合気道部の2年生にとって、初めての大会となる第31回関東学生合気道新人競技会が早大柔道場で行われた。入部から一年稽古を重ねてきた成果を披露する場であるこの大会で、早大は男子乱取個人戦、男子演武で優勝。混合団体戦で準優勝という好成績を収めた。
男子乱取個人戦では、準決勝が井上真 (国教2=宮城・仙台二華)と山口翔平(法2=東京・早大学院)の早稲田同士の一戦になる。同校対決を勝ち上がった井上は、続く決勝では東大との接戦を制し見事優勝を果たした。準決勝で井上に敗れた山口も3位決定戦で勝利し表彰台へと登った。混合団体戦は演武立技、演武座技、短刀体捌き、短刀乱取、女子短刀乱取の5種目で争われた。初戦の東大に2−3で敗れるも、明大に3−2で勝利し、早大は準優勝を手にした。続いて早大からは坂井拓海(政経2=東京・桐明)・井上の1組が出場した男子演武でもこれまで稽古を重ねてきた成果を存分に発揮し見事優勝に輝いた。
大会終了後、集まって記念写真を撮る2年生
上級生やOBが見守る中行われた新人競技会で、2年生は多くの入賞を果たし成長した姿を見せた。伝統ある早稲田大学合気道部の一員として日々稽古に励む彼らのこれからの活躍が期待される。
(記事 三原はるか、写真 早大合気道部提供)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
結果
▽男子乱取個人戦
井上真 優勝
山口翔平 3位
▽混合団体戦
早稲田大学 準優勝
▽男子演舞
坂井拓海(政経2=東京・桐明)、井上真 優勝
コメント
井上真 (国教2=宮城・仙台二華)、堺圭一郎主将(政経4=神奈川・聖光学院)
井上真 (国教2=宮城・仙台二華)
――初めての大会を終えて率直な感想を教えてください
とても緊張したのですが、終わってみたら一瞬だったなと感じます。独特な緊張感を楽しめたと思います。
――今後の練習で意識することはありますか
最後の講評で師範の方が言われていた合気道の独自性を意識して練習していきたいです。早稲田は富木合気道発祥の地なので、早稲田としてちゃんとしたものを他大にも見せられるようにやっていきたいです。
――今回の大会で良かったことや反省することはありますか
最後まで冷静にやれた事が良かったところです。決勝では、自分は担当のつく側だったのですが、冷静に普段の練習でやっていることを一つ一つ意識しながら(短刀を)つきにいくことができたので良かったと思います。反省点としては、あまり普段練習している技を出しきれていなかったところで、力任せに行ってしまったので練習が必要だなと感じました。
堺圭一郎主将(政経4=神奈川・聖光学院)
――後輩たちを見ていての感想を教えてください
公式戦としては初めての大会ということで、ドキドキハラハラしながら、こっちが緊張しました。稽古で頑張ってきたことを出してほしいと思って見ていました。
――後輩の成長は感じられましたか
OBの先輩もおっしゃっていたのですが、相手の技を捌いて技に入っていくという部分で、技に対して絶対にかけてやるんだというがむしゃらな気持ちが乱取りを通して見えたのが良かったと思います。上級生としても後輩のこういった姿を見習わなければと感じました。