早慶戦を勝利で終え、良いかたちで春シーズンを迎えたBIG BEARS。この日は課題のデプス構築のため、東伏見グラウンドで東北大との合同練習が行われた。今回は基本練習に限らず試合形式を含めた実践的な練習を早大対東北大で行い、試合さながらの激しさを見せた。
グラウンドにエンジと緑のユニフォームが入り乱れた
ウォーミングアップから両校気合い十分。お互いを鼓舞しながら全体を盛り上げていく。ポジション別のパート練を終えると両サイドに分かれオフェンス、ディフェンスでのユニット練習が始まった。東北大のサイドラインからは激しい指示の声が飛び交い「本当に試合をしに来ているような気合いだった」とQB坂梨陽木主将(政経4=東京・早大学院)も舌を巻く。東北大は早大に東日本代表決定戦で2年連続の敗北を喫しているだけに、ライバル意識はどこよりも強い。しかし、早大も関東の強豪の意地を見せ、一歩も引かずに堂々と胸を貸した。練習を終えた東北大のLB佐竹達郎主将は「今までやってきたことが通用しなかった。自分たちの取り組みの甘さを痛感した」と、練習にもかかわらず反省し切りだった。
貫録を見せつけた早大オフェンス
「練習前のハドルからすごく対戦意識があり活気があった」と振り返る坂梨。他校のハングリー精神には学ぶべきものがあったようだ。これからはJV戦も多くなり、控え選手の成長次第でスタメン変動もあり得る。向上心を忘れずに「チームの底上げをしていきたい」(坂梨)と、早大の行く先を見据えた。
(記事、写真 高橋団)