関東学生選手権・ダブルス・シングルス(~6回戦)6月10,11日 埼玉・所沢市民体育館
6月10日からの3日間、関東学生卓球選手権のダブルス・シングルスが行われた。本記事では大会1・2日目の内容を取り扱う。 リーグ戦を5位で終えた早大が秋リーグ・インカレ・全日本に向けて早大が課題とするのは「個の力」。徳田主将・濵田副将以外の勝率というところで、課題が残った中で早速各々が個人の力を試す機会が訪れた。 ダブルスの前年王者の徳田幹太主将(スポ4=山口・野田学園)・濵田一輝(現・協和キリン)ペアは、その弟である濵田尚人副将(社3=高知小津)と入れ替わり本大会に参加する。そのほかにもリーグ戦で存在感を示した星・浦田ダブルスや船山・村中ペアらにも期待できる。 舟山真弘(文4=東京・早大学院)・村中悠海(スポ2=島根・出雲北陵)ペアは4回戦で昨年の全日本王者、飯村・木方ペアにストレート負けを喫し、ベスト64となった。徳田・濵田ペアは4回戦まで危なげなく勝ち進んだところで、ノーシードから勝ち上がってきた専大の新進気鋭のダブルス、佐藤・鳥田ペア相手にまさかのストレート負け。最終セットは大きくリードを奪ったところからの逆転負けだっただけに、勢いを止めることができなかった。

一方でシングルスは 浦田景太朗(商2=兵庫・三田学園)・小唄涼平(スポ3=新潟・新発田)は5回戦まで勝ち進む。徳田幹太主将(スポ4=山口・野田学園)・濵田尚人副将(社3=高知小津)・磯村拓夢副将(社4=福岡・希望が丘)・星和志(スポ1=栃木・文星芸大付)の4人は5回戦から参加するスーパーシードとして参加。磯村と星は6回戦へと駒を進めたが、そこで敗北。昨年、ランク入りを果たした徳田・濵田は今年も6回戦までは危なげなく勝ち切り、大会3日目に行われる7回戦目以降へと進んだ。

まずは大会1日目に行われたダブルス。
北嶋孝基(社2=青森・弘前中央)・渡辺啓記(スポ2=東京・立川国際)ペアはバランスの取れたコンビだった。落ち着いたプレースタイルの北嶋がバックハンドを中心にラリーの形を作り、渡辺の気迫あふれる両ハンドで打ち抜いていく。
舟山・村中ペアも同様、4回戦へ。舟山は台に近いところから、フォアバックにコンパクトな振りで強いボールを返していき、村中もしっかりと攻勢に続く。大きな武器である得意のバックハンドはこのレベルでも十分通用する。コートの空白を打ち抜く威力抜群のチキータに下がったところからのパワフルなフォアドライブも有効に働いた。
徳田・濵田ペアは3・4回戦とストレート勝ちを重ね、さすがの力を見せつけた。しかし5回戦はノーシードからここまで勝ち上がり勢いに乗る専大の鳥田・佐藤ペアと対戦。左右に振りながら早大ダブルスを崩しにかかる専大ペア。懸命に食らいつくもさすがに追いつかない。前半から相手ペースで試合が進み2セットを先取された。しかしさすがの経験値か、3セット目は対応していき、5-10と先にマッチポイントを取る。しかしそこからまさかの7連続失点。10-12と一気に試合を決められた。

コンビネーション抜群の北嶋・渡辺ペア
続いてシングルスは6名が5回戦以上へと駒を進める。 新人戦で悔しい思いをした浦田は、本大会ではその本領を発揮。前陣からピッチの早い展開で、ラリーをコントロール。相手の対応する暇もなく得点までつなげた。 また、団体戦での活躍にも期待がかかる小唄のサーブから流れを作ってからのフォアハンドの攻撃力は見事だった。 磯村は6回戦でTリーグ在籍経験もある明大・飯村と対戦。苦しい戦いが予想されたが、先に王手をかけたのは磯村だった。この日はパワードライブが冴えわたる。フォアの打ち合いになるとより強く、右のフォアドライブが魅力の飯村相手に一歩も引かずに力でねじ伏せる場面もあった。4セット目以降もシーソーゲームが続き、7回戦進出へあと少しのところまで手がかかった。しかし飯村も最後まで気持ちを切らさなかった。最終セットは食い下がる磯村に対して、意地でもリードは譲らなかった。

鋭いサーブを繰り出す小唄

磯村のフォアハンドは切れ味抜群だ
星はソフトなアプローチのバックハンドから、相手を台から引きはがすような強烈なクロスを仕掛けラリーを一気に展開。得意の強烈なフォアハンドで一気に決着をつける。5回戦では法大の大場を相手に2セットを先取したが第4セットを取られフルセットへ。しかしここで勝ち切れるところに星和志の強さがあった。6回戦で専大の二井原に対してはストレート負けを喫したが、ルーキーながら既に早大の主力として活躍する地力を見せてくれた。
徳田はこの日も安定していた。ブレのない下半身と無駄のない流麗なフォームでためを作り、インパクトにすべてのエネルギーを衝突させる。フォアドライブに強烈なバックハンドとどこからでも決定打となるボールを打つことができる。徳田もまた2試合連続のストレート勝ちを収め、早々に7回戦進出を決めた。 濵田もこれに続く。台上から流れを引き寄せ、甘い球があればフリックで勝負を決めにかかる。また、ラリーでもアグレッシブさを見せた。強打をはじき返す強烈なバックハンドから、野性的なフォアドライブで相手を仕留める。今日はミスも少なく隙のない強烈な攻めで貫禄のストレート勝ち。昨年に続くランク入りを見据えて大きく前進した。


今日の試合は6回戦まで。勝ち進んだ徳田と濵田は翌6月12日の金曜日に行われる大会最終日に臨むことになる。昨リーグ終了後のインタビューでチーム力への手ごたえを感じると同時に、課題として個人としての力を挙げた徳田主将。そうした不安のある中での本大会だったが、笑顔で大会を終える選手も悔しさをにじませた選手もいた中で、昨リーグ振るわなかった磯村や浦田の目覚ましい活躍も目立ち、少し気が早いが実りある大会だったと言えよう。また、徳田・濵田はリーグ戦で見せつけたその実力を遺憾なく発揮し、ランク入りとは言わずに、さらなる高みを目指してもらいたい。この日のうれしさも悔しさもすべてを糧に、早大卓球部は栄冠に向けて進み続ける。

クラス10で世界ランク1位となった舟山
(記事・写真 竹田朋矢)