1年間の稽古の成果を十分に発揮!全種目で表彰台に

合気道

 1年間稽古をつんできた合気道部の2年生たち。入間市武道館にて、初めての大会、第23回関東学生新人大会に臨んだ。大学生から始める人も多いこの競技。今回出場した2年生も、10人中8人が大学から始めた選手だ。それでも、混合団体戦で優勝、男子乱取個人戦でも小池雄登(先理2=東京・巣鴨)が頂点に。さらに、女子乱取個人戦でも夛田実代(教2=埼玉・川越女子)が3位に入り、全体で好成績を収めた。

 最初に行われたのは、乱取個人戦。ワセダからは男子7人、女子1人の選手が出場した。「試合は運もある」(岡本拓夢主将、商4=神奈川・聖光学院)不慮の事故などもあり、男子は4人の選手が1回戦で涙をのんだ。その中で最後まで戦い続けたのが小池だ。1・2回戦を圧倒的な強さで勝ち上がり、準決勝へと駒を進める。「1・2回戦は飛ばしすぎた」(小池)という言葉通り、これまでと打って変わって1-1の接戦に。しかし、後半に決まった突きもあり判定勝ちを収めた。続く決勝の相手は、早大スポーツ合気道クラブの選手。早大生同士の対決となったが、初戦のときのような小池が戻ってくる。突きだけでなく、1本も決め相手を圧倒。見事頂点に立った。

気迫あふれるプレーで優勝した小池

 女子乱取個人戦には、2年生唯一の女子部員である夛田が出場。かつてプレーしていたという剣道を彷彿させるような、きれいな突きを何本も決め、1・2回戦を勝ち上がる。しかし、準決勝では相手の作戦もあり、いままでのようにうまく突きが決まらない。「出場数も多く、体力がなかった」(夛田)と、少し疲れも出てきてしまい、惜しくも準決勝で敗退。3位決定戦に回る。3位決定戦では、そのような疲れも見えなかった。ここは落とすことなく勝利し、優勝とはならなかったものの、3位という輝かしい結果で個人戦を終えた。

学年唯一の女子、夛田は3位に

 今大会の混合団体戦はリーグ式ではなく、総当たり式で行われた。演武2種目、掛かり稽古1種目、男女それぞれ乱取1試合ずつの合計5種目で競われる。明治大、帝京大を順当に下し、最後の相手は早大スポーツ合気道クラブ。明治大には4-1、帝京大には3-2で勝利したが、優勝のかかった大一番でひとつも落とすことなく勝利を収めた。混合団体戦総合優勝。この経験はきっと、選手たちにとってもかけがえのないものとなるだろう。

 チームワークは抜群だという2年生。自らの試合がないときには同期の応援をし、声を掛け合うなど、仲の良さがうかがえた。入部したての1年生にも、最高の姿を見せることができたであろう。今大会出場した選手のなかに、6月の関東大会にも出場する選手もいる。ここからが本番だ。ますます合気道部から目が離せない。

(記事 當間優希、写真 大槻竜平)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果


▽男子乱取個人戦

小池 優勝

▽男子演武

久木山翔吾(商2=東京・成蹊)・金丸駿(文2=群馬・中央中教校)組 優勝

桂康洋(基理2=Walter Johnson high school)・村田尚優(商2=東京・開成) 3位

▽女子乱取個人戦

夛田 3位

コメント

岡本拓夢主将(商4=神奈川・聖光学院)

――2年生の1年間の様子や、きょうの戦いぶりはいかがですか

2年生は1年生のころからすごい意欲があって、自主練習もたくさんしていたので、そういう意味ではとても期待のできる、有望な代だなと思っていました。試合は運もあるので、結果がでない子もいたんですけど、おのおの課題を見つけて取り組んでくれているみたいなので、そういう意味では非常に意味のある1日だったのかな、と思いますね。

――主将として、1年間どのようなチームを作り上げていきたいですか

自分が目指す合気道部というのが、ひとつの目標に向かって和気あいあいと目指していけるようなチームで、やりたいからやる、という考えのもとで結果を残していけるような部にしていきたいですね。

――理想の主将像などはありますか

決めるところは決めながら引っ張っていく、ということをメインにしながら、後輩が悩んでるときには相談してもらえるような、相談に乗れるような、そんな優しさを持った主将になりたいです。

――直近の関東大会(6月)に向けて、部、さらに個人としての目標があれば教えてください

部としては、上級生の人数が少ない分、下級生にも頼ることになるので、部で一丸となって高めていって、優勝を目指していきたいなと思います。個人としても、団体戦で主将として役目をはたして、チームを勝利に導くとともに、個人戦でも優勝して結果を残していきたいです。

小池雄登(先理2=東京・巣鴨)

――乱取個人戦で優勝したときの率直な気持ちを教えてください。

稽古どおりの成果が出せたかなと思います。全力を出せたことが非常によかったなと思います。

――1・2回戦は順当に勝ち上がったが、準決勝は接戦に。準決勝までの試合を振り返って

1、2回戦は緊張もあって、ペース配分に失敗して、飛ばしすぎてしまいました。準決勝で少し疲れが出てしまって、接戦になったのではないかなと思います。

――決勝は1・2回戦のような試合運びでした。決勝を振り返って

決勝はもうみんな応援してくれていたので、気持ちよくやらせてもらいました。

――合気道をしているときの表情が非常に楽しそうに見えましたが

はい、めちゃめちゃ楽しいです。

――団体戦でも優勝されたが、学年間のチームワークなどはいかがですか

チームワークは最高だと思ってます。みんな仲良いです。

――入部して1年経ったが、気づいたことや学んだことなどがあれば教えてください。

上下関係は社会の一般常識並みにはあります。そのことも学んだことのひとつですし、同期はやっぱり大切だなと思います。女子がひとりなのは、申し訳ないなと思うこともありますが。

――6月には関東大会が控えています。意気込みを教えてください。

まだ出れるかわからないですけど、出れるように頑張って練習していきます。

夛田実代(教2=埼玉・川越女子)

――乱取個人戦では3位に入り、団体戦は優勝でした。今の気持ちを教えてください。

あまり試合の内容は納得のいくものではなかったのと、普段の練習の成果があまり出し切れなかったので、勝てたことには勝てたんですけど、反省点は多かったなと思っています。

――乱取個人戦を振り返って

体力が全然なくて、団体戦も女子がひとりしかいないので、フルメンバーみたいな感じになってしまって、出場数が多かったです。でもやっぱりそれでもやっていける体力、同じペースで試合をできるような体力をこれからつけていくことが課題だと思っています。

――団体戦の演武では白石選手(尚之、法2=東京・巣鴨)とのペアでしたが、ペアワークなどはいかがでしたか。

白石の受けがうまくて、私が助けてもらっていたような感じなので、一生懸命頑張りました。

――1年合気道をやってみて、気づいたことなどがあれば教えてください。

あまり深く考えたことはなくて、合気道が楽しいなと思ってやっていて、どんどん練習していったらこうなっていて。深く考えたことはないんですけど、チームワークの大切さは学んだと思います。普通の試合だと男女別で団体戦を行うので、女子もひとりしかいないし、団体戦に一緒にでられなくて、少し寂しかったんですけど、今回はみんなと一緒に出られたので、チームワークがうまく発揮できたかなと思います。みんな女子ひとりで申し訳ないと言ってくれるんですけど、親切にしてくれて本当にありがたいです。

――6月の関東大会に向けての意気込み

演武で出場することになると思うので、今回やった技もやると思うので、もっと直していけたらいいなと思っています。次はペアも変わって、自分が受けになるので、白石みたいな上手な受けができるように頑張ります。