
全国の舞台を戦い抜き、早大の旗を囲んで笑顔を見せる部員たち
大学日本一を懸けた全日本学生フェンシング選手権(インカレ)が開催され、早稲田大学フェンシング部が個人・団体ともに存在感を示した。男子では河原資起(創理1=埼玉・立教新座)がサーブルで準優勝し、中本尚志(スポ3=山口・岩国工)がエペで2位に輝いた。さらに圓尾晃生(スポ2=香川・高松北)がエペ3位タイ、女子サーブルでは山﨑妃奈乃(法3=千葉・渋谷幕張)が3位タイと、男女問わず上位入賞を果たした。
◆個人戦:中本・河原らが健闘 男女ともに上位進出
男子サーブル個人では、河原資起(創理1=埼玉・立教新座)が堂々の準優勝を果たした。大学入学から間もない1年生ながらも、スピードと正確な間合いで格上の選手を次々と撃破。決勝では惜しくも敗れたが、全国2位という快挙を達成した。河原は「次は必ず勝ちたい」と語り、早くも来季への闘志を見せた。
男子エペ個人では、中本尚志(スポ3=山口・岩国工)が安定感ある戦いを見せ、2位に輝いた。序盤から冷静な試合運びで得点を重ね、接戦を制して決勝へ進出。決勝では惜しくも敗れたが、ベテランらしい落ち着きでチームを牽引した。さらに、圓尾晃生(スポ2=香川・高松北)が3位タイに入り、上級生に続く存在感を示した。
女子サーブル個人では、山﨑妃奈乃(法3=千葉・渋谷幕張)が3位タイに輝いた。持ち味の攻撃的なスタイルを最後まで貫き、強豪を相手に果敢な勝負を展開した。

果敢に食らいつく河原
◆団体戦:女子サーブルが3位、各種目で健闘
団体戦でも早大勢が奮闘した。女子サーブル団体は、慶應義塾大との2連戦を制した後、準決勝で日本大に敗れたが、3位決定戦で東京女子体育大を45-25で下して3位を獲得。主将の山﨑を中心に、板橋香菜子(社2)、奥村春香(スポ1)、そして怪我から復帰した伊藤花乃(スポ3)が一丸となって戦い抜いた。
男子エペ団体は中央大に45-43で競り勝ったが、立教大に37-45で敗れ第8位。男子サーブル団体は関西大に快勝するも、日体大に惜敗し第8位。女子フルーレ団体は立命館大に勝利したが、日本大に敗れて第7位に終わった。

団体戦へ臨む女子サーブルチーム
◆総括
1年生から上級生までが全国の舞台で躍動し、確かな手応えを残した今大会。特に河原、中本、圓尾、山﨑ら主力の活躍は、部全体に勢いをもたらした。惜しくも優勝には届かなかったが、チームとしての層の厚さと次代への可能性を示す大会となった。
来季に向けてはフィジカル強化や団体戦での連携力向上が課題として挙げられるが、選手たちはそれぞれ「全国制覇」を目標に掲げ、次なる挑戦へと歩みを進めている。
【コメント】
河原資起(創理1=埼玉・立教新座)
――準優勝おめでとうございます。今日の試合を振り返ってください。
ありがとうございます。最初の方は調子があんまりよくなくて負けちゃったんですけど、二回戦からすごい調子がよくなって、最終的に二位できて本当にうれしいです。
――大学入学後、まだ1年目ですが、早稲田の一員として戦ってみていかがでしたか。
今までずっと憧れていた早稲田大学フェンシング部の一員として戦うことができて、本当にうれしく思います!試合中も、早稲田の先輩方が大きな声で応援してくださり、とても心強かったです。改めて、早稲田の一員として戦う喜びを実感しました。
――今日の最後の試合で負けちゃったんですけど、何か改善できる点がありますか。
そうですね、でもやっぱり身長もフィジカルもどっちも負けちゃったので、フィジカルとかもっと強くしたいと思います。
――まだ1年生ながら全国2位という結果でした。今後の目標などがありますか。
そうですね、これからも頑張ります!すぐ近くだと今週末に韓国釜山でワールドカップがあるんで、それでメダルを取りたいと思います。
(直後の週末に開催された釜山ジュニアワールドカップの団体戦に出場した河原は第3位に入り、世界の舞台でも成長を示した。)
――最後に、応援してくださった方々へメッセージをお願いします。
応援してくださったすべての皆さまに心から感謝しています。特に、フェンシング部の堀井監督をはじめ、コーチ陣、OB・OGの皆さま、そして日頃から支えてくださる諸先輩方に深く感謝申し上げます。これからも早稲田の名に恥じないよう精一杯頑張ります!

仲間と健闘を称え合う河原
【結果】
男子フルーレ個人
50位 川邊太郎(社2)
女子フルーレ個人
6位 早川葵彩(スポ3)
11位 沼田美咲(政経2)
男子サーブル個人
2位 河原資起(先理1=埼玉・立教新座)
6位 佐藤悠雅(人科4=福岡・西南学院)
女子エペ個人
10位 西岡瞳(スポ2)
12位 太田陽詩(スポ2)
40位 池田佳央理(社3)
男子エペ個人
2位 中本尚志(スポ3=山口・岩国工)
3T位 圓尾晃生(スポ2=香川・高松北)
7位 大坂真脩(スポ2)
57位 逢坂慈英(法3)
62位 渡辺一樹(文2)
女子サーブル個人
3T位 山﨑妃奈乃(法3=千葉・渋谷幕張)
6位 板橋香菜子(社2)
10T位 奥村春香(スポ1)
団体戦結果
男子フルーレ 第15位
女子フルーレ 第7位
男子サーブル 第8位
女子エペ 第10位
男子エペ 第8位
女子サーブル 第3位
(記事、写真 狄詩霓)