TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 BIG BEARS | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
法大 TOMAHAWKS | 10 | 9 | 6 | 14 | 39 |
秋季リーグ戦もついに最終節を迎えた。前節で立大にまさかの敗戦を喫し、優勝には法大に25点差以上の勝利が必要になったこの試合であったが、序盤から相手のディフェンスに苦戦。さらにターンオーバーなどのミスも重なり大きく点差を離されると、最後まで法大の堅いディフェンスの前に得点を奪えずに0-39で完封負け。法大相手に力の差を見せつけられる結果となった。
ビッグゲインを見せた井上広
25点差以上の勝利のために先制点が欲しい早大であったが、試合開始直後のシリーズでパスをインターセプトされターンオーバー。これをFGにつなげられ先制点を許すと、さらに次の早大のシリーズでもスナップをミスするなどなかなかリズムに乗れない。対する法大はランを中心としたオフェンスで確実にゲインしていき、16ヤードのTDランで追加点をあげる。第2クオーター(2Q)には相手のタックルによるセーフティーで失点するなどして大きく点差を広げられる。早大は法大のディフェンスの前に前半一度もファーストダウンを更新できずに0-19で前半を折り返す。
巻き返しを図りたい早大は後半初のシリーズでQB木村隆(教3=東京・早大学院)からTE北村卓也(先理3=東京・早大学院)へのパスが通り、この試合初めてファーストダウンを更新する。しかしペナルティを犯しこのチャンスを生かすことができない。逆に法大に40ヤードのTDパスを決められてしまう重苦しい展開に。早大もRB井上広大(教3=東京・早大学院)の31ヤードのランなどでゲインしていくも、あと一歩のところでTDをあげることができない。無得点のまま迎えた残り2秒。エンドゾーンまで残り6ヤードとこの試合最大のチャンスがやってくる。ここで早大はRB吉原猛(社3=東京・日大三)がパスを投げるトリックプレーを披露するが、キャッチした木村が残り2ヤードで膝をついてしまいタイムアップ。最後まで得点を奪うことができなかった。
最後のプレーでTDに届かなかった木村
法大の壁は厚くリーグ戦を3位で終え、リーグ制覇には手が届かなかった。この試合で4年生は引退となる。「BIG BEARSの中では後悔の方が大きい」とOL小笠原知也主将(スポ4=東京・戸山)や「力を結集してより良いチームになってほしい」とWR脇屋慶(政経4=東京・早大学院)が語るように、4年生は果たせなかった夢を下級生に託した。引退する4年生の思いを胸に、来季こそ日本一を目指してBIG BEARSの躍進に期待したい。
(記事 東哲也、写真 巌千咲、田中竣)
得点経過 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
TEAM | Q | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER | G/NG | スコア |
法大 | 1 | FG | #6谷澤 | 0-3 | |||
法大 | 1 | RUN | #30田邊 | K | #6谷澤 | G | 0-10 |
法大 | 2 | SAF | (#58鈴木直によるロスタックル) | K | 0-12 | ||
法大 | 2 | RUN | #23伊藤俊 | K | #6谷澤 | G | 0-19 |
法大 | 3 | PASS | #7恒吉→#81黒田 | K | #6谷澤 | NG | 0-25 |
法大 | 4 | PASS | #4近藤濯→#86小島 | K | #6谷澤 | G | 0-32 |
法大 | 4 | PASS | #18佐々→#17六川 | K | #6谷澤 | G | 0-39 |
個人記録(※一部のみ掲載) | ||||
---|---|---|---|---|
ラン | 回数 | ヤード | TD | 最長 |
#28 井上広大 | 4 | 35 | 0 | 32 |
#5 木村隆 | 8 | 11 | 0 | 9 |
#30 吉原猛 | 8 | 11 | 0 | 32 |
#23 北條淳士 | 2 | 5 | 0 | 3 |
レシーブ | 回数 | ヤード | TD | 最長 |
#80 金澤秀明 | 5 | 36 | 0 | 11 |
#3 北村卓也 | 3 | 35 | 0 | 20 |
#88 諸口貴則 | 2 | 14 | 0 | 14 |
#11 福島健太 | 1 | 5 | 0 | 5 |
パス | 回数(試投) | ヤード | TD | 最長 |
#5 木村隆 | 11(26) | 90 | 0 | 20 |
#30 吉原猛 | 1(1) | 4 | 0 | 4 |
星取表(10月29日現在) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 早大 | 日体大 | 立大 | 東大 | 一橋大 | 神奈川大 | 上智大 | |
法大 | * | 39○0 | 49○6 | 45○10 | 57○0 | 70○0 | 66○0 | 79○7 |
早大 | 0●39 | * | 45○10 | 20●35 | 34○0 | 37○0 | 51○14 | 59○0 |
日体大 | 6●49 | 10●45 | * | 16●41 | 13○12 | 56○42 | 16○3 | 33○0 |
立大 | 10●45 | 35○20 | 41○16 | * | 14○12 | 49○21 | 52○7 | 44○0 |
東大 | 0●57 | 0●34 | 12●13 | 12●14 | * | 17○14 | 0●14 | 13○9 |
一橋大 | 0●70 | 0●37 | 42●56 | 21●49 | 14●17 | * | 17●21 | 10●16 |
神奈川大 | 0●66 | 14●51 | 3●16 | 7●52 | 14○0 | 21○17 | * | 42○13 |
上智大 | 7●79 | 0●59 | 0●33 | 0●44 | 9●13 | 16○10 | 13●42 | * |
関連記事
ミス相次ぎ、立大にまさかの敗戦(10/29)
完封勝利は逃すも日体大に快勝(10/14)
一橋大に圧勝!開幕4連勝へと更新(10/7)
コメント
濱部昇監督代行(昭62教卒=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
準備していたことや選手の力を引き出せなかったので申し訳なかったと思います。
――試合中はどのようなことを心がけましたか
立ち上がりのミスは、練習では考えられないミスなので緊張していたのかな。緊張をほぐして落ち着かせてプレーさせようと心がけました。ただ、思った以上に法大のディフェンスを早いと思ったのかあまり覇気がなかったですね。
――法大のディフェンスは
ベンチではそこまでやられていないと思っていたんですが、実際は結構やられていました。
――ことしの4年生はどのような学年でしたか
大変だったと思います。監督も代わりチームとしての方針も変わったので。それまでのチームのスタンダードがあったと思うけど、それは新しいチームにはそぐわなかったり。手さぐりの状態の1年間だったと思います。
――初めて大学のチームを率いた1年間を振り返って
やっぱり1年目は難しいです。でもそれは今までの経験でわかっていたことなので。でもその中で結果を出せるように取り組んでいたつもりではいたんですが、結局こういう結果になってしまったので。
OL小笠原知也主将(スポ4=東京・戸山)
――きょうの試合を振り返って、率直な感想をお願いします
完敗かなと思います。というのは、オフェンスもディフェンスも勝負できているところは勝負できていたんですけど最初に流れを持っていかれて、その流れをこっち(早大)が奪えないまま(法大が)良いポジションから攻撃も崩さなかったという点で完敗だったかなと思います。
――法大戦に向けて焦点を当てた練習をされていましたが
やってきたものが出て進んだシリーズもあったんですけど、最初の2プレー目でボールがチェックして相手に取られ、プレーの出来自体は相手にとって有効なプレーだったんですけど、それを実際に取るときのミスだったりが最初に出ちゃって。特に下級生は緊張とか周りが見えなくなっちゃったのかなと思います。それをどうにかできなかったのが悔しいです。
――先制点から試合の流れを奪われた印象でしたか
1プレー目でランプレーがあってそんなに負けずに押せるという感覚でできて、2プレー目も空いているところに投げられたんですけど、ほんの一瞬の緊張から体が動かなかったりしてチェックしてしまって、それがたまたま相手のディフェンスの良いところに入って取られてボールを取られてしまって。最初からゲームプランでは、こっち(早大)が常に攻めて最初に点を取って常にこっち(早大)がリードしている状況に持っていかなきゃ厳しいと思っていたんですが、その最初がつかめなかったのが大きいかなと思いました。
――特集取材では法大のサイドラインについても述べられていましたが、雰囲気はいかがでしたか
凄く練習前も気合いも入っていて一体感もあってという中で、サイドラインの雰囲気も最初良かったです。流れが持っていかれそうになっても必死に声を出してというところまではいけたんですけど、きょういけなかったのは1本目のレギュラーのメンバーがどこかで流れを傾けられるプレーを頑張らなきゃいけなかったんですけど、それをやり切ることができなくて、サイドラインにも不安が伝わってしまいました。やっぱり声をかけることはできますけど、声をかけてプレーが変わるかというと難しいところがあるのでそういうもどかしさが途中からあって、そういう意味では途中から雰囲気が落ちちゃったかなと思います。
――最後のプレー前のハドルで小笠原主将からチームへかけた言葉とは
今までやってきたことをぶつけるしかないし、今年はどちらかと言えばおとなしいというか、スマートさばかりを求めていてがむしゃらさが見えづらいという風に言われていて、きょうもそれが出ていなくて(がむしゃらさを)出せともコーチからも言われましたし、出さないといけないといって最後の方は進みましたけど、時間がもう遅かったかなと思います。
――4年間を振り返っていかがでしたが、また今後も続けられますか
僕自身はフットボーラーとして何か後輩とかに残せたりできたかはというのには自信が正直なくて。もともとやっていたポジションが怪我で変更になったりということがあったんですけど、結局は自分自身が自分よりもチームが勝てればいいと思ってしまう人で、自分の成長とかに貪欲になれていないというか、プレーヤーとして成長するのは自分じゃなくてもチームの誰かであって、それが上手く回ってチームが勝てればいいと思っていた部分もありました。だからキャプテンになろうと思ったんですけど、やっぱりスポーツである以上体とか姿勢で見せなきゃいけない部分もあるなと途中から感じて、僕の中ではやり切れた部分と後輩に対してふがいなくて申し訳ないという部分があります。でもこの4年間やり切れたということは自分の中では次につながるのかなと思うんですけど、BIG BEARSの中では後悔の方が大きいかなと思います。(今後は)続けるかもしれないというあやふやな感じよりかは決めきってやらないかなと思って最後の試合だと考えてやっていました。というのは、自分自身はスポーツを観るなり、アメフトに関しては教えたりサポートするという違う関わり方があるだろうし、いろいろな視点でアメフトには関わっていきたいかなと思います。
LB岩井康祐(商4=東京・早大学院)
――きょうはディフェンスの方々にとっては厳しい試合展開だったと思うのですが、振り返ってみていかがでしょうか
ゲームプランとしては今まで使っていたものとは違うものを使って、奇襲的な感じで完封を目指していたんですけど、向こうはまあ言ってしまえば25点差で負けなければ次に進めるんで余裕を持ちながらランプレーでボールをコントロールされたっていう印象ですね。
――プランとは逆に完封負けを喫してしまいました
まあ自分はディフェンスなので何点獲れるかっていうのは関わり方が難しいところではあるんですけども、一つ原因として挙げられるのは、すぐディフェンスで止めたり、インターセプトやファンブルでボールを得てオフェンスにボールを供給することができなかったのがある意味完封負けに通じてしまったのかもしれないですね。
――きょうの試合で引退となってしまうわけですが、副将として今率直にどんなお気持ちですか
そうですね。今まで3年間とことし1年間だと体制から考え方から何から何まで変わって、ことし一新した中で最初は手探りの状態が続いて、もう少しチームとしての規律を主将、副将がきっちりやっていればもう少し上に行けたのかなという反省はあります。
――今度もアメフトの競技生活は続ける気でいらっしゃいますか
まだ決めかねているのですが、一応入社する会社ではフットボールをする環境にあるので、しばらく休んでから決めようかなと思っています。
――では最後に大学での競技生活を振り返ってみていかがですか
ほんとにここにいて成長できたなと思っているので、フットボーラーとしての試合経験であったり、技術向上というのもあるんですけど、大きかったのが3年生の時にアキレス腱のケガをして、その時に外からチームを見てことしのディフェンスリーダーとしての職務に役立ったというのと、ケガをして周りがすごく見えるようになって、スタッフやOBに支えられてることを実感しました。まあケガをして半年というのはプレーヤーとしてはもったいない時間でしたが、人間としてはいい機会でしたね。
DL河田洋一(創理4=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って、感想をお願いします
いやもう、完敗です。法大は強かったです。高校も早大学院でやっていたんですけど、そのときも法政二高に引退させられているので、絶対勝ってやろうと思っていたんですけど。また法大にやられちゃって、悔しいです。
――法大のOLは、やはりいままでの相手とは違いましたか
前に強いというよりかは横に動かれて。いままでの相手とは全然タイプの違う相手で、スピードのあるOLだったのでちょっと最初は苦戦しました。後半くらいから大分アジャストできてきたんですけど、もうちょっと早く相手に対応できればな、という感じですね。
――1年間DLを引っ張ってきて
僕が引っ張ったというよりは、主任でやっていたDL篠澤(慶、人4=埼玉・川越東)が本当に本当に頑張ってくれて。その補佐的な役割として僕がちょいちょい口を出した感じなので、本当に篠澤には感謝しています。あとは下級生のDL庭田(和幸、創理2=東京・早大学院)とDL村橋(洋祐、スポ2=大阪・豊中)が4年生以上に引っ張ってくれたと思うので、今後のDLに関しては全然心配はなくて。来年頑張ってほしいと思います
――4年間の中で、一番印象に残っている試合はありますか
立大戦ですかね。まさか負けると思ってなかったので、悔しいです。
――最後の試合を終えて、同期への思いと、後輩たちへのメッセージをお願いします
ことし監督も変わられて、すごく楽しい雰囲気でフットボールができて。その楽しい雰囲気というのを作ってくれたのは周りの同期たちだったと思うので、楽しんでフットボールができたことに、同期には本当に感謝したいと思っています。さっきも言いましたけど、DLを始め経験豊富で良い人材も揃っている下級生たちなので、ありきたりなことですけど、法大が一緒のリーグだったら来年こそリベンジして、甲子園に連れて行ってほしいなと思います。
DL篠澤慶(人4=埼玉・川越東)
――試合は大差での敗戦となってしまいましたが
ディフェンスとしては、(相手の)最初のシリーズを3点に抑えたところは良かったのですが、そこからオフェンスの援護も期待していたんですが、それも叶わず、相手にズルズルとやられてしまったなという印象です。
――前半のディフェンスでは手応えを感じる部分などありましたか
ライン戦でも負けてはいませんでした。法大のレシーバー陣が脅威で、彼らにやられてしましました。
――法大のオフェンシブライン陣に対してはどういった印象を持っていましたか
僕は中の3枚(センターと両ガード)としか当たりませんでしたが、単体で強いなという印象はなかったですね。その分パッケージを組んで、ダブルで押すコンビネーションが上手かったです。
――4年間早大BIG BEARSで過ごしてどうでしたか
振り返ると、決して短くはなかったですね。辛いことを経験してきて、いつもシーズンが終わった時に思うのは、「終わるのは一瞬であっけないものだ」ということですね。そのために長い間辛い思いして頑張ってきたので、何としてでも勝利に結びつけたかったという思いはあります。
――その思いは今までの3年間と4年生となって迎えた今日とでは違うものでしたか
やはり自分が最後の年ということもありますので、過去3年よりも濃密なものでした。
――1年間DLを引っ張ってこられましたが
みんなよくやってくれたと思います。僕は頼りがいがある主任ではなかったので。文句も言わず、付いてきてくれたことには感謝しています。
――来年、下級生に期待していることは何ですか
今日の試合で浮き彫りになった課題でもあるのですが、パスラッシュの強化ですね。あとは何と言ってもディフェンスラインはフィジカルが命なので。その二つを強固なものにして、来年リベンジしてもらいたいです。
――今後アメフトに関わっていく予定はありますか
内定先の勤務地にもよりますが、社会人のXリーグなどで関わっていけたらなと思います。
――最後に後輩に伝えたいことがあればお願いします
長い間辛い思いをしてきても、勝つのも負けるのも一瞬なので、その一瞬のためにどこまで本気になれるかということが大学の体育会でアメフトをやる本質だと思います。是非この一瞬のために本気で一日一日頑張ってアメフトをやっていって欲しいです。
DB末吉裕一(商4=東京・早大学院)
――今日の試合を振り返って
前半は、ワセダは最初のシリーズいつもディフェンスが出されるんですけど、きょうはインターセプトからの守備位置でしたがしっかりと3点におさえたのは良かったかなと思います。前半の感じでは止められるかなと思っていたんですけど、途中から相手のペースになったり、自分たちのレスポンスを全うすることができなくて出されてしまったので、レスポンスミスで負けたというのをすごく感じました。
――相手の法大は高校時代の因縁(いんねん)の相手でした
そうですね。高校時代に関東大会の初戦で法政二高と対戦して、その時は完全に止められて何もできなくて負けて引退となりました。そのときのメンバーが法大にそのままことし4年生としてプレーしているので、高校時代のリベンジという意味でも勝ちたいという気持ちは強かったです。
――法大のスピードのあるオフェンスに対しては
スピードもあるんですがやってくることはシンプルで、ある程度軸になるプレーというのは決まっていたのでそれをしっかり止めようとは考えていました。でも前半に相手のリードオプションが出されてしまったりという部分があったので、別にヒット負けという感じでもないですし、スピードで負けたという感じでもなかったんですけど、キーブロッカーの人間に取られてしまったというのはまだまだ自分たちの力が足りなかったのかなと思います。
――ディフェンスの時間が長い試合展開でしたが、集中力を保つための方法は
そうですね。ある意味出されてはいたんですけど、最初のフィールドポジションが悪かったり理由はいろいろありましたが、自分たちで声を掛け合ったり、コーチの方が気合を入れてくれて集中力は保てたとは思うんですけど、やっぱり同じプレーを同じようにやられていたというのはその場での個人のアジャスト能力がまだまだ足りなかったのかなと思いますね。
――大学4年間のアメフト生活を振り返って
僕は1年生の時にチャンスをもらって試合に出ることが出来ましたが、スタメンで試合に出るようになると自分のせいで負ける試合もありました。そういう面を考えても4年目っていうのは逆に自分のプレーで勝ちたいというのがすごくありました。きょうの試合も含めて今シーズンあまりビックプレーを出せなかったというのが悔しかったです。
――後輩に向けて一言お願いします
僕は夏以降DBのポジション主任をやっていたんですけれど、もう一つのポジションに異動している間、DB石川瑛二郎(人3=東京・早大学院)がポジション主任代行として頑張ってくれていて、今後CBとしての成長がチームとしても鍵になってくるので、下級生には頑張ってほしいなと思います。
――今後アメフトは続けられますか
今は特には考えてないです。後輩たちの力に少しでもなれたらいいとは思っています。そういう面では手助けしていきたいと思っています。
OL菅原大蔵(人4=長野吉田)
――今シーズンの最終戦となってしまった試合を振り返ってみていかがですか
法大はそんなに変わったこともしてきていない中、これほど大敗したことは単純に力負けだと思います。自分たちが勝手に自爆といいますか、最初のインターセプトから始まり、焦っていく中でミスを連発し練習ではできていた簡単なことができていなかったです。
――25点差以上でしか優勝がないという状況でのきょうの試合でしたが
25点差以上を狙っていくにはと考えた時に、それほど差をつけるためのチャンスは少ないと感じていました。その中で5つのタッチダウンを奪うことを目標に、ここ2週間みんなが一つのことに向かって練習を積んできたつもりだったのですが、先ほど述べたように自分たちの一つのミスからチームの状況がガラガラと崩れていってしまい、25点差どころではなくなったというのが正直なところです。
――オフェンスとして前半1度もファーストダウンを更新できない状況が続きましたが
簡単にいくとは思っていなかったのですが、ここまでうまくいかなければベンチの中でも、前向きにいこうという言葉をかけ続けても、暗くなってしまっていました。ベンチにいたものとして、もっと前向きにみんなをできなかったことは心残りです。
――相手のDLの印象は
速さはそれほど感じませんでしたが、相手は重いですし、アメフトを良く熟知していて洗練された動きをしてきたなと思います。
――最終的に無得点という結果に終わりましたが
4年間アメフトが楽しいと思ってやってきたのですが、全否定されるような負けかたの上、1年間オフェンスを強くしようと思ってやってきたことがこのような形で終わってしまって悔しいです。
――今後アメフトのほうは続けられますか
色々ありますがたぶん続けると思います。
――どのようにアメフトを続けていきたいとかありますか
自分の体格では社会人では苦しいものがあるのかなと思いますが、選手としてやるなら、自分の売りであるファンダメンタルを出してやっていきたいですし、その他の関わり方があるなら、選手が気持ち良くプレーできるように努力していきたいと思います。
――後輩に向けて一言お願いします。
率直に4年生のスタメンが1人で、下級生に任せていたのでありがとうございましたという感謝の気持ちだけです。
WR仁後征大(創理4=東京・早大学院)
――まずきょうの試合を振り返っていかがでしたか
25点差をつけて勝たないといけないという中で、練習から雰囲気を変えて取り組んだのですが、結局練習での悪い部分が出てしまいました。
――悪い部分とはどのような部分ですか
流れが悪い時にオフェンスがムードを変えられないというところです。
――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
自分は特に何もしていないのですが、レシーバー全体で準備してきたことを出せなかったのが悔しいです。
――一年間主任としてWRを引っ張ってきたことを振り返っていかがでしたか
主任という立場とはいえ、4年の同期のWRである脇屋(慶、政経4=東京・早大学院)と福島(健太、商4=京都・東山)と3人でやっていくようなイメージだったし、下級生も頼もしかったので任せるところは任せていけました。
――4年間を振り返ってはいかがでしょうか
いろいろなことがあったのですが、今まで経験してきた3年までの先輩の悔しさをことしぶつけられず、すごく悔しいです。
――今後アメフトを続けられる予定はありますか
無いです。
DL早川翔吾(基理4=大阪・明星)
――きょうの試合を振り返って
ディフェンスとしては完封するという目標を掲げていたんですが、それができなかったので悔しいです。
――先制点を奪われてしまいましたが、そのシーンを振り返って
あの場面は最後のゴールラインで止められたので、その後の展開としてもまだいけるなって感じでした。あの時はそこまで気にしていなかったですね。
――その後じわじわと点差が開いてしまいました
止まってしまった部分はあったんですが、要所要所でパスを決められてしまいました。集中力が切れていたわけではないんですが、ずっと抑えることができなかったというのは一つの敗因だと思います。
――きょうの法大は
ライン戦についてワセダはDLとしては負けたと思っていなくて、でも結局パスを決められてしまいました。なぜ決められたかっていうと、セカンダリーというか、DLがもっとプレッシャーを掛けられたら防げたとも思います。やっぱり僕らが圧倒しなければ相手の攻撃は止まらないなっていうのはすごく感じました。相対的には負けていたから結果として負けたのかなと思います。
――相手のパスプレーについて
レシーバー陣が素晴らしいので気を緩めずプレッシャーを掛けていかないとポンポンと点数を取られてしまいます。特にレシーバー陣がすごかったなと思います。
――「負けた感じがしない」というのは具体的には
やられはしなかったかなというのは感じていて、試合する前は強いんじゃないかなって結構思っていたんですが、実際やってみて差はそこまでではないかなと思いました。でも結果的に負けてしまったので、DLの仕事は果たせなかったかなと思います。
――今までの法大との試合よりも手応えがあったということでしょうか
個人的には4年目のきょうの試合がやっぱりベストのプレーができたと思います。やられはしなかったんですが圧倒できなかったので、それが点数取られた原因だと思います。
――4年生としてはきょうで引退を迎えると思いますが、最上級生としての今季を振り返ってみて
DLは本当に情けなくて、後輩たちにも迷惑を掛けた部分も大きかったんですが、下級生たちが頑張ってくれました。DLのユニットとしては下級生の奮起があって成り立ったと思っています。
――ワセダでの4年間を振り返って
1年生の間にいきなり体重が20kg増えて、自分としてはすごく激しく変化した4年間でした。未経験だから何ができないっていうわけではなかったと4年間感じたので、最初のビハインドはありますけど、努力次第で埋められると思います。逆に未経験で入ったことはすごく誇りに思います。
――今までで一番印象的な事は
はっきり言って自分が努力したとは言えないんですが、自分的にはフィジカルが出せたことは評価できるのかなと思っています。
――後輩に託したい思いは
とにかくDLが強くなって欲しいって思います。今の4年生が抜けて選手層は薄くなってしまいますが、下級生には素晴らしい選手がたくさんいるので歯車が合えば良いユニットになれると思うので頑張って欲しいです。一人一人個性があっていろんな特徴がある後輩たちなので、その個性を自分で理解して生かせれば多彩なプレーができるし、総合力としても強くなっていくと思います。
――4年間いっしょに過ごしてきた同期に対しては
4年間というのは苦しい時代もあったりして、僕らは駄目な代って言われていたんですが、その時すごく苦しくて。やっぱり同期がいたから乗り越えられた部分があったので、そういう苦難を乗り越えてきた同期には感謝したいですね。
――ご自身の進路について
今はまったく考えてないですね。
――4年間のアメフトの経験を今後どのように生かしていきたいですか
この部活に入った理由は、自分も堂々とした気持ちを持てるような人間になりたいなと思っていたので。4年間でどこまで成長できたか分からないですけど、そういうところを生かしていきたいなと思います。
DB/K/P森翔平(文構4=愛知・豊橋東)
――きょうは最後の試合でしたが、振りかえってみて
やっぱり完敗ですね。僕らの1年間の取り組みがどこか足りてなかったのかなというのが正直な感想です。僕が一番足りていなかったと思うのは、個々の強さ。ディフェンスのシステム的にはそんなに悪くないイメージだったんですけど、まくられることが多かったのでやっぱりスピードが劣っていたと思うので、今後伸ばしていってもらいたいと思います。
――相手のレシーバーの強さっていうのはやってみてどうでしたか
接点はきょねんのイメージよりはそんなに悪くなかったんですけど、やっぱりキャッチうまいですし、キャッチしてからのランアフターキャッチていうのはすごいなと思いました。
――普段はKとして活躍されていましたが、きょうは蹴る機会がありませんでした。オフェンス陣をどのように見られていましたか
まずキッキングでいいフィールドポジションを与えられなかったというのもあるので、オフェンスだけでなくチームとしてまだまだ足りてなかったなと思います。そこを4年生が変えないといけなかったですし、それもできなかった一人一人がまだまだ足りてなかったというふうに思います。
――今後の進路、競技を続けられるかどうかも含めて教えてください
まだ今のところは何も考えてないですね。まだ11月なのでここからどういう思いになるのか、アメフトしたいと思ったらやりますし、そうでもないと思ったら、また他のスポーツやりたいと思います。
――最後に4年間を振りかえってお願いします。
まあまあ頑張った4年間だったかなと思いますね。DBとして3年目くらいからやっとエンジンかかり出して、それが1年の時からかかっていればもっといい選手になれていたかなと思います。まあそれも僕の人生なので。Kとしては3年目から一生懸命にやって、僕としては何としてでも僕が蹴るんだ、最終決戦でも僕が蹴るんだという思いで日々練習してきて。そういった意味で7試合中6試合は僕が先発したことで、やっぱり4年が引っ張るんだということを少しでも伝えられたかなと思います。
WR脇屋慶(政経4=東京・早大学院)
――試合を振り返って
法大はものすごくスピードのあるチームで、それを意識していてこれまで練習してきたんですけど、実際にあたってみて早いのは想像していたのですが、想像よりも早かったのが印象でした。
――前半法大のディフェンスを崩せずにいましたが、ハーフタイムなどで後半に向けてどんなことを話しましたか
戦術的な面でのアジャストはもちろんあったんですけど、それよりもまず前半オフェンスがドライブできなかったのは、自分たちのミスで自滅していたのがあって、それを無くして普段自分たちが東伏見で練習していることをグランドで出せばドライブできるのは分かっていたんですけどそれができなくて。とりあえずミスを無くそうといったのが後半のドライブに繋がったと思います。
――今季副将として何を目標にやってきましたか
もちろん日本一を目標にチームでやってきました。それはただの目標ではなくて、日本一になるという覚悟をもってやってきました。自分は副将という立場でチームの統率はもちろんなんですけど、主将の小笠原が引っ張っていく中で足りてない部分をフォローとか、下級生の思いとか考えをチームにいかに繋げるかということを意識してやってきました。
――4年間を振り返って
ありきたりですけど振り返ってみるとあっという間で、自分は1年生の時から試合に出さしてもらっていて、4シーズン経験してきたんですけどあっけなく終わってしまったって感じです。
――4年間で印象に残っている試合はありますか
それぞれの試合に対して思いを込めて取り組んできたんで、特別っていうのは無いんですけど、でもやっぱり自分が1年生の時に甲子園ボウルに出場して、立命大とあたった時にはこれが越えなければいけない壁ということすごい実感して、正直その時はとすごく高いハードルだと思もえて、そこを目指して4年間取り組んできたという意味では、1年生でそれを経験できたのは大きかったですし、逆にそれを下級生たちに経験させてあげられなかった、何も残せてあげられなかったというのはすごく悔しいです。
――今後アメフトを続けますか
全く考えてないでね。どうなるか分からないので、ゆっくり考えたいです。
――最後に後輩にエールや託すことがあったら
実際自分はオフェンスリーダーという立場であって、今季のオフェンスというのは下級生に助けられて、下級生の力がこの結果をもたらしてくれたと思うので、彼らはすごい力を持っているのでその力をいい方向に向けて、力を結集してより良いチームになってほしいです。
MGR鈴木里果(政経4=東京・早実)、MGR伊藤夢子(スポ4=東京・八王子東)、MGR関根祥華(教4=東京・順天)、MGRピーターソン・ケリー(国教4=アメリカ・イリノイ)
――チームを支えてきた4年間を振り返って
伊藤 4年間やってきてことしのチームが1番好きでした。このチームの後輩たちを甲子園ボウルに連れて行ってあげたいなと思っていたんですが、それができなくて悔しいです。
ケリー 1年生のときに甲子園ボウルに連れて行ってもらったんですが、あの時はどれほどすごいものかわかりませんでした。2年、3年とやってきてすごさがわかるようになり、最後のことしは必ず行きたかったんですが行けなくて残念です。
関根 4年間あっという間でした。自分が1年生のときの最上級生のマネージャーさんたちのように自分がいまなれたかと言えばそうではなくて、至らない点が多かったかなと。でも4年間毎日楽しく過ごせたので全く悔いはないです。
鈴木 1年生のときはただがむしゃらに過ごし、2年生のときは少しずつ後輩のことや周りを見れるようになりました。3年生のときは、大好きな4年生の先輩を支えたいという一心でした。4年生になったらいきなり前が真っ白になって、周りのことを考えられなくなる時期もあったんですが、大好きな後輩や同期と最後までやり切ることができて本当によかったと思っています。
――やりがいを感じた瞬間、嬉しかったことは
伊藤 1年生のときに法大に勝った瞬間が1番印象に残っています。片づけに行ったらみんなが『紺碧の空』を歌っていて、おめでとうと声をかけてくれたのが本当に嬉しかったです。辛いときがあってもあの瞬間をもう1度味わいたいと奮い立たせて頑張ってきました。
ケリー 私も(伊藤さんと)同じです。選手たちに「マネージャーもありがとう」と言ってもらえて嬉しかったのを覚えています。
関根 甲子園ボウルに行けたことはもちろん大きなイベントでしたが、それ以外で私はリクルートに力を入れていました。選手と一緒に準備して、勧誘してという活動はいろいろ大変だったんですが、とても印象に残っています。
鈴木 1つはきょねんの中大戦が印象に残っています。どんな展開になるか全くわからない中、観客のみなさんが大きなクラウドノイズで私たちを後押ししてくれる瞬間があって、そのときはまた一から頑張ろうという気持ちになれました。もう1つは自分のOB担当の仕事の際に、辛くて先輩に電話をかけて励まされたことをよく覚えています。支えられているし、乗り越えなければなと思った瞬間でした。
――アメフト部とはどのような存在ですか
鈴木 BIGがファミリーだと4年目でわかりました!
関根 個性豊かな人がいっぱいいるのが1番の強みです。いろんな人がいて、プライベートもそれぞれ過ごしています。それでいて仲が良いのがこのチームの魅力だと思います。
ケリー 私もBIGはファミリーだと思います。出身はアメリカでこっちには知り合いがいなかったんです。150名のBIGのメンバーが家族になってくれて嬉しいです。
伊藤 私も家族と言おうと思っていたんですけど言われちゃいましたね(笑)。一生懸命になれる場所だったと思います。いままで何か一つのことを頑張るということがなかったんですが、日本一という目標を掲げてやってこられました。やってもやってもやることがまだまだあるというやりがいのある場所でした。
――今後アメフトとはどう関わっていきたいですか
伊藤 来年から入る会社にチームがあるので、応援しつつ、もしかしたらチームを支えることもあるかもしれません。
ケリー OGとして全力サポートしたいと思います!
関根 マネージャーとして4年間やってきたわけですが、自分はやっぱり観客席にいる方が向いているかなと(笑)。来年からは観客席から声を出して応援したいです。1つ下の代には頑張ってほしいと思っているので、来年も応援しています。
鈴木 大好きな後輩たちのためにスタンドから叱咤激励したいです!いつもサイドラインでは言えなかったようなことを観客席から言いたいと思っています(笑)。
RB井上広大(教3=東京・早大学院)
――きょうの試合結果をどう受け止めていますか
悔しいです。
――どのような気持ちで試合に臨みましたか
個人的には、いつもの試合と変わりなく、試合には入りました。25点差をつけなければいけない、というプレッシャーはなかったです。
――法政大の印象はいかがでしたか
とにかく強かったです。今まで対戦した中で、1番強かったと思います。
――オフェンスで攻めきれなかった原因は何だと思いますか
アーリーダウンでいいプレーを出せずに、ロスやパス失敗ばかりをしていたら、次のダウンでできるプレーが限られてきてしまうので、ファーストダウンとセカンドダウンがうまくいかなかったことが、1番の原因だったかな、と思います。
――チームの雰囲気はいかがでしたか
あまりよくなかったですね。後半に入る前のハーフタイムでも、気持ちが切れてしまっていて、19点の差を追い上げて、そこからさらに25点取るぞ、という気迫はあまり感じられなかったです。
――課題は見つかりましたか
今はただ強かった、としか思わないですね。相当な実力差がある、と感じたので、何をすればいいかは今は具体的にはわからないですが、3年生ということでまだ次があるので、ここからしっかり反省して、課題をつぶしていきたいと思います。
――4年生が引退となりますが、最高学年としてチームをどう引っ張っていきますか
僕はリーダーシップを発揮するようなタイプではないですし、後輩たちが好きにやってくれれば伸びると思っているので、1、2年生がやりやすい環境を作りつつ、自分も頑張っていけたらいいな、と思います。
――来季に向けて意気込みをお願いします
きょう負けた、ということは自分にとってすごく悔しくて、僕が1年生で入ったときから、毎年リーグ戦の6戦目、7戦目で2敗しているので、来季はリーグ編成で当たる学校が変わるのですが、しっかり全勝して先輩たちが果たせなかった日本一という思いを果たしたいと思います。
WR金澤秀明(教3=東京・早大学院)
――どのような気持ちで秋季リーグ最終戦に臨みましたか
時間のない中で25点差をつけるためにはWRが長いパスを取るしかないという気持ちでやっていたんですけど、結果的に試合の中で長いパスを取れなかったので、すごく残念な気持ちではあります。
――何本かヒットする場面もありましたが
数で言えばキャッチできたということだと思うんですけど、試合を決めるようなパスを決めることができなかったというのはWRとして反省しなければいけないと思います。
――法大のどのような部分に注意しようと思っていましたか
個人的にレベルの高い選手が多いんですが、一対一の場面でそういう選手たちを倒していかないとパスを決めることはできないと思っていたので、相手との一対一の駆け引きでは絶対に勝ってやろうという気持ちでした。
――ご自身のプレーでの収穫と課題を挙げてください
収穫という面では、あまり得意ではなかったパスを取った後のランが何度かできたのは今まであまりないことだったので、それを強豪の法大相手にできたということは収穫ですね。反省は、相手がパスでいうことを分かっていて引いてきた時にそれでも長いパスを決めなければいけないというシチュエーションは必ずあるので、そういうパスを来年以降は決められるユニットを作っていきたいです。
――今シーズンのBIG BEARSの戦いを振り返って
チームとしてはみんな仲が良くてまとまっていて良い雰囲気だったと思うんですけど、これまで法大に失点を与えて勝てない状況が続いた中でひとつ前の立大戦で足元をすくわれたというのは、詰めの甘いところが出てしまったのかなと思います。
――4年生にとってはラストゲームになってしまいました。4年生に対する思いはありますか
僕は高校の頃からアメフトをやっていたので、今の4年生とはもう6年目の長い付き合いということもあって本当に勝たせてあげたかったです。ことしのユニットでは4年生もいる中で僕も出番を作ってもらって試合に多く出させてもらったので4年生にはすごく感謝しているし、まだ一緒にやりたかったのできょう負けてしまったことがすごく残念です。
――来年に向けて、最上級生としての抱負をお願いします
ワセダのオフェンスはランが看板だという風に言われることが多いので、来年以降はランだけではなくてパスでもしっかりと強豪校に勝っていけるチームを作っていきたいと思います。
TE北村卓也(創理3=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返って
25点差つけないといけないという条件がある中でみんな気持ちはすごく入っていたんですけど、前半はディフェンスが頑張っていたのにオフェンスが浮足立ってしまってターンオーバーやロスをしてしまって、いい流れをつくれなかったのが敗因かなと思います。
――パスターゲットになることが多かったようですが
きょう取ったパスは僕がメインターゲットになるというプレイだったので、決めるべきところでしっかりパスを取れたのでそこは良かったかなと思います。
――法大ディフェンス陣の印象は
スピードが全然うちは負けていたなと。相手の集まりもいいですし、QBへのラッシュのスピードもいままで対戦した中で1番強かったです。あのレベルに勝てるようにしないと日本一という目標は遠いのかなと思います。
――TEは人数が少ない中でやってこられましたが
人数が少ない分、学年問わずコミュニケーションが取れてすごくいいユニットだったと思います。
――来季は最高学年になりますが一言お願いします
きょうの試合を忘れずに、いままで3年間リーグ優勝もまずできていないので、しっかり日本一という目標を置いてまず何ができるのかというのを一つひとつ考えて一歩一歩成長していけたらなと思います。
QB木村隆(教3=東京・早大学院)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
そうですね。オフェンスは出だしから何もできなくて、後半追い上げたんですけどそれも時すでに遅しみたいな感じで、細かいところをもっともっと意識すれば全然法大には勝てない相手ではなかったので悔しいの一言ですね。
――きょうの敗因は
先程も言ったんですけど細かいところがおろそかになってしまって、自分たちの持ち味のフットボールをできなかったっていうのが敗因だと思います。
――きょうはパスがうまく通っていなかったように感じましたが
法大のディフェンスはすごい寄りも速くてプレッシャーもかかっている中で、予想はできていたんですけどもっともっと普段の練習からタイミングであったり投げるところっていうのを針の穴を通すじゃないですけど、そんなようなパスを練習から投げていかなくては試合では通じないなっていうのを試合を通して体感した試合でした。
――リーグ戦全体を振り返っていかがですか
出だしからうまい具合に勝ったんですけど、細かいミスが多々あってそういうところを詰め切れてなかったのが立大の負けにつながり、法大の負けにつながったと思っているんで、もっともっと細かいディテールにこだわっていかなきゃいけないなと思いました。
――シーズンを通しての課題や収穫があれば教えてください
収穫はプレッシャーがかかった中でも少しポケットに残って空いているレシーバーに投げることと、エンドとのブーツの差への一対一の勝負っていうのは収穫だと思います。課題は投げるところはボール一つ右とか左だったり、そういうもうワンタイミング早く投げるっていうもっともっと細かいところ詰めていくのが課題ですね。
――きょうで4年生は引退ですが何か一言お願いします
ずっと高校時代からやってきた仲間なので、いまは悔しいってよりはみんなにありがとうって伝えたいですね。
DL橋本遼(人3=東京・早大学院)
――きょうの試合の感想をお願いします
率直な感想として、DLはよかったと思います。相手のOLとの競り合いにも勝てていました。ただ自分としては、ボールキャリアーに二度も目の前で走られてしまい、その点は悔しいです。
――法大戦に向けて特別な思いはありましたか
DLで話していたのは、とにかくここに全てを懸けるということでした。ディフェンスの目標は完封と0TD。自分としては力むことなく、あくまでこの試合は通過点だと思って臨んでいたのですが、実際には力みが出てしまったりして、その辺りは少し甘かったかなと思います。
――この試合に向けてディフェンスのプレー方針はどういったものでしたか
この試合ではDLを4枚から3枚に減らして、いつもとは違ったフォーメーションをとっていました。システム的にはよかったと思うのですが、結果としてQBのランを止められず、スペシャルプレーも決められてしまったので、精度の面でまだまだだったかなと思います。
――対戦を終えて、法大オフェンス陣の印象はいかがですか
自分は相手OLとぶつかることはあまりなかったのですが、率直に言ってライン戦は負けていなかったと思います。ただ、前節の立大と違って法大の攻撃は一つ一つが大きいので、そういったプレーを許してしまったのがいけなかったです。
――3Qのサックについて振り返ってみていかがですか
完全にラッキーです。最初はクロスのコールがかかっていたのですが、相手の隊形を見てオープンから入るよう変更しました。相手RBの反応も少し遅れてて、突っ込もうと思いました。
――リーグ戦最終戦となりましたが、4年生に伝えたいことはありますか
きょうの試合では4年生がチームを見ている分、3年生がプレーで失敗してしまったのが本当にいけなかったと思います。その意味でこの試合に限って言えば、申し訳ありませんの一言です。
――改めて、個人として今季を振り返ってみていかがですか
自分はラインにしてはサイズが大きくないので、この一年は体重を増やすというよりスピードやテクニックを磨くことを意識して練習してきたのですが、今は結局どちらも中途半端だったかなと感じています。
――最後に、来年のシーズンに向けての目標を聞かせてください
個人としてはやはりフィジカルを強くして、下級生に対しても自分が最上級生だということを自分の力で示していけるようにしたいです。チームとしては、来年も日本一という目標は変わりません。今の僕たちの学年、それから下の学年にも力のある選手は揃っているので、あとは上下の結束を強くすることが勝つことへのカギになってくると思います。ですので下の学年ともよくコミュニケーションをとって、とにかく楽しくフットボールをプレーしたいです。