アメフトの普及願い250名と交流!早スポ記者も体験!

米式蹴球

 春の気配を感じさせる柔らかな日差しのもと、NPO法人ワセダクラブ主催のフラッグフットボールイベントが行われた。幼稚園児から大人まで世代を問わず誰でも参加できるこのイベント。14回目を数えることしは総勢250名を超える参加者が集まり、BIG BEARSの選手たちと笑顔でフラッグフットボール、そしてアメリカンフットボールを楽しんだ。

 イベントはBIG BEARSの選手によるデモンストレーションから始まった。激しいぶつかり合いやロングパスなど、迫力あるプレーが展開される。また、普段は聞くことができないハドルでの会話がマイクを通して会場に伝えられるなど、参加者を楽しませる工夫が多く見られた。続いて行われたのは、ワセダクラブの小学生によるフラッグフットボールのデモンストレーション。大勢の注目を一身に集める中でも、物怖じすることなく堂々と練習の成果を披露してみせた。その後は年代別に分かれて、実際にフラッグフットを体験。選手たちはパスの投げ方や受け方などの基本から本格的なステップや戦術まで、丁寧に参加者たちに指導していく。体験後半にはチーム対抗のミニゲームが行われ、各々体得した知識や技を実践。幼稚園児や小学生の一生懸命なプレーや、思わず本気になってしまう大人たちの姿が印象的であった。イベントの最後に行われたのは、『BIG BEARSに挑戦』という特別プログラム。キックオフリターンで走ってくる選手へのディフェンスと、QBが放つロングパスキャッチの2種目が用意され、各年代の代表者が現役選手に挑んだ。大学トップレベルで戦う部員のすごさを間近で感じられる貴重な体験となっただろう。

多くの子供たちにフットボールの楽しさを伝えた

 アメリカンフットボールの普及を大きな目的として開催されている本イベント。きょう、ここでの体験を通して多くの少年少女たちが興味や憧れを持っただろう。中には5年後、10年後、今度は選手としてグラウンドに立つ子どももいるかもしれない。こうして紡がれ、広がってきたワセダの、そしてアメリカンフットボールの輪。その輪がこれからも途切れることなく、ますます大きくなっていくことを願う。

(記事 太田萌枝、写真 藤田さくら)

◆体験レポート

ダイナミックなキャッチを披露した加藤記者

 フットボール体験に早スポ記者も参加してみた。まずはボールの握り方や捕り方など基本の基本からスタート。軽いキャッチボールから始めて、フックやポストなどのパスコースも教えていただいた。程なくして始まった試合形式の体験では部員が選択したアサインメントでプレー。ここまで動き方が決まっているのか、と少し驚いた。インターセプトをした時は、素直にうれしく思わず童心に帰ってしまった。その次は『BIG BEARSに挑戦』でキックオフリターンでのディフェンスに挑戦。脚力には自信があったが当然のごとくまくられてしまい、本物のワセダフットボールを肌で感じられた。終始和やかな雰囲気で楽しく、取材であることを忘れフットボールに触れることができた。今回の体験を通して同じように感じた子どもたちが将来、この地で活躍することを願っている。

(記事 加藤耀、写真 高橋団)