3年生以上にとって今季初の戦いとなった関東学生大会。女子の乱取競技個人戦では、ワセダの選手4人全員が準決勝に進出し、ベスト4を独占する。古尾谷葵(スポ3=神奈川・県立湘南)が同門対決を制し、見事優勝を飾った。男子は、足の痛みを抱えながらも久枝昂弘(政経4=東京・桐朋)が出場。決勝は棄権のため不戦敗となるも2位と健闘した。乱取競技団体戦は、男女ともに負けなしで優勝という華々しい結果で大会を終えた。
女子部が圧倒的な強さを見せつけた。出場した石田咲子(法4=東京・大妻)、鶴岡理子(文構4=東京・中村)、鎌田真気(教3=埼玉・聖望学園)、古尾谷の4人全員が準決勝に進出。決勝は、同門対決を制した鎌田と古尾谷の3年生同士による対決となった。今回で公式戦3回目の対戦となった両選手。互いになかなか技がかからず、指導2回による1点ずつのみで延長戦に突入する。試合が動いたのは延長前半残り41秒。「1点でも多くとらないと負けてしまうので、確実に短刀を狙いにいった」(古尾谷)と語るように、先攻の古尾谷が短刀突き有りで1点を奪う。後半は攻める鎌田をかわし続け、そのまま2-1で優勝を決めた。ベスト4を独占した個人戦での強さは、団体戦でも発揮される。帝京大を相手に迎えた決勝では、1番手の古尾谷が10-0、2番手の鎌田が6-0、3番手の鶴岡が9-1、と大差をつけて勝利し栄光をつかみとった。
決勝で鎌田(左)を破り優勝した古尾谷
個人戦には8選手が名を連ねた男子部。その中で準決勝まで駒を進めたのは、久枝と柴崎孝仁(商4=広島・修道)の2人だった。柴崎の準決勝の相手は、春日勇人主将(政経4=東京・開成)らを破った明大の福田。なんとしてでも勝利したいところであったが、惜しくも1点に泣く結果となった。迎えた3位決定戦では、3度の短刀突き有りを奪い5-0で勝利。勢いのある攻撃で3位に食い込んだ。一方久枝は、準決勝も怪我の痛みに耐えつつ攻めと守りで切り替える戦いで、接戦をものにする。決勝は不戦敗で2位という結果になるも好成績を収めた。団体戦決勝では、昨年12月の関東学生秋季競技大会で優勝の座を譲り渡した帝京大と対戦。悔しさを晴らすべく臨んだ。接戦になるかと思われたが、4人の対戦が終了した時点で負けなし。最後に登場した金裕年(教4=茨城・水戸三)も一本を3回決め、13-0のコールド勝ちと強さを見せつける。全勝で優勝を飾った。
痛みを抱えながらも健闘した久枝
個の力に加え、互いに切磋琢磨してきたチーム力が強みのワセダ。終わってみれば、団体戦は男女ともに優勝。演武競技でも心技一体となった演技を披露し、富木合気道発祥の地として、他大を圧倒した。「この結果に驕らずに、毎日の稽古を積んでいきたい」と古尾谷が語るように、秋の大会では、また一回り成長した姿が見られるだろう。仲間と共に心身の鍛錬を積み重ね、揺るがぬ強さを手にしてほしい。
(記事 吉原もとこ、写真 藤川友実子)
結果
【男子】
▽乱取 個人戦
久枝 2位
柴崎 3位
▽乱取 団体戦
早大 優勝
▽演武 対徒手部門
久枝・石橋彬斗(商2=東京・早実)組 1位
春日・小寺裕太(文構3=埼玉・県立浦和)組 3位
▽演武 対武器部門
柴崎・岡本拓夢(商3=神奈川・聖光学院)組 優勝
【女子】
▽乱取 個人戦
古尾谷 優勝
鎌田 2位
石田 3位
鶴岡 4位
▽乱取 団体戦
早大 優勝
▽演武 対徒手部門
鎌田・池永頌子(国教2=東京・聖心女学院)組 優勝
▽演武 対武器部門
石田・古尾谷組 優勝
コメント
古尾谷葵(スポ3=神奈川・県立湘南)
――準決勝、決勝ともにワセダ対決でしたが
すごくやりにくかったですね。お互いの技を分かっていて、得意技や、どうやったら技をかけられてしまうとかも知っていますし。逆に相手も、自分の得意技をどうすれば防げるか分かっているので、そこをどうやって克服していくかが課題でした。結局難しかったですけれど。
――決勝戦は延長戦となりました
攻めていこうという気持ちでやりました。同点で、一点でも多くとらないと負けてしまうので、ここで点を取れるのは短刀だなと思って、短刀で確実に狙っていこうと思いました。
――鎌田選手とは同学年で対戦することも多いかと思いますが、どのような存在ですか
新人戦、きょねんの全国大会に引き続いて今回で3回目の対戦でした。よきライバルですし、お互いに一人しかいない同期なので、切磋琢磨するいい成長材料でありいい仲間です。
――団体戦も見事優勝されました
本当によかったです。団体戦は、仲間がいてみんな強いので、安心してできましたし、自分でしっかりとれば、後につなげられるので楽しんでできました。
――団体アベック優勝でしたが、ワセダの強さとは
やはり個人の強さもあると思うんですけれど、それに加えて団体になるとチーム力が大事で、応援とか試合の中でのアドバイスができるので、総合力で勝てたのかなと思います。
――今後の大会に向け意気込みをお願いします
この結果に驕らずに毎日稽古を積んで、いい結果を残せるように頑張りたいです。