失意の立大戦敗戦から2週間。3年ぶりとなる甲子園ボウル出場へと望みをつなぐためには、最終節の法大戦で25点差以上の勝利が絶対条件だ。しかし、ワセダの前に立ちふさがる法大は2年連続の甲子園ボウル出場を狙い、リーグ戦66連勝中とまさに絶対王者と呼ぶにふさわしい。早大BIG BEARSは絶対王者・法大を前にどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
1年間チームをまとめてきた小笠原主将
早大の看板であるランオフェンスを支えるのは、鋭いカットバックでビックプレーを生み出すRB井上広大(教3=東京・早大学院)を中心とする豊富なRB陣だ。井上広はラン1回平均14・3ヤードを叩き出しており、常に一発TDの可能性を秘めている。パワー派のRB吉原猛(社3=東京・日大三)も立大戦では2TDを記録。25点差以上をつけなければならない以上、オフェンスの奮起には期待がかかる。ディフェンスはスピードとフィジカルを兼ね備えたLBコグランケビン(商2=東京・早大学院)がメインタックラ―として活躍。DL庭田和幸(創理2=東京・早大学院)はQBサックがAブロック1位タイの3回と持ち前のクイックネスで相手QBに襲いかかる。今季13回と法大を上回るターンオーバー数について「ターンオーバーはカギとなってくる」(DB末吉裕一、商4=東京・早大学院)と法大戦でも積極的にボールを奪うディフェンスを披露してくれるだろう。
対する法大はLB田中喜貴主将(4年)を中心に鉄壁のディフェンスを形成している。ここまでの平均失点はわずか4・6点。総喪失ヤードは6試合で821ヤードとAブロック1位に輝いている。その他の選手も充実しており、特にDB宮川周平(2年)は今季4インターセプト決めており要注意選手だ。オフェンスは序盤戦を負傷欠場していたエースQB近藤濯(3年)がここにきて完全復活。実力者揃いのWRにパスを投げ分ける能力は今までの対戦相手に比べて格段に上がる。しかし、近藤には昨年の対戦で3TDパスを決められているため、これ以上やられるわけにはいかない。ランユニットでは、今季より法大RBのエース番号「29」を背負うRB笹尾郁弥(4年)が本来の走りを見せていない中、RB田邊遼(2年)を軸にエースの不調をカバー。圧倒的なサイズのOL陣を柱に繰り出すラン攻撃は脅威だ。
法大の主将としてディフェンスを率いる田中
「法大に勝つことがことしのチームが完成に近づくための大きな一歩になる」(OL小笠原知也主将、スポ4=東京・戸山)と今季の早大は法大戦に照準を合わせてきた。ことしのチームが完成形に近づくためには法大に勝利するしかない。絶対王者・法大に見事勝利し、歓喜の輪を作ることができるだろうか――
(記事、写真 田中竣)
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日時:11月10日(日) 13:45キックオフ
会場:横浜スタジアム(JR根岸線関内駅より徒歩1分)
料金:大人¥1,200 高校生¥500 中学生以下は無料