときには何を意識していますか

後輩やチームには、苦しい時こそいつも通りの伏見でやっているフットボールをやろうと言っていたにも関わらず、自分も結構ミスをしてしまったので。自分含め周りにも同じように、いつも通りの練習でやっていることを出し切るということを今一度再確認したいと思います

――タックルミスが多く見られましたが、その原因は何でしょうか

全員足が動いていなかったので。中大よりワセダの足が動いていなかったというのが原因かなと思います。

――次の試合に向けて意気込みをお願いいたします

相手は日大で、これが事実上の関東制覇を決める試合だと思うので、今までの全部を出し切って、絶対勝とうという気持ちで臨みたいと思います。

DL仲田遼(政経4=東京・早大学院)

――きょうの中大戦はどのようなディフェンスプランで臨みましたか

今までの試合はあまり色々せずに、基本的な体系で守るっていうようにやってきたんですけど、中大はオフェンスラインが結構強くて、頭も切れるチームなので、DLを動かして、相手のスキームを撹乱させるっていう作戦で準備をしてきました。

――そのことを踏まえて、きょうの試合を振り返っていかがですか

試合の序盤の方はベースの体系でいっていたんですけど、そのあとは相手のスキームが結構がっちりとはまり始めたので、しっかり対応して、スラントとかDLを動かし始めてからは徐々に相手オフェンスが止まり始めたかなと思います。

――DLのリーダーとして見て、きょうのDL全体の出来はいかがでしたか

ノーズガードの丸茂(宏太郎、スポ3=山梨・甲府西)っていう70番のやつとか、しっかり相手のオフェンスに対応できていて、斉川(尚之、スポ3=東京・獨協)もやることやってくれたので、DLは自分たちの役割は果たせたのかなと思います。まだ足りないところはありますけど。

――中大のランプレーに苦しむ場面が見られましたが、その原因は何だと思いますか

中大のオフェンスラインが強いっていうこともあるんですけど、相手が僕たちのプレーをしっかり研究して、対応してきて、スキームもしっかり合わせてきていたので、自分たちが一手遅れてしまったのかなと思います。

――TD直前にロングランを許した場面がありましたが振り返っていかがですか

あれは相手のすごいデザインされたプレーで、僕と逆側のDLの斉川に対して2人当ててきて、結構嫌らしいプレーだったんですけど、少し準備不足だったかなと思います。

――次戦はここまで全勝の日大との大一番になります。意気込みをお願いします

去年と比べてすごく頭も使ってきますし、OLも強いですし、QBも1年生なんですけど、すごく頭が切れるし、足も速いので、本当に強敵だと思います。僕たちはきょうやられたところをしっかりと振り返って、日大戦にベストを持ってこれるように全力でやることをやっていきたいです。

DB山口昂一郎(社4=東京・佼成学園)

――中大戦に臨むにあたって、ディフェンス面でどのような対策をしてきましたか

 今までと変えることはなく準備してきたので特別難しいことはしてきませんでしたが、ミスタックルが目立ち特にランではロングゲインが失点につながってしまいました。

――ランを止められないという点は特に改善するべき点だということですか

 そうですね。次の日大はランが強いチームなのでこの2週間しっかり対策していきたいと思います。

――タックルももう少し踏み込んでいきたいですか

 そうですね。踏み込みと、しっかり相手を離さないことをやっていかないといけないなと思いました。

――個人ではインターセプトに成功しました

 TDを取られてはいけないシーンで、練習でやられたパターンを試合でしっかり直してインターセプトにつなげられたのは自分としてはいい結果になったので、今後も活かしていきたいなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 次はおそらく全勝対決になりここで勝つか負けるかで甲子園への道へつながるので、4年生だけでなくチーム全体で締まっていきたいと思います。

DB小野寺郁朗(社3=東京・早大学院)

――きょうはケガ明け、そしてスタメンでの試合出場となりました

中大戦にはちょっと特別な思いがありました。去年の中大戦でいいプレーをして、そこから成長できたというのがあって。中大は去年とQBが同じ人で、すごく上手いQBだったので、インターを持ってこれたらな、という強い思いで入りました。

――ディフェンス全体で、パスを通される場面が多く見られました

確かに、ランディフェンスに自分たちは重きを置いているにしても、これからパスが強い日大や法大と戦っていく上で、今のパスディフェンスの状況だとちょっと厳しいかなと思います。そこは強化していかないといけないと思います。

――タックルミスをしてしまった場面もありました

うちのディフェンスはギャザーとパックを大事にしているので、やはりそこは次戦までに改善しなければならないと思います。1ヤードでも奥にするディフェンスをするためには、パックもギャザーも必要になってくるので、きょうの試合ではそれができてなかった場面が多かったのかなと思います。

――相手のレシーバーにはサイズの大きい人が多くいました。そこにはどう対応しようと考えていましたか

できるだけ早くボールに寄り、高さに対応しようと考えていました。高さで負けている分、スピードなどの部分で対処していこうとしました。

――実際試合を終えてみてどうでしたか

自分の方にはあまりこなかったので何とも言えないのですが、寄りきれてなかったなという場面があって、通されている部分はやはり寄りの遅さが原因だったのかなと思います。次戦に向けてパスディフェンスは改善していかなければならないと思います。

――リーグ戦の折り返し地点となりました。後半戦に向けての意気込みをお願いします

チームとしては、絶対日本一になるという気持ちでやっているので、残り3戦全勝するつもりでやります。次の対戦相手の日大もかなり強敵ですし、厳しい試合にはなると思うんですけど、チーム一丸となってやっていきたいです。ディフェンスとしては、毎回無失点を狙っているのでそれを狙いたいと思いますし、DBとしては、インターセプトなどでボールを持ってきてオフェンスに繋げられるようにやっていきたいと思います。

RB片岡遼也(法3=東京・早大学院)

――試合を振り返っていかがでしたか

コーチにも言われたのですが、きょうは本当に絶不調で。膝が前に出て行かず、スピードに乗れなくていつも通りの走りが全然できませんでした。「数プレーでお前が調子悪いのはわかったから、その中でどうプレーするのかを考えろ」とコーチから言われました。そうなったらロングゲインは狙えないと思ったので短いヤードを確実にとる、パスプロは絶対に100%ブロックするというのを意識してやりました。全然満足いく結果ではないのですが、この駄目だったパフォーマンスを次につなげられたらいいなと思います。

――きょうが本格復帰としては初の試合だったと思いますが、感触はいかがでしたか

前回ちゃんと出たのが6月で、もう4ヵ月前なので感覚を忘れているといったらあれなのですが•••。それを言い訳にしてはいけないと思いますし、チームメートからも「お前が走らないと勝てない」と言ってもらっています。それは大げさに持ち上げてくれているだけだと思うのですが、それを体現するのがRBの、僕の役目だと思うので。少し期間は空いたのですが、それを言い訳にせずに次節もやっていきたいと思います。

――片岡選手がケガで離脱していた間の他のRB陣のプレーはご覧になっていていかがでしたか

RBはみんな上手で、伊織(元山、商3=大阪・豊中)を筆頭に木村主任(達也、国教4=東京・早大学院)や賢紀(村田、文講2=東京・西)、中野玲士(商2=東京・早大学院)とみんな本当に十人十色のランスタイルで。少し気を抜けばすぐに抜かれてしまう面々だと思うので、これからも日本一のRBを目指しつつ、下から抜かれないように意識して頑張らないといけないなというのをこの何試合かを見ていて思いました。

――TDの場面は振り返っていかがでしたか

あれはもうWRブレナン(翼、国教2=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)が残り1ヤードまで持ってきてくれたので。でもやっぱり、率直に嬉しかったです。全然試合にも出れていなかったので、試合にも出れてなおかつTDもいただいたという感じなので。嬉しかったですね。

――中大ディフェンスの印象は

キャプテンの佐藤将貴選手(中大)が日本一のDLと言われているのですが、その人だけじゃなく本当に上手い人がそろっているディフェンスでした。それでも、僕らが目指している日本一を達成する上で、倒さないといけない関学大などの方が何十倍も上手いと思うので。中大も強いのですが、中大にここまで封じ込められたオフェンスを真摯に受け止めて、これからも成長していかないと日本一にはなれないと思うので、今回は勝利したという記憶ではなくてオフェンスは封じられたということをしっかり肝に命じてこれからの練習を頑張っていきたいと思います。

――では残り3戦への意気込みをお願いします

自分と伊織で走ることになると思うのですが、最悪他の選手が全然ダメでもRBさえ倒れないでTDすれば絶対に勝てるというのがアメリカンフットボールなので、その役目を任されている2人として絶対に次こそは自分たちが勝利に導けるようにプレーして、オフェンスで勝ったと言われるようにしていきたいです。この4節ずっとディフェンスに助けてもらっているので、そろそろオフェンスが見せないと駄目だなと思うので頑張ります。

WRブレナン翼(国教2=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)

――きょうの試合、前半は苦しい場面もありましたが、全体を振り返っていかがですか

やはり前半はうまくいかず、準備していたプレーもあまり出ませんでした。しかし、ハーフタイムで最後の4Qまで集中しようと思い、気持ちを入れ直しました。最後はロングドライブも続き、TDも決めることができたので、厳しい試合でしたが全体的には良かったのではないかなと思います。

――試合の立ち上がりで攻めきれない場面もありましたが、どのようなプレーをしたかったですか

レシーバーなので、もっとパスをしたかったなとは思います。ショートを刻んで、ディープな所にパスを一発決めるというような攻め方をしたかったです。しかし、前半はパスよりかはランの方がうまく出てたので、自分としてはそこは我慢所でした。

――追いかける展開で後半を迎えましたが、どのような気持ちで3Qに臨みましたか

1つ1つのプレーに集中して、きょうが最後の試合だと思って、100%の力を出し切ろうと思いました。自分に来るプレーを大切にして、きちんと決められるようにしようという意識で頑張りました。

――4QでパスからのスクリューでTD直前まで行ったプレーがありましたが、振り返っていかがですか

3rdダウンでTDを取りに行くか、最悪フレッシュを取りに行こうかと考えていました。なのですが、いつものレーンが空いておらず、これでは前に進めないなと思い、スピンをしてとにかく空いている所を走って、TDまで持って行こうと思いながらプレーしました。

――後半で、ブレナン選手へのパスでパスインターフェアの反則が何度かあった思うのですが、そこも振り返っていかがですか

あのプレーはすごくラッキーだったなと思います。自分自身ちゃんと相手が見えておらず、不意打ちでびっくりしたのですが、ちゃんと審判が見てくれていて良かったです。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

きょうもTDが取れなかったので、再来週こそはTDを取りたいと思います。