有意義な4年間ーー競輪選手への新たな挑戦
多くの大会で好成績を収め、4年時には早稲田大学自転車競技部男子主将として部を引っ張った大仲凜功(スポ4=愛媛・松山学院)。現コーチである中田真琴氏の力添えもあり、部活だけでなく、国内プロチームのトレーニーとしても活動した。そんな大仲は早稲田大学での4年間を振り返り、「2足の草鞋で活動することはとても忙しく困難であった。しかしそこで得た経験はとても多かった」と語るーー。
大学ではトップレーサーとして活躍した大仲が自転車競技を始めたきっかけは趣味の延長線上にあった。「たまたま出たレースで好成績を出し、大阪府自転車連盟の方に声をかけていただき、遠征に誘われたことがきっかけで本格的に自転車競技を始めた」と振り返る。
そんな大仲が進学先として早稲田大学を選ぶきっかけの一つとなったのが、昨年早稲田大学自転車競技部を卒業し、現在もシマノレーシングのメンバーとして活動を続けている山田拓海の存在だった。またスポーツ科学部で競技に集中できる環境や、高校1年生の時に早稲田大学の監督に声をかけられたことも進学の決め手となったという。大学3年時に臨んだ第26回全日本学生選手権クリテリウム大会では2位という好成績を収めた。また、同年の第64回全日本選手権トラック自転車競技大会では4kmインディヴィジュアル・パシュート(IP)で2位に入り、表彰台に上った。
4年生では主将を務め、チームを引っ張る存在となった大仲だが、その道は決して平坦ではなかった。昨年に比べて戦力が限られていたため、インカレなどの大会で苦戦予想された。そこで春先から合宿を重ね、部員とのコミュニケーションを大切にしながらチーム力の向上に努めたという。そうして迎えた自身最後となる第65回全日本選手権トラック自転車競技大会。目標は昨年度と同等の成績を収めることだったというが、昨年度の順位を一つ下回る3位という結果に終わり、惜しくも目標達成とはいかなかった。それでも、大仲、児玉誠虎(スポ2=兵庫・六甲アイランド)、小林典宗(スポ1=島根・出雲)、山里一心(スポ3=東京・東学大付)の4人で臨んだ男子4kmチームパシュートでは3位入賞を果たし、笑顔で表彰台に上った。この大会を振り返り大仲は「戦力が限られる中でベストを尽くすことができた。また後輩たちの今まで以上の走りを見て、成長を感じることができて良かった」と語る。

4年時のインカレ、4kmIPを走る大仲
大仲は卒業後、競輪選手としての道を歩むことに決めた。この決断について、シーズン中に扁桃炎を患った影響もあり、一時は諦めかけたこともあったという。それでも「大学一年生の頃からの目標としていた道だったからこそ妥協したくなかった。これまで多くの人に支えてきてもらった中で諦めることはできなかったので自分のできることを尽くした」と語る。早稲田大学で過ごした4年間で培ったさまざまな知識、経験、そして思いを胸に競輪選手という大仲の新たな挑戦が始まる。
(記事、写真 木山侑星)