TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 BIG BEARS | 10 | 3 | 0 | 10 | 23 |
慶大 UNICORNS | 7 | 0 | 0 | 0 | 14 |
ついに迎えた秋季リーグ最終節、宿敵慶大との一戦が11日、神奈川・横浜スタジアムで行われた。前節で法大に敗れ、4年生にとっては引退試合となるこの試合。ブロック優勝の可能性こそなくなったものの、来季のためにも、ワセダのプライドのためにも落とせない早慶戦。早大は看板のランオフェンスを武器に23-14で勝利を収め、春の早慶戦の雪辱を果たし、秋季リーグ戦を2位で終えた。
独走TDで試合を決めたRB原宏
慶大が後半レシーブを選択し早大の先攻で始まったこの試合、早大はファーストドライブでWR/K/P原秀星(スポ4=福井・高志)が27ヤードのFGを決め、幸先良く先制点を得る。しかし、その直後、慶大に残り6ヤードからのギャンブルプレーを決められTDを許してしまう。その後も第2クオーター(2Q)にパスTDを許すなど、慶大のパスオフェンスに苦しめられ流れをものにすることができない。更に秋季リーグを通じて早大オフェンスの司令塔を担ってきたQB内村竜也(法2=東京・早実)がプレー中に負傷し離脱したこともあり、14-13の劣勢で試合を折り返す。
後半に入ると、なかなか得点こそ奪えないものの、LBコグラン・ケビン(商1=東京・早大学院)のタックルやDB末吉裕一(商3=東京・早大学院)のインターセプトなどディフェンスの活躍で徐々に流れを早大に戻す。4QにはWR/P/K原秀の30ヤードFGで逆転に成功。また負傷したQB内村に代わって出場したQB木村隆(教2=東京・早大学院)が徐々にオフェンスのリズムを作ると、RB原宏明(人4=長野・野沢北)が69ヤードものランTDを見事に決め、試合を完全にものにした。その後も早大ディフェンスの堅い守りは続き、後半を完封すると、23-14で見事に慶大に勝利しリーグ2位で今シーズンを終了した。
今年度主将としてチームを率いたLB小松原主将
不祥事から激動のシーズンを駆け抜けたBIG BEARS。しかし、「チームがまた一丸となってフットボールができる幸せというのを実感できた。」とQB木村隆(教2=東京・早大学院)が語るように、全ての経験は無駄ではない。今シーズンの出来事全てを糧にして、来年こそは「日本一」を奪回してくれるはずだ。
(記事 辻玲乃、写真 生川花子、巌千咲)
★特集
★直近の試合結果
★得点経過
TEAM | Q | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER | G/NG | スコア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | 1Q | FG | #85 原秀 | 3-0 | |||
慶大 | 1Q | PASS | #6 堀井 →#19 吉田 |
K | #18 斉藤 | G | 3-7 |
早大 | 1Q | PASS | #18 内村 →#85 原秀 |
K | #85 原秀 | G | 10-7 |
早大 | 2Q | FG | #85 原秀 | 13-7 | |||
慶大 | 2Q | PASS | #6 堀井 →#15 岩田 |
K | #108 斉藤 | G | 13-14 |
早大 | 4Q | FG | #85 原秀 | 16-14 | |||
早大 | 4Q | RUSH | #39 原宏 | K | #85 原秀 | G | 23-14 |
★スターティンングメンバー
オフェンス |
ディフェンス |
||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
# | POS | 氏名 | 学部・学年 | 出身校 | # | POS | 氏名 | 学部・学年 | 出身校 |
75 | OL | 福留悠斗 | 創理4 | 東京・早実 | 93 | DL | 長尾篤 | 教4 | 東京・早大学院 |
69 | OL | 大町慎太郎 | 社2 | 東京・西 | 44 | DL | 岩谷享右 | 創理4 | 東京・早大学院 |
70 | OL | 長瀬 彗 | 創理4 | 東京・早大学院 | 97 | DL | 篠澤慶 | 人3 | 埼玉・川越東 |
68 | OL | 宮本洋介 | 法4 | 東京・早大学院 | 13 | DL | 河田洋一 | 創理3 | 東京・早大学院 |
72 | OL | 上石一輝 | 創理1 | 東京・早大学院 | 50 | LB | 西田啓佑 | 文構3 | 東京・早大学院 |
39 | RB | 原 宏明 | 人4 | 長野・野沢北 | 8 | LB | 岩井康祐 | 商3 | 東京・早大学院 |
3 | RB | 大野将樹 | 社4 | 東京・早大学院 | 42 | LB | コグラン・ケビン | 商1 | 東京・早大学院 |
21 | WR | 橋本 嵐 | 創理4 | 千葉・東葛飾 | 9 | DB | 末吉裕一 | 商3 | 東京・早大学院 |
85 | WR | 原 秀星 | スポ4 | 福井・高志 | 31 | DB | 島川秀人 | 創理3 | 東京・早大学院 |
7 | WR | 清水隆博 | 社4 | 東京・早大学院 | 20 | DB | 田中友基 | 商4 | 東京・早大学院 |
18 | QB | 内村竜也 | 法2 | 東京・早実 | 4 | DB | 芹澤暁良 | 人4 | 群馬・高崎 |
85 | K | 原 秀星 | スポ4 | 福井・高志 | 85 | P | 原 秀星 | スポ4 | 福井・高志 |
秋季リーグ戦1部Bブロック星取表 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 中 大 | 早 大 | 慶 大 | 専 大 | 関学大 | 都市大 | 学習院 | 勝-負 | 順列 | 勝点 | |
法 | * | 〇27-0 | 〇21-10 | 〇20-20 | 〇35-7 | 〇42-0 | ○79-0 | ○99-0 | 7-0 | 1 | 18 | 中 | ●0-27 | * | ●14-14 | 〇21-7 | 〇31-0 | 〇54-0 | ○87-0 | ○115-14 | 5-2 | 3 | 15 |
早 | ●10-21 | 〇14-14 | * | 〇23-14 | ●12-17 | ○39-12 | 〇44-7 | 〇57-7 | 5-2 | 3 | 15 | 慶 | ●20-20 | ●7-21 | ●14-23 | * | ○35-18 | 〇24-10 | 〇70-7 | 〇56-3 | 4-3 | 4 | 12 | 専 | ●7-35 | ●0-31 | 〇17-12 | ●18-35 | * | 〇21-0 | 〇16-0 | 〇30-13 | 4-3 | 5 | 12 | 関 | ●0-42 | ●0-54 | ●12-39 | ●10-24 | ●0-21 | * | 〇27-7 | 〇21-6 | 2-5 | 6 | 6 | 都 | ●0-79 | ●0-87 | ●7-44 | ●7-70 | ●0-16 | ●7-27 | * | ●0-20 | 0-7 | 8 | 0 | 学 | ●0-99 | ●14-115 | ●7-57 | ●3-56 | ●13-30 | ●6-21 | 〇20-0 | * | 1-6 | 7 | 3 |
◆コメント
朝倉孝雄監督(平3商卒=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
今年の慶應は攻撃力が高く、守備もアグレッシブに展開してくるので接戦勝負になると考えていた。予想通り、前半は、タイミングの良いショートパスを決められて、相手オフェンスにボールコントロールを許すことになったが、後半は守備が粘り最後に良い形でオフェンスにつなぐことができた。また、キッキングでもFGをすべて成功させた事も勝因と言える。。
――後半に向けてのゲームプランは
前半は、ラン守備に重きをおいたため、いいようにパスを決められたので後半は、パス重視の守りにシフトしたことが良かった。攻撃は、QB内村がけがをして、木村に変えたが、試合に慣れるのにすこし時間がかかった。また、ランプレイがコンスタントに出たのも良かった。
――きょうのディフェンスの評価は
前半は、マンツーマン守備で、相手の能力の高いWRにいいようにやられたが、後半は、ゾーン守備に切り替えて、落ち着いて守ることができた。
――今シーズンで印象に残っている試合は
法政戦。4Qに逆転されたが、レスポンスのミス、マンツーマンのミスなど、やってはいけないことをやったら 負けることを改めて痛感した試合だった。
――春の早慶戦のリベンジとなりましたが
早稲田である限り慶應には負けることはできないので、勝って良かった。
LB小松原健主将(政経4=東京・早大学院)
――早慶戦というリーグ最終戦を振り返っていかがですか
勝てたことが何よりもよかったです。
――ワンプレー出られましたが
情けの出場ですね。もっと出られれば良かったと思いますが
――今シーズン、ディフェンス陣として下級生が頑張ってくれました
一緒にプレーしていて安心して引退できる、できるやつらだなと思います。
――後半無失点に慶大を抑えることができましたが
本当に勝つことしか考えていなくて、気持ちでがむしゃらに挑んだ結果です。
――主将としての1年間を振り返って
結果として負けてしまっているので、良いシーズンをおくれたと思っていません。個人的には怪我をしてしまって、1年間プレーできていなかったので少し辛かったです。
――怪我されながらもチームにはいかに貢献しようと思っていましたか
とにかく声を出して、一時期は声しかないと思っていた時期もあったので、人一倍やってきたつもりです。
――大学アメフト4年間を振りかっていかがですか
良かったと思います。フットボールがどうかという話ではないかもしれませんが、たくさんの仲間に出会えたことが良かったと思います。
――LBというポジションは自身にとってどのようなポジションでしたか
高1からフットボールを始めて、その時からずっとLBなので、LB以外は考えられないですし、魂のようなもので誇りに思っています。
――同期のみなさんにかけたい言葉はありますか
ありがとうですね。今年は辛かったので、同期がいなければ挫けていたと思うことが多々あり、本当に感謝しています。
――後輩のみなさんにかけたい言葉ありますか
本当に日本一になってほしいなと思うだけです。
DL長尾篤(教4=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
勝って良かったです。それだけです。来年につなげられたっていう部分ではホッとしています。
――今日のゲームプランについて
モチベーションの部分で難しい試合ではあったので、とにかく激しいフットボールを最後までしようということだけ言っていました。
――前半はビハインドでしたが、後半は無失点に抑えました
最初はブリッツを入れていたのですが、タイミングでどんどん決められてしまっていて、後半向こうがアジャストに失敗したっていうのもあるのですが、パスもアジャスト出来たっていうのが一番大きいかなと思います。
――今シーズンを振り返って
しんどい1年間でした。いろいろありますけど、終わったので結果的には良かったかなと思います。
――副将としても
事件がある前も大変だったのですが、事件があって以降はどうしたら良いのかわからない時期もありましたし。特に8月、9月は厳しかったですけど、10月以降はとにかくやりきったっていう感じですね。
――4年間を振り返って
楽しかったけど、苦しかったですね。自分がしたいフットボールは出来なかったですね。もっと高いものを目指したかったですし、もっと甲子園っていう舞台でもやりたかったですしそういう意味では不完全燃焼だと思います。ただ、フットボールを楽しんだっていう意味では、すごく楽しめたと思います。
――後輩にはどういったフットボールを目指してほしいですか
1対1で負けないっていう。引かないっていうフットボールを気持ちだけでなく、行動から示して欲しいと思います。
――同期の4年生については
今年1年間は一緒に暮らしましたし、一緒にいる時間が本当に長くて、信頼できるパートナーもすごく出来たかなと思います。
OL福留悠斗(創理4=東京・早実)
――どのような気持ちで試合に臨みましたか
このチームでは最後の試合だったので、絶対に負けたくない、勝って終わろうという気持ちで臨みました。
――慶大にはことし一勝一敗ですが
早稲田に入ったからには必ず勝ちたい相手なので全力で戦いました。
――OLの評価は
きょうは比較的ランプレーが出ていたのでよかったと思います。 点数をつけるとしたら85点ですかね。
――4年間を振り返ってください
大学生がスポーツをするということは金銭的な面で親に迷惑をかけてしまったので本当に感謝しています。チームの関係者のみなさん、特に監督、コーチには色々とお世話になったので感謝の気持ちしかないです。プレーヤーで言えば同期や支えてくれた下級生には感謝してもしきれない気持ちです。
――副将としてチームを率いてきて
ことしはリーグ戦が2位で終わってしまったので満足はしていないです。このチームはムラがあって勢いに乗ったときは強いですが沈むときはどんどん沈んでしまうところがあったと思います。そこを変えることができなかったのが僕達の責任かなと思います。
――最後にBIG BEARSを応援してくれたファンの方々にひとこと頂けますか
色々な問題を起こしてしまいましたが、ファンの方々の声援が僕達の支えになりました。ことしはあまり勝てなかったですが感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
WR/K/P原秀星(スポ4=福井・高志)
――慶大の見事勝利をおさめました
勝って嬉しかったんですけど、それより日本一になれなかった悔しさの方が僕の中ではデカかったなあと。
――長距離からのFGも決まりました
入ってよかったなと思いました。
――慶大の印象はいかがでしたか
DBもRBも速かったのでついていくのが大変だったんですけど、勝ててよかったです。
――TDも決めましたが
密集の中で取れたので、気持ちで取ったなという感じがしました。
――4年間を振り返って
自分はサッカーから始めたので新しいことの連続というか。それでいろんな人に助けてもらって、今の自分があるなって本当に思いました。
――印象深い試合はありますか
2年の時のクラッシュで法大に勝った時は、初めて大舞台に立って、FGの入れたりして勝てたんで、もっと上を目指せるんだなという思いはそこから強くなりましたね。
――最終学年になり意識は変わりましたか
2年、3年は引っ張ってもらってる意識が自分の中では強くて、でも4年は自分が引っ張らなきゃいけないんで、そこの意識は変わりましたね。
――同期の存在は
僕が入った時は清水っていうすごい奴がいて、それにめがけて僕や嵐だったりがいて、今一緒にフィールドで戦えてるんで、清水だったり嵐がいなかったら今の自分はいないと思いますし、二人には感謝したいですね。
――原選手のポジションをを受け継ぐ選手の中で期待したい選手は
3年の森と1年の佐藤と2年生の金沢がいるんですけど、自分が今までいっぱい試合に出させてもらってたんで、あんまり試合経験はないんですけど、皆上手いんでこれから頑張って欲しいですね。キッカーの佐藤は専任なんで期待したいですし、DBの森も兼任なんですけどキッカーの部分では誰にも負けたくないって気持ちは今年も伝わってきたんで、皆に期待したいですね。
――後輩に託したいことは
日本一になって欲しいですね。(きょうは)勝って嬉しかったんですけど、悔し涙が出てきて、それはやっぱ日本一になれなかったからだと思うんで、絶対日本一になって欲しいです。
OL長瀬彗(創理4=東京・早大学院)
――大学での4年間のアメフト生活を振り返ってみて
4年間のうち1度でも甲子園ボウルに出場できたのは非常に良かったと思います。
――きょうの試合のランブロックについて
自分自身はうまくいかなかったんですけど、OL全体としては最後まで足を掻き続けてRBにいい景色を見せられたかな、とは思っています。
――きょうの自身の試合のポイントは
最初のシリーズは得点できたことが良かったのと、2点差で迎えた4分の攻防で1発ではありましたが、TDを取れたのは大きかったかなとは思います。
――春の早慶戦を負けた上で秋の早慶戦に勝ったことについては
早稲田である以上、慶応に負けることは絶対許されないので今回勝てて本当に良かったです。
――1年生QBとのコンビネーションは
僕自身が引っ張っていかないといけないと思ったんですが、まだまだリーダーシップが足りなかったのではないかと反省しております。
――後を継ぐ後輩たちに何かメッセージは
結果を残して優勝しない限り絶対後悔すると思うので、日本一になって終えて欲しいなと思います。
――試合後、同期の4年生の選手たちにかけた言葉などは
バタバタしていてあまり言葉を交わせていないので、この後じっくり話をしようかなと考えています。
――お世話になった朝倉監督について
一人のフットボーラ―である前に一人の人間としてしっかりしないといけないことを監督さんに改めて教えてもらったので、後輩たちにはまた1から作り上げて素晴らしいビッグベアーズにしてくれればなと思います。
――自身にとっての“早慶戦”とは
理屈抜きの意地と意地のぶつかり合いです。ガチンコ勝負です。
RB大野将樹(社4=東京・早大学院)
――きょうのゲームプランについて
きょうは本当にシーズン最後の試合なので、ランもパスもすべて出し切るという気持ちで臨みました。キックについてはこれまで通り相手の弱点を狙い、その後のオフェンスにつなげていくというプランでした。
――先週の法政戦から修正した点は
一番はキックオフカバー・リターン両方とも気持ちの部分で負けていたので、最後の早慶戦ということもあり、気持ちを入れていきました。きょうはFGも3本決まりましたし、キックオフカバーでも相手をすぐに止めることができたので、良かったと思います。
――きょうのランの印象は
試合開始早々に出た20ヤードのランは良かったのですが、ファンブルもしてしまい後半には相手にアジャストされ、ランは思うように出ませんでした。後半からはフルバックとしても出場し、ブロックについては特に4QのTDなどではうまくできたと思います。
――慶応ディフェンスについて
春と違って、中からのブリッツが少なくなり、プレッシャーがあまりなかった感じでした。その分ホールが開いてそこをうまく攻められたと思います。
――一年間キック主任として
自分たちで全て決めなければならなかったので非常に大変だったのですが、最終戦でこのようにキックで結果を残して勝てたので本当に良かったです。一年間頑張ってきた甲斐があったと思います。
――後輩、特にRB陣に一言お願いします
言わなくてもできる選手が揃っているので、自分から特に言うことはありません。しかし、経験が不足しているので、春でしっかりカバーしてほしいです。もうこれからは上がいないので思い切りプレーしてほしいと思います。
RB原宏明(人4=長野・野沢北)
―-きょうの試合を振り返って
結構点の取り合いだったのですが、オフェンスリーダーがずっと集中切らさないで、オフェンスしてくれていたので自分も集中切らさずにできました。
――春の早慶戦の雪辱を果たすことができましたが
そうですね、僕は春は出られていなかったので、サイドラインでずっと出たいな、と思っていたので、最後の早慶戦に出て、最後タッチダウンも決めることができてすごく嬉しいです。
――69ヤードの素晴らしいランでしたがその時のお気持ちは
69ヤードもあったんですか!?短かったですね。本当にあっという間に走りきったなぁ、って感じですね。
――陸上からアメフトへの転向でしたが、アメフトをやってよかったですか
あまり難しい動きは陸上選手なのでできなかったのですけど、4年間やればアメフト選手になれるんだなぁ、って感じました。
――ではその4年間を振り返っていかがでしたか
怪我してて2年間ぐらいできなかったんですけど、同期が20何人もいてみんなで支えあって、最後こういう形で終わることができて本当によかったです。
--後輩たちへ一言お願いします
結構厳しい練習とかあるんですけど、その中でも楽しく前向きにやっていってフットボール好きでいてほしいな、って思います。
WR清水隆博(社4=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
点の取り合いだったのでどうなるのか分からなかったですが、結果的に勝つことができて良かったです。
――QBが途中負傷交代がありましたが
QB内村もQB木村も練習からは同じように取り組んでいたので、僕たちは何の心配もなくプレーできました。
――秋季リーグ全試合出場した中で、チームをまとめる難しさはありましたか
若いメンツばかりで安定感はなかったので、出場している4年生である自分がやらなければいけないとは思いつつも、僕自身も足りないとことが多く、いるメンバーで勝ちきれなかったことが悔しかったです。
――WR主任としての1年間を振り返って
昨年主任のWR梶川さん(航平、平24社卒=東京・佼成学園)は球を落とさない方だった一方、自分は安定感はないのでプレーでみせるという面で欠点はあったと思います。ですが、気を付けていた雰囲気などではいい形をつくることが出来たかとは思います。ことしのWRユニットは仲が良く、同期のWRでは未経験者だったWR原秀やWR橋本嵐が成長してくれたことで、自分も成長でき、いい形で切磋琢磨できたと思います。
――WRの中ではWR原秀選手とライバル関係として比較されることが多かったですが
ライバルなんですが、つながっている部分がありました。あいつがミスすると、次のプレーで自分もミスしたり。逆にいいプレーが伝染したり。分からないですがつながってる部分があって、いい関係だったと思うし、感謝しています。
――後輩、先輩について
ぼくがこれまでやってこれたのはQB芳賀さん(太郎、平23教卒=東京・早大学院)がいたからだと思っていて。逆にことしは後輩にとってそんな存在にいれたかというと分かりませんが、いいチームのパスユニットはQBがWRを引っ張ると思っていて、それが以前は芳賀さんでした。その中で今年はそれが逆転していたのが僕らの弱いとことろだったかなと思っています。来年からはそういう意味でもQB内村が今シーズン経験を積んで、僕自身も高いものを要求してきたと思うので、それをどこまでグラウンドで表現できるか期待しています。
――同期について
個性があって、みんなでわいわいしていましたけど、誰一人欠けてもだめだったと思います。
――一番印象に残っている試合や一本はありますか
甲子園ボウルでの最後のTDですね。レシーバーとQBの信頼関係という意味では、最後のあのプレーは大きかったです。
――4年間を振り返って
一日一日を考えれば辛かったと思いますけど、いまになれば楽しかったと思います。
WR橋本嵐(創理4=千葉・東葛飾)
――きょうの試合を振り返って
とにかく、この試合は勝つことだけを目的にこの2週間やってきたので、とりあえず勝てて良かったです。
――慶大との差は
やはり早慶戦というのは毎年、点の取り合いになっていて、最後までどちらが勝つかわからないというところで、僕らが気を付けてきていたのは、気持ちの勝負だということでした。向こうも勝ちたいと思っていたと思いますけど、僕らの気持ちが上回りました。
――今季はパスオフェンスだけでなくランオフェンスも引っ張りました
不測の事態が起きて、最初は違うポジションのRBでやるということになったんですけど、そこもなんとか自分なりにやることが出来ました。後半になってRBが戻ってきてからも、どちらもやっていて、まさかこんなことになるとは思っていなかったんですけど、良い経験になったと思うし、オフェンスにとっても良い存在であれたのかなと思います。
――4年間を振り返って
自分は2年生の時から少しずつ試合に出させてもらって、もちろん楽しいこともありましたが、上手くいかないこともあって、終わってみると長かったようであっという間だったという感じです。
――高校ではラグビーをされていましたが、大学から始めたアメフトはいかがでしたか
コンタクトスポーツという点では似てるなと思ったんですけど、1プレイ1プレイにかけるところだったり、頭を使う部分だったり、最初は慣れない部分があって大変でしたが、逆にそれがその分面白かったり。考えれば相手を出し抜いたりして、その裏を取ったり出来るところが面白かったので、大学に入って新しく挑戦して良かったなと思います。
――後輩に伝えたいこと
最終戦で勝てて終われたということはすごく良かったんですけど、1年間日本一という目標を掲げてきて、最終的にはその目標を達成出来ませんでした。後輩たちもやるのであればやはり高いところを目指すと思うし、やるからにはとにかく上を目指して、そのために新たなチームも始まると思うので、土台の部分からしっかり作って、勝てるチームを作って欲しいなと思います。
DL岩谷享右(創理4=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
最後にQBサックが出来て良かったです。
――春負けてしまった慶大が相手でしたが、今回リベンジを果たしていかがですか
春は自分のミスから失点に繋がってしまったので、最後に借りを返したというか、ワセダとして勝てて良かったです。
――慶大オフェンスは春と比べてどうでしたか
相変わらずパスが上手いなと思いました。
――ディフェンスの時間が長いながらも、そこで粘ってオフェンスにいい流れが行ったように感じました
そうですね。なんとか粘ってオフェンスに流れを繋ぐ事が出来たので、ディフェンスとしては活躍できたかなと思います。
――4年間を振り返って
僕は高校からやっていて七年目なのですが、最後にDLでプレッシャーを掛けられていたので、チーム一丸となって勝てたことがすごく嬉しかったです。
――後を継ぐ後輩選手に向けて何かメッセージをお願いします
勝って日本一になってください。
DL木和田隆介(商3=東京・早実)
――最後の早慶戦での勝利、感想をお願いします
きょうが最後というのは意識していました。春の早慶戦は怪我で出ることができず、シーズン後半は実力的にも試合に出ることは厳しかったのですが、きょう最後点差がついて出してもらえることができて本当に嬉しかったです。
――早稲田でプレーをした4年間を振り返ってみていかがですか
本当に同期のみんなにはずっと迷惑を掛けてしまっていたという気持ちが大きかったのですが、振り返ってみて最後の1年は特に楽しかったです。
――4年間で辛かったことはなんですか
やはり怪我で去年1年間試合に出れなくて、今年も春はなかなか出れなかったので怪我人としてあまりチームに貢献できなかったことが悔しかったです。
――今までで一番印象に残っている試合は
一番というのは難しいですけど、きょうになるんじゃないかなと思います。あと1年生のときに日大に勝てたということがすごく思い出に残っています。
――自分にとってDLというポジションは
ディフェンスの一番前で戦うポジションで、気持ちとか姿勢という面で相手の目の前で一番激しくぶつかっていくので、ディフェンスを引っ張っていくというポジションだと思います。
――同期のみなさんに対して
今まで迷惑を掛けてしまっていて、でも最後に出させてもらえて本当にありがとうございます、という気持ちしかないです。
――これからBIG BEARSを担っていく後輩に対して
自分のDLというポジションの直属の後輩が1年生からもう試合にスタメンで出ているので、これからますます成長していってくれると思います。3年生もリーダーシップが徐々に備わってきているので、個人的にはそういうところも楽しみにしています。
DB坂本悠太郎(文構4=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
DBだけで見たら、後半はよくやったと思います。自分が怪我で前半出れなくて、後半から出たんですけどみんなやくやっていたと思います。
――春の早慶戦での敗北から今回勝利したことに対して
早慶戦に勝ったことはすごく嬉しくて、しかも大学生活で1番最後の試合だったのでそういう意味でも嬉しいですね。
――ことしはポジションを変え、その後怪我をされてと苦労の1年間でしたか
苦労は多かったんですけどそれ以上に楽しかったです。
――ファンダメンタル主任を任されていたことについて
2年生のときにも1回任されていて、ことしは2回目だったので勝手がわかっていたというのもあるんですけど、運営もまあまあ上手くいってみんながついてきてくれたので良かったです。
――今までの4年間を振り返って
何より楽しかったですね。同期にも先輩にも後輩にも良くしてもらって仲間に恵まれたなって思います。最終的に日本一にはなれなかったですけど、慶応にも勝てたので嬉しかったです。
――後輩に対してのメッセージをお願いします
さっき後輩たちには言ったんですけど、本当に感謝しているっていうことと、自分たちが叶えられなかった日本一という夢を、応援してるので叶えてほしいなと思っています。
DB芹澤暁良(人4=群馬・高崎)
――きょうは、どのような意気込みで臨まれましたか
一戦負けてしまって後がなかったのですが、後輩のために良い順位を残してあげたいと思い、一生懸命に頑張りました。
――きょうの試合を迎えるにあたり、どのように練習に取り組まれてきましたか
優勝できないことがわかり、何度も気持ちが切れかけたのですが、後輩のために最後は頑張りぬこうと練習に取り組んできました。
――春の早慶戦での雪辱を果たされたわけですが、きょうの試合展開を振り返って
前半にDBが崩され、DBとしては良くなかったのですが、フロント陣のLBやDLが頑張ってくれたおかげで、とても助かりました。
――野球から変更されて、4年間のアメフトはどうでしたか
アメフトは、野球やサッカーなどとは違い体の接触があるスポーツで、始めたころは痛いとか怖いと感じて一瞬一瞬を振り返るとつらかったのですが、やはり、アメフトをしてとても良かったと思っています。
――同期のみなさんはどのような存在でしたか
同期は4年間一緒にいて、いろいろなことを一緒に乗り越えてくれてありがとうと言いたいです。
QB木村隆(教2=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
春負けていたので勝ってよかったなっていう、それだけですね。
――交代直後ほとんどオフェンスが出ていませんでしたが、そこからどのように調整していったのですか
途中で内村が怪我をして、オフェンスに関してはQBは一番大事なポジションなので、少しバタついたところもあったのですが本当に自分だけではなくてみんなが頑張っていて4年生が特に頑張ってくださったおかげで3Qは一点も取れなかったんですけど、しっかり4Qにつなげて、気持ちを切り替えることが出来たのかなと思います。
――緊急出場ということで、4年生のQB福井選手などから何かアドバイスはいただきましたか
とにかく落ち着いていけと福井さんから言われたのでいつでもいけるよう準備はしていたので福井さんには本当にお礼を言いたいですね。
――春は負けてしまった慶大にきょうは勝ちましたが
春の早慶戦は自分のせいで負けたので本当に自分が出られたらその借りを返したいという気持ちが強かったので、それを実行できたのが自分としては嬉しいですね。
――今年一年を振り返って
今年は色々あったのですが、その中でチームがまた一丸となってフットボールができる幸せというのを実感できて、普段感じることができない小さな感謝や色んな人に支えられていることなどを感じることができたので、今年得た経験を活かして来年につなげていきたいです。
――来季以降に向けて
4年生が達成できなかった日本一というのを自分たちが得ることが一番4年生や支えてくださってる方への恩返しなので、絶対来年日本一になって色々な人にお礼を言いたいです。