個人、団体ともに男女アベック優勝を果たす

合気道

 5月の新人大会に続き、東京・多摩市立武道館にて関東学生競技大会が実施された。乱取個人戦では男女両主将が優勝、団体戦でも男女ともに優勝という華々しい成績を収めた。特に男子乱取個人戦の決勝は小池雄登主将(先理4=東京・巣鴨)と山浦良弘(文3=千葉・専大松戸)のワセダ対決となり、手に汗握る白熱した試合を展開。さらに演武部門においても複数のペアが優勝、および入賞を果たすなど、部としても個人としても成長が見られた大会であった。

 乱取個人戦には男女それぞれ4名ずつが出場。男子は山浦、小池、久木山翔吾(商4=東京・成蹊)が1回戦を突破し、勢いに乗る。その後久木山が2回戦で長谷川允重(明大)に敗れるものの、山浦と小池が順当に勝ち進む。ワセダを引っ張る立場の小池は正確な突きと、相手の隙をつく返し技で相手を圧倒。「普段練習でやっていることを、試合の中で100パーセント発揮するということを意識してやっていた。」(小池)というように、普段通りのことを試合で出すということを徹底した。一方の山浦も、3年生ながら健闘し、決勝へと駒を進める。そして迎えた決勝戦は小池、山浦による同門対決に。前半は小池が徒手側、山浦が短刀側を務めた。拮抗した攻めと受けで、互いに力を出し尽くす試合になる。前半が終わった時点で山浦が短刀、指導で点を奪い2−0。そして後半に入ると、小池がすかさず短刀で4点を返し、自力の強さを見せつけ勝利。小池は先輩としての意地を見せた。一方の女子部は出場した4名のうち3名が1回戦で敗退するなど苦戦を強いられた。ただ一人勝ち進んだのは夛田実代女子主将(教4=埼玉・川越女)だ。1回戦を12―0、2回戦は14―1と大差をつけ、終始他を寄せ付けない強さを見せる。準決勝は相手の選手が途中棄権したため、4―1で決勝戦へ。その決勝戦でも慌てることなく技を決め、一本を奪うなど、終わってみれば13―2で圧勝し、見事優勝した。

山浦(左)との同門対決を制した小池

 乱取団体戦では男子は5人、女子は3人でチームとなって戦う。今大会は男子のみリーグ戦方式を取り、3団体総当たりのリーグ戦で1位となった団体が決勝に進める仕組みである。女子はトーナメント方式で行われた。各々が力を発揮し、総合力で男女ともに決勝戦へと駒を進めたワセダ。男子決勝戦の相手は明大A。先鋒・久木山が3ー2で勝利し勢いに乗ると、次鋒・小川希生(先理4=米国・リバーサイドハイスクール)も勝利。しかし続く山浦は判定負け、桂康洋(基理4=米国・ウォルタージョンソンハイスクール)が惜敗。これで2勝2敗となり、最終戦で優勝が決まる展開に。そして最後に大将として出てきたのは小池だ。皆の期待に応えるかのように、技有、短刀でポイントを重ね、6―0で勝利。見事団体優勝を成し遂げた。女子決勝戦、相手はこれまで幾度も対戦してきた明大。先鋒で登場したのは先月の新人戦において乱取個人戦で2位に食い込んだ幡野実彩季(文2=東京・文京学院大女)だ。2年生ながらも善戦し引き分けに持ち込むと、中堅の夛田は14―0と結果で貢献。大将を務めた中島璃子(基理3=埼玉・早大本庄)が苦戦を強いられ5―0で負けを喫したが、1勝1敗1引き分けとなり、得失点差で明大を上回り、見事優勝を収めた。

女子団体優勝に貢献した夛田

 乱取だけでなく、演武においても白石尚之(法4=東京・巣鴨)・迫本和也(創理3=東京・早大学院)組が対徒手部門で、桂・松家京平(創理2=東京・成蹊)組が対武器で優勝するなど好成績を収めたワセダ。次は夏稽古を挟んで秋に大会が実施される。そこでさらにレベルアップした姿を見せてくれるだろう。

(記事、写真 石黒歌奈恵)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽男子乱取個人戦

小池 優勝、山浦 2位

▽女子乱取個人戦

夛田 優勝

▽男子団体

優勝

▽女子団体

優勝

▽男子演武対徒手

白石・迫本組 優勝、小池・柏﨑翼(基理2=茨城・清真学園)組 2位

▽男子演武対武器

桂・松家組 優勝

▽女子演武対徒手

夛田・中島組 3位

小池雄登主将(先理4=東京・巣鴨)

――乱取個人戦で意識したことはありますか

やはり普段練習でやっていることを、試合の中で100パーセント発揮するということを意識してやっていました。具体的な話になると、どうやって技に入っていくか、技を取っていくかというところに注意していました。

――決勝戦は山浦良弘選手(文3=千葉・専大松戸)との対戦でしたが、どのような心境でしたか

一番嫌な相手ですね、後輩なので負けられないなという思いがありまして。そこは嫌なプレッシャーですね。

――今大会主体となっているのは4年生ですよね

そうですね。ただ、メンバーを見てもらうとわかるように、3年生とかも入ってきているので、それだけ下の代も力をつけてきています。

――演武についてはいかがでしたか

演武については、もうちょっと練習できたかなという思いはありますが、今出せるものはしっかり見せられたかなと思います。

――最後に、次の大会に向けて意気込みをお願いします

積極的に技を狙って勝ちにいきたいです。

夛田実代女子主将(教4=埼玉・川越女)

 

――乱取個人戦では圧倒的な勝利が多かったと思いますがいかがですか

ぶつかって怪我をさせてしまったとか、反省する点も多くて。個人的には課題もたくさん見つかったので、また稽古しなくてはいけないなと思いました。

――具体的にどういうところが課題ですか

体幹というか、肩周りの筋力がちょっとないので。腕の力に頼って技をかけてしまうことが多くて、そのようなところを直していけたらと。あと3、4ヶ月しかないのですが、その辺りを最後完成できたらいいなと思います。

――団体戦は後輩がメンバーで入っていますが、後輩の試合を見てみていかがですか

強くなってくれているのは感じています。自分の代は一人しかいなくて、一つ下も一人しかいないので。結構2年生にも頼ってしまうことが多いので、後輩には少し無理をさせてしまっているとは思います。でも稽古についてきてくれて、成長してくれているので。人数は少ないですが、その分試合経験はたくさん積めると思うので、そういうところをみんなの力にできたらなと思っています。

――演武でも決勝に進みました。演武で意識したことは何ですか

今までは結構技をかけてしまうことが多かったのですが、相手の力を利用するのが合気道なので。相手が無理なく崩れるところはどこだろうとか考えて、技をかけることを練習してきました。それが今回はうまくいったかなと思っていて、ただ監督からちょっと勢いがないと言われてしまったので、上手く間が取れればいいなと思っています。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

今回見つかった課題を夏稽古で直して、全国大会に臨みたいなと思っています。演武は早慶戦の方でもそうですが、勢いが死んでしまったと言われたので。流れができたことはいいのですが、キレとかも大事にしていきたいです。順位は順位ですが、順位にこだわずに中身を充実させられたらと思います。