攻守で中大を上回り、リーグ戦2連勝!

米式蹴球

関東学生秋季リーグ戦 9月14日 アミノバイタルフィールド

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 13 23
中大 RACCOONS

 9月中旬とは思えないほどの暑さに見舞われる中、関東学生秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)の第2節、中大戦が行われた。早大は試合序盤、DB鈴木晴貴副将(基理4=神奈川・鎌倉学園)のインターセプトを起点に、WR入江優佑(商4=大阪・関西大倉)のタッチダウン(TD)で先制。その後もRB味岡海斗(法4=東京・早実)のTDランなどで追加点を挙げる。第3クォーター(Q)にはRB安藤慶太郎(社3=東京・早大学院)のTDで中大を突き放し、23―7で勝利。早大は秋季リーグ戦開幕2連勝となった。

インターセプトを決め、右腕を突き上げるDB鈴木副将

 早大レシーブで試合開始。RB安藤のランで1stダウンを更新するも、敵陣には侵入できずパントでディフェンスに移る。ディフェンスでの2プレー目となったパスプレーで相手レシーバーがボールを取り損ねると、DB鈴木副将がすかさず反応。そのままキャッチしインターセプトを決め、敵陣30ヤードからのオフェンスに移った。敵陣29ヤードからのプレーでQB八木義仁副将(政経4=東京・早大学院)からパスを受けたWR入江がそのままエンドゾーンまで駆け上がりTD。幸先よく先制に成功する。その後のディフェンスではDB鈴木副将、DB池田啓人(政経4=神奈川・鎌倉学園)が連続でロスタックルを決めると、直後のプレーではDB鈴木副将が2つ目のインターセプトに成功。今度は敵陣10ヤードからのオフェンスとなると、最後はRB味岡がTDランを決め、追加点を挙げた。第2Qに入っても中大のオフェンスをスリーアンドアウトに抑え、敵陣32ヤードからの攻撃権を得る。RB味岡のランで敵陣7ヤードまで前進し、TDとはならなかったがWR平田裕雅(文4=東京・早実)がフィールドゴール(FG)を決めて、16点リードとなった。その後はDB木村大地(法4=東京・早大学院)がチーム3つ目となるインターセプトを決めて相手に流れを渡さない。第2Q終盤のディフェンスでは中大にテンポよくパスを通され自陣に侵入されるが、前半終了間際に相手がFGを失敗。16―0で前半を折り返した。

先制TDを決めてほえるWR入江

先制のTDパスを通したQB八木副将

 早大キックで後半開始。中大のパントフェイクからのスペシャルプレーにもDB鈴木副将とLB石黒哲(政経4=東京・早大学院)のタックルで1stダウンを更新させず、敵陣34ヤードからのオフェンスに。後半から出場のQB船橋怜(政経3=東京・早大学院)がWR入江へのパスプレーで1stダウンを更新。その後もランパスを織り交ぜレッドゾーンに侵入する。最後はQB船橋からパスを受けたRB安藤がサイドラインを駆け抜けTD。WR平田がキックでPAT(ポイントアフタータッチダウン)を決め、23点のリードに。第3Q終盤には相手のQBスニークを阻止し、攻撃権を得るが、第4Q最初のプレーでインターセプトを決められる。直後のディフェンスでは、中大にランアフターキャッチで前進され、その後もミドルパスで自陣に侵入される。それでも粘り強いディフェンスで相手の4thダウンギャンブルを阻止し、得点を許さない。第4Q終盤のディフェンスでは要所で早大の反則を取られ、自陣レッドゾーン内の侵入を許す。試合残り35秒から最後は4thダウンギャンブルでTDパスを決められ、この試合初失点を喫する。完封は逃したものの、序盤の得点でリードを守り切り、23―7で試合終了となった。

後半から出場し、TDパスを決めたQB船橋

 攻守で好プレーを連発し、危なげなく中大に勝利した早大。開幕2連勝となり、次週、東京ドームで行われる東大戦に向けて弾みをつけた。東大戦でも攻守で相手を圧倒し、2年ぶりの開幕3連勝を飾りたい。

(記事 沼澤泰平、写真 富澤奈央)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 PASS #18八木→#8入江 #11平田 NG 6-0
早大 RUN #94味岡 #11平田 13-0
早大 FG #11平田       16-0
早大 PASS #15船橋→#7安藤 #11平田 23-0
中大 PASS #17米山→#11宮澤 #15新保 23―7
コメント

髙岡勝監督(平4人卒、静岡・聖光学院)

――前回の慶大戦から2週間空きましたが、どのようなところを修正して今日の試合に臨みましたか

 前回はボールハンドリングのところでファンブルが多発したということを含めて、そこを中心にトレーニングしてきました。

――試合を振り返っていかがですか

 普段は夜に練習しているということもあって、朝からどう戦うかというところで、プレースピードなど本来の自分たちの力を出し切れていない部分がありました。その部分は意識の問題というか、個人個人がどう取り組むかという思いを強くしないといけないと感じました。

――前後半でQBは八木選手と船橋選手がそれぞれプレーしましたが、お二人のプレーを振り返って

 八木は春に良いパフォーマンスをしていましたが、今日は中大のディフェンスが良い分プレッシャーにもなってなかなかパスを決めきれなかったかなと思います。船橋は後半から出て、ディフェンスが作ってくれたチャンスをモノにできたというのはありましたが、まだまだ二人とも課題が多いというのはよく分かりました。

――リーグ戦2連勝となりましたが、そこに関しては

 夏合宿を経てチーム力が上がってきているので、一戦一戦どうやって戦っていくのかというのをチーム全員で考えて取り組んでいかなければならないと思います。

――次戦の東大戦の意気込みをお願いします

 東京ドームという素晴らしい環境でやらせていただけるのはありがたいことですし、東大さんは非常に愚直にやってくるので、東大さん以上に愚直に戦って良い結果を出したいと思います。

DB鈴木晴貴副将(基理4=神奈川・鎌倉学園)

――今日の試合に臨むにあたってディフェンス陣のテーマはありましたか

 前回と同じく、一プレー一プレーで早稲田がやっているファンダメンタルを出すというところを掲げました。

――第1Qに2つのインターセプトを決めましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 運もあるかなとは思いますが、狙えるところを狙えたので良かったです。

――チームをしても3つのターンオーバーを記録しました。ディフェンス全体に関しては

 後半になると精度が下がるところが課題だと思います。特効薬はないですが、次週に向けてやりきるということを意識して突き詰めていきたいです。

――次戦の東大戦の意気込みをお願いします

 東大戦でも鋭いタックルで相手を仕留めます。