ルーキーたちが臨んだ新人戦 中大に完封勝利を収める

米式蹴球

新人戦 6月29日 東伏見アメリカンフットボール場

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 0 6 6 8 20
中大 RACCOONS 0 0 0 0 0

 この春入部した新入生たちが臨んだ新人戦。第2クォーター(Q)にWR安東純心(スポ1=沖縄・首里)のタッチダウン(TD)で先制する。後半にはRB鈴木万裕(文構1=東京・早大学院)とRB稲葉大輝(教1=東京・早実)のTDランで追加点を挙げ、中大を突き放した。ディフェンス陣には多くのビッグプレーが飛び出し、20―0と完封勝利を収めた。

先制のTDを決め、喜ぶWR安東(写真右)

 早大のオフェンスで試合開始。RB吉田悠人(スポ1=埼玉・川越東)のランや、QB木庭修克(国教1=東京・三田)からWR安東、そしてRB吉田へと渡るスペシャルプレーで1stダウンを更新するが、得点にはつながらず。ディフェンスでは、DB矢口羚(商1=東京・早大学院)のタックルで中大の4thダウンギャンブルを阻止するなど、両チーム無得点で第1Qを終える。第2Qに入ると、中大オフェンスにロングパスを通され、自陣に侵入される。それでもDL中平龍之介(法1=東京・早大学院)のQBサックで流れを止め、攻撃権を得る。早大は、ランを中心としたオフェンスで前進。QB木庭からWR安東へのパスでレッドゾーンに侵入するが、このシリーズで4thダウンギャンブルに失敗してしまう。しかし、続く最初のディフェンスでDB宮澤源(文構1=東京・麻布)がインターセプトを決め、好リターンで敵陣7ヤードからのオフェンスに。流れを取り戻した早大は、QB木庭からWR安東へのTDパスで先制に成功。6―0で前半を折り返した。

TDランを決めたRB鈴木

 早大のディフェンスで後半が開始された。DL中村友亮(教1=神奈川・鎌倉学園)のロスタックルもあり中大をスリーアンドアウトに抑える。ただ早大オフェンスも1stダウンを更新できず、その後は一進一退の攻防が続く。その中で第3Q終盤にゲームが動いた。RB稲葉のランで敵陣に侵入すると、RB鈴木のランでレッドゾーン付近まで前進。再びRB稲葉のランで敵陣2ヤードまで進むと、最後もRB鈴木のTDランで追加点を挙げる。第4Qに入ると、中大のランパスを織り交ぜたオフェンスに苦しめられる。さらに4thダウンギャンブルでパスを決められ、自陣レッドゾーン付近まで迫られる。それでもLB佐藤和真(スポ1=神奈川大附)がインターセプトを決め、得点を許さない。次のディフェンスでも、DB安東がこの試合チーム3つ目のインターセプトでターンオーバーに成功。敵陣12ヤードからのオフェンスシリーズでRB稲葉がTDを決め、リードを広げた。PAT(ポイントアフタータッチダウン)ではQB木庭からWR小島琉星(創理1=東京・早実)へパスが通り、20点リードに。その後もディフェンスの見事なパスカバーで相手を完封し、20―0で試合を終えた。

ボールを運ぶRB稲葉。チーム3つ目のTDを決めた

新人戦主将を務め、オフェンスを引っ張ったQB木庭

 ルーキーたちが躍動し、快勝を収めた新人戦。新人戦主将を務めたQB木庭は「新人戦や夏合宿でインパクトを残し、試合に出場するメンバーに食い込めるよう努力していきます。」と語った。未来の主力となる選手たちの成長に期待したい。

(記事 沼澤泰平、写真 植村皓大、坂部翔子、田島凜星)

コメント

QB木庭修克(国教1=東京・三田)

――新人戦主将を務めましたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

 チームを引っ張って勝つという気持ちでいました。QBとして期待されていたので、緊張はしましたがやってやろうという心持ちでいました。

――チームとしてのテーマはありましたか

 チーム全体として笛が鳴るまで相手を押し切ることを徹底しました。ここは早稲田フットボールの強みなので、新人戦でも全員で徹底しました。

――先制のTDパスを決めましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 試合を通して良い流れでできました。オフェンス全員が走り続けた結果がTDに繋がりました。先制のTDパスは練習で何度もやっていたプレーで、練習通りにできて嬉しかったです。

――QBとしてのご自身の持ち味を教えてください

 自分は肩が強いのでパスが持ち味です。ただパスだけに頼らず、司令塔としての統率力にも自信があります。

――今後への意気込みをお願いします

 秋季リーグ戦に出場することです。新人戦や夏合宿でインパクトを残し、試合に出場するメンバーに食い込めるよう努力していきます。

WR/DB安東純心(スポ1=沖縄・首里)

――どのような気持ちで試合に臨みましたか

 今までスタッフ、コーチ、先輩の方々に支えられて作り上げてきた3か月間を全てぶつける思いで臨みました。

――オフェンスではTD、ディフェンスではインターセプトと、攻守で活躍されました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 結果を残せたことは嬉しかったのですが、TDの前にQB木庭からの完璧なロングパスを落としているので悔しい思いが強いです。

――今後どのような選手になっていきたいですか

 早稲田の一員として秋からチームに貢献し、チームに不可欠な存在になります。

――今後への意気込みをお願いします

 1週間後の日体大戦、もっと強い早稲田新人ユニットをお見せします。そして僕たち新人が加わり、もっと強い早稲田になって、秋日本一になります。