ALL早稲田クリニックで早大学院、早実の高校生に指導

米式蹴球

 同じワセダのメンバーとして、大学生と高校生が連携を深めるために行われるのが、ALL早稲田クリニックだ。ことしで2年目となったこのイベント。今回も早大学院と早実から多くの高校生が参加し、BIGBEARSの選手とともに練習に汗を流した。

 穏やかな日差しのなか、集まった選手たちが軽く自己紹介と説明を行う。高校生の顔にはやや緊張した様子も見られた。しかし、全員でハドルを組み、「ワセダ―!」の掛け声がかかると、雰囲気は一変。どのプレイヤーも表情が引き締まり、強豪ならではのピリッとした空気で練習がスタートした。ウォーミングアップを終えると、グループごとに基本姿勢とタックリングの指導が始まる。大学生が手本を見せ、次に実践する高校生の出来栄えを近くでチェック。マンツーマンでプレーを終えるたびに的確なアドバイスを出し、基本を徹底させた。

大学生が実際に体を当てさせ、チェック

 タックリングの確認を終えると、ポジションごとの練習へと移行。こちらも基本的なプレーを中心に、試合を想定したメニューをこなした。QBからのパスをWRとDBとが競り合う練習では、高校生が相手の大学生を指名。良いプレーが出たり、勝負がつくごとに大いに盛り上がりを見せるなど、終始白熱した雰囲気のなかで行われた。

プレーごとにアドバイスを行う

 グラウンドでの練習後には記念撮影と懇親会が催され、選手たちはさらに絆を深め合った。今回のクリニックを通して、参加した高校生はもちろんのこと、大学生も後輩から大きな刺激を受けたことであろう。後輩たちに誇れるチームとして、新体制のBIGBEARSが一歩目を踏み出した。

(記事 井上陽介、写真 高橋団)