秋季戦も中盤へ、東京都市大に勝利

米式蹴球
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 14 16 14 44
東京都市大 HELIOS

 秋季リーグ戦も中盤に差し掛かった7日、第4節の東京都市大戦が東京・アミノバイタルフィールドで行われた。次戦の強敵・中大戦にむけ弾みをつける勝利を収めたい一戦。出場停止処分から復帰した主力メンバーを軸に44-7で勝利。秋季リーグ戦を3勝1敗と更新した。

QB内村はパス10/14成功168ヤードを記録

 冷たい雨が降り注ぐ中、試合開始。前の試合まで課題とされた立ち上がりをどこまで修正できたのかが注目されたこの試合、ワセダはファーストドライブで先制TDに成功する。先制点を得て勢いに乗ったワセダは、QB内村竜也(法2=東京・早実)とRB大野将樹(社4=東京・早大学院)を中心に得点を重ねる。しかし、第2クオーター(2Q)、WR金澤秀明(教2=東京・早大学院)が痛恨のファンブル。攻撃権を奪われるも、直後の守備でDB島川秀人(創理3=東京・早大学院)がインターセプトに成功。すかさず攻撃権を奪い返し、これをRB大野がこの日3本目、98ヤード独走TDへとつなげ、会場からは歓喜の声があがった。ディフェンス陣も東京都市大を封じ込み、30-0で試合を折り返す。

 RB原宏明(人4=長野・野沢北)の84ヤードキックオフリターンTDで始まった後半、このままワセダ優勢で試合が進められるかにみえた。しかし、二本目の選手が中心の布陣となると試合中盤からリズムが崩れ始め、3Q終盤に東京都市大に得点を許してしまう。攻撃も後半は成功したパスは2本に留まり、失点後得点をあげることができず44-7で試合終了。多くの課題が残る試合となった。

3TD、206ヤード
の活躍をみせたRB大野

 今回の試合では主戦力となるメンバーの大半が復帰し、秋季リーグ戦終盤を迎えるにあたり頼もしいチームになりつつある。既に専大に敗れ一敗を喫しているワセダにとって、次試合は落とすことのできない大事な試合。目標である優勝に向けて更なるチームの活躍を期待したい。

(記事 久良佳菜子、写真 生川花子)

★特集

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  • ★得点経過

    TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
    早大 1Q PASS #18 内村
    →#3大野
    #85 原秀 7-0
    早大 1Q RUSH #3 大野 #85 原秀 14-0
    早大 2Q RUSH #3 大野 #12 木村隆 NG 20-0
    早大 2Q FG #85 原秀       23-0
    早大 2Q PASS #18 内村
    →#85 原秀
    #85 原秀 30-0
    早大 3Q KOR #39 原宏 #85 原秀 37-0
    早大 3Q RUSS #28 井上広 #85 原秀 44-0
    東京都市大 3Q RUSH #12 木村 #8 岩井 44-7

    ★スターティンングメンバー


    オフェンス
    ディフェンス
    背番号 ポジション 氏名 学部

    学年
    出身校 背番号 ポジション 氏名 学部

    学年
    出身校
    79 OL 小笠原知也 スポ3 東京・戸山 90 DL 庭田和幸 創理1 東京・早大学院
    57 OL 日高英祐 文4 神奈川・鎌倉 44 DL 岩谷享右 創理4 東京・早大学院
    70 OL 長瀬 彗 創理4 東京・早大学院 45 DL 村橋洋祐 スポ1 大阪・豊中
    68 OL 宮本洋介 法4 東京・早大学院 13 DL 河田洋一 創理3 東京・早大学院
    72 OL 上石一輝 創理1 東京・早大学院 50 LB 西田啓佑 文構3 東京・早大学院
    22 RB 小林勇気 政経4 東京・早大学院 LB 峯 佑輔 教2 東京・早大学院
    RB 大野将樹 社4 東京・早大学院 42 LB コグラン・ケビン 商1 東京・早大学院
    85 WR 原 秀星 スポ4 福井・高志 36 DB 田中慶行 政経2 東京・早大学院
    WR 清水隆博 社4 東京・早大学院 31 DB 島川秀人 創理3 東京・早大学院
    80 WR 金澤秀明 教2 東京・早大学院 23 DB 河口友樹 商3 東京・海城
    18 QB 内村竜也 法2 東京・早実 35 DB 寺中健悟 教1 東京・早大学院
    佐藤敏基 社1 東京・早大学院 85 原 秀星 スポ4 福井・高志
    秋季リーグ戦1部Bブロック星取表
       法 大 中 大 早 大 慶 大 専 大 関学大 都市大 学習院 勝-負 順位 勝点
    11/11 10/28 10/21 〇35-7 〇42-0 ○79-0 ○99-0 4-0   12
    横浜 10/20 10/28 〇31-0 〇54-0 ○87-0 ○115-14 4-0   12
    アミノ アミノ 11/11 ●12-17 ○39-12 〇44-7 〇57-7 3-1  
    アミノ アミノ 横浜 ○35-18 〇24-10 〇70-7 〇56-3 4-0   12
    ●7-35 ●0-31 〇17-12 ●18-35 11/11 10/28 10/20 1-3  
    ●0-42 ●0-54 ●12-39 ●10-24 アミノ 10/20 10/28 0-4  
    ●0-79 ●0-87 ●7-44 ●7-70 アミノ 夢の島 11/10 0-4  
    ●0-99 ●14-115 ●7-57 ●3-56 夢の島 川崎 アミノ 0-4  

    ◆コメント
    朝倉孝雄監督(平3商卒=東京・早大学院)
    ――きょうの試合を振り返って
     メンバーの大半が戻ったので、前の試合課題だった立ち上がりを修正していこうと考えていました。立ち上がりは良かったと思います。ただ、試合前半のオフェンスのファンブルや、ディフェンスがメンバーを代えたことによる後半の流れなどが良くなかった気がします。
    ――ファンブルが多かったですが
     雨の日のゴムボールはファンブルが多いと日頃から言っています。でも雨の日の練習もあったなかファンブルが多く出たということは、まだまだ甘かったと思います。
    ――その後レシーバー陣での話し合いは
     とにかくボールはきっちり球を落とすなと。確保することが大事。でも守ってプレーしても仕方がないので、攻めるところは攻めてメリハリをつけていこうと話し合いました。
    ――きょうの試合の位置づけは
     復帰したメンバーもいるので、彼らの試合勘を戻すなどありました。先週は序盤は良くなくて失点したので相手を圧倒していこうと臨みました。
    ――中大戦に向けて
     とにかく負けられない試合で、優勝が無くなるので。今いるベストのメンバーでゲームプランを組んでいきたいと思います。

    LB小松原健主将(政経4=東京・早大学院)
    ――きょうの試合を振り返って
     きょうの試合は前回の反省を踏まえて、最初から攻めていこうということだったのですが、その目標については序盤から得点を重ねることができて達成できたと思いますが、後半得点を伸ばせなかったことは今後の反省点です。
    ――2本目の選手が出てきてからリズムが悪くなった印象ですが
     結果としてそうなってしまったことはとても悔しいのですが、どの選手が出てきても関係ないので、集中力とかを高めていかなければいけません。
    ――後半には失点するシーンもみられましたが
     少し厳しいところであったのは間違いないですが、TDをとられてはいけないという集中力が欠けている印象は持ちました。
    ――ディフェンスとしてこれから修正していく点は
     ターンオーバーが少ないので、そこにはこだわっていきたいなと思います。また次は中大戦なので、一対一にこだわって、絶対に止めに行くことにこだわっていきたいです。
    ――今後強豪相手と試合をしていくことになりますが、抱負をお願いします
     ここまできたら気持ちを出し切って、勝つだけなので頑張っていきたいです。

    WR原秀星(スポ4=福井・高志)
    ――きょうの試合を振り返って
     最初は雨だったんですが、その中でボールのミスが出てしまったのが1番の反省です。
    ――オフェンスを総括してどうでしたか
     パス多く使うというゲームプランの中で、パスを決めきれないところがありました。次までにそこは直さなければならない部分だと思います。
    ――きょうの試合で得た収穫は
     パスが決まらなかった試合でしたが、その中でも決まった部分はあったので、これから精度を上げていけば終盤の試合にも通用するかなと思います。
    ――きょうの試合で見つかった課題は
     キックに関してはFGでミスも出ましたし、リターナーも持っていったのにボールを落としてしまったりしたので、やはりボールの部分が1番の課題です。
    ――次の中大戦に向けて
     次の中大戦は、本当に負けたら終わりなので絶対勝つつもりで2週間練習していきたいと思います。

    RB大野将樹(社4=東京・早大学院)
    ――きょうの試合をふりかえって
     きょうは前回スタートが課題だったのでスタートでとれたのはすごくいいことだと思うんですが、オフェンスはとにかくボールミスが一番大きな反省だと思います。
    ――久々の公式戦でしたが、今までの分を取り戻すような走りでしたが
     そうですね。本当にプレーで見せるしかないので最初のTDを自分でもっていけたのは良かったと思います。とにかく当たり負けないということを考えて走りました。
    ――オフェンス全体を振り返って
     ボールやフォルススタートなどのミスが多く、最後もホールディングが多かったりというイージーなミスが多いのでそこをつぶさないと中大や法大には勝てないので。ずっと治ってない課題なのでそこを絶対に直さなきゃいけないと思います。
    ――きょうのゲームプランは
     雨が降っていましたがそれでもパスで6割くらい投げて、次に向けてうちもパスで押せるというところを見せようというのが一番大きなゲームプランでした。
    ――後半について
     下級生などが中心でしたが一年生の藤井などは思い切りが良くてタックルされた後もゲインをしていたのでそういう部分を一年生がみせてくれたのいは良かったです。ただ、レシーバーの下級生がまだボールを落としたり球に食らいつけてなかったりしたのでそこは下級生にもみせていってほしいなと思いました。
    ――次の中大にむけて
     オフェンスが強いなといった印象です。向こうのRBやQBにまずは負けないようにすることだと思います。もう一敗しているので全力で戦って一生懸命やる姿を見せていくしかないと考えています。なのでこの2週間は中大のことだけ考えて一点差でも良いので勝てるようにやっていきたいと思います。

    RB原宏明(人4=長野・野沢北)
    ――きょうの試合の感想は
     ボールを落としてしまったのですけど、TDできてよかったです。
    ――ランプレーは全体的にいかがでしたか
     僕のときはあまりでなかったのですが、これから練習でもうちょっと頑張りたいと思います。
    ――スペースを空けて走ることができていましたが
     僕はスピードが結構持ち味なので、その僕でディフェンスを動かして一気に縦に走ろう、という気でやりました。
    ――相手のディフェンスの印象はいかがでしたか
     きょうはすごい雨で、ボールを狙ってきたので、激しいディフェンスだなぁ、という印象でしたね。
    ――きょうの反省と次の試合に向けてお願いします
     いいバックがたくさんいて、自分が出られるかわからないのですけど、チャンスをもらったらとにかく縦に走って、タッチダウンを狙っていこうと思います。