【男子ソフト】強敵相手に1勝1敗 課題と収穫を手にいざ関東インカレへ/秋季リーグ4・5回戦

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東京都大学連盟秋季リーグ戦 10月12日 国士舘多摩キャンパス

 先週行われた日大戦でようやく新チーム初白星を挙げた早大。さらにチーム状態を上げるべく、日本一を狙う上では避けては通れない日体大、国士舘大とダブルヘッダー形式で対戦した。
日体大戦は4本の本塁打を浴び、打線も参考記録ながら完全試合を達成されるなど攻守共に力を見せつけられ完敗。
国士舘大戦は初回に鈴木寛汰朗副将(文構3=東京都市大付)の2点本塁打で先制すると、終始リードを保持。5回、6回にも4点ずつ追加し、金丸佳史(人3=東京・佼成学園)が完投。旧チームでは苦しめられた強敵相手に6回コールド勝ちを収めた。
確かな課題と手応えを得て、11月に行われる関東大学選手権(以下、関東インカレ)に臨む。

日体大戦

TEAM合計
早大
日体大101✖15

※規定によりコールド

バッテリー

金丸、隄、髙篠、藤田、金丸-鈴木

二塁打

なし

三塁打

なし

本塁打

なし

 

 1試合目の日体大戦。金丸が中大戦以来の先発のマウンドに上がる。1回、順調に二死を取るも、2点本塁打、連続四球からライト方向への適時三塁打を浴びるなどして一挙4失点。2回には暴投などでピンチを広げると、代わった隄俊介(スポ3=埼玉・栄東)、髙篠翔和(文3=東京・早実)、藤田歩(政経1=高知学芸)も流れを止められず、のべ打者13人の猛攻を浴び、10失点するなど大量ビハインドを負う厳しい試合展開となる。

 

 

秋季リーグ戦初登板となった髙篠

 

 

 一方の打線は相手投手に沈黙。3回で4つの三振を奪われ、1本の安打も出せず。参考記録ながら完全試合を達成され、わずか1時間8分でゲームセットとなってしまった。

国士舘大戦

TEAM合計
早大10
国士舘大

※規定によりコールド

バッテリー

金丸-鈴木

二塁打

福永

三塁打

なし

本塁打

鈴木②(1回4号ソロ、5回5号ソロ)、金丸(6回1号ソロ)

 

 

 日体大戦から約40分後に始まった国士舘大戦。これが秋季リーグ最終戦となり、11月に迎える関東大学選手権へ何としても収穫が欲しい早大は初回、齋藤拓哉主将(スポ3=青森・弘前学院聖愛)が四球を選び出塁すると、二死後、打席に立ったのは鈴木副将。豪快に降りぬいた打球は今季早くも4本目の本塁打となり、早大が先制する。

 

 

豪快な先制本塁打を放つ鈴木副将

 

 

 

 

 

 

 先発は日体大戦同様、金丸。2点の援護をもらった初回裏、先頭打者にいきなりセンター方向への本塁打を浴びるも後続を打ち取ると、尻上がりに調子を上げていく。たびたび走者を背負いながらも5回までに失ったのは初回の1点のみと、粘投を見せる。

 

 

6回3失点で完投した金丸

金丸の力投に応えたい打線は制球に苦しむ相手投手を打ちあぐねるも5回、先頭の藤枝陽斗(スポ1=東京・国学院)が四球を選ぶと、齋藤主将、福永隆稀(スポ3=大阪・北野)もつなぎ、3番・武晃平(スポ3=東京・狛江)のライト前ヒットで貴重な3点目を挙げると、鈴木副将がこの試合2本目となる3点本塁打を放ち、リードを5点に広げる。6回にも好投を続けていた金丸の本塁打、福永の3点適時二塁打が飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

適時打を放ちガッツポーズをする福永

大量10得点の援護をもらった金丸は、6回に2点を失うも3失点完投し、6回コールド勝ち。秋季リーグ戦を2勝3敗で終えた。

 多くの課題が出た秋季リーグ戦ではあったが、旧チームから苦しめられた国士舘大にコールド勝ちを収めた事実は大きい。11月には関東大学選手権が控える。リーグ戦で得た課題と収穫を手に、関東王者の座を獲得できるか注目が集まる。

(記事、写真 稲積優一)

 

 

試合後コメント

齋藤拓哉主将(スポ3=青森・弘前学院聖愛)

ーー今日の試合を振り返っていかがですか

 まずは、金丸が2試合ともよく投げてくれたと思います。リーグ戦を通じて1試合ごとに、変化、進化をとげていたと近くで見ていてよく分かりました。
試合の内容としては日体大には力負けでした。やはり現時点でのピッチャーのボールや打者のスイングの強さ、速さが早稲田よりもあるなと感じました。その一方で課題が明確になったのは事実としてあるため、関東インカレに向けて課題克服を念頭に取り組みたいです。
国士舘大に久しぶりに勝てたのは1つの収穫だと思います。負けから学ぶことはありますが、それ以上に勝ちから学ぶことが大きいと思うので。この1勝はチームにとって大きな意味をもらたすと思います。

ーー苦しんだ秋季リーグ戦でしたが、国士舘大戦で待望の適時打。振り返っていかがですか

 リーグ戦を通じて、主将の自分まで得点圏でみんなが繋いでくれた中でなかなか1本が出ずに悔しい思いをしていました。今日はどんな形でも良いので、必死にボールに食らいついた結果としてヒットになって良かったです。ただ、前の試合でもっと打てていれば試合を優位に進められたとも反省しているので、関東インカレでは期待に応える活躍をしたいです。

 

ーー秋季リーグ戦を振り返って

 課題が明確に出たと思っています。リーグ戦を通じて、1年生の新たな風を感じられたのが1つの収穫だと思います。また、打順における役割が機能したら勝ち、機能しなければ勝てないという当たり前のことではありますが、それを実感することもできたと思います。そういう意味で、課題が明確になりました。
関東インカレまで1ヶ月を切っているため、それらにフォーカスして取り組み、(関東インカレに)臨みたいです。

ーー関東大学選手権への意気込みをお願いします

 一昨年に準優勝、去年は初戦敗退と優勝できていません。この学年として最後の関東インカレを優勝で飾りたいと強く思っています。
最後の秋季リーグが終わり、残る試合は3年生にとって全て最後の大会となるため、一戦一戦、試合ができることに感謝したいです。
また、今日の国士舘大戦を経て自分たちの持ち味と勝ち方のイメージが徐々にできてきたので、それが今回できたにとどまらず、いつでもできるように残りの期間で詰めていきたいと思っています!

福永隆稀(スポ3=大阪・北野)

ーー今日の試合を振り返っていかがですか
 日体大戦は初回に失点したことでペースを相手に握られて、あっという間に(試合を)決められてしまったなという感覚です。国士舘大戦は守備は試合を通じて、攻撃は5回以降やりたいことが出せた試合だったなと思います。



ーー国士舘大戦では3点適時打を放たれましたが、振り返って
 これまで結果を出せてなくて考え過ぎていた部分はあったのですが、チームの良い流れに乗ることができ、1本出せて良かったと思います。

 

ーー秋季リーグ戦を振り返って
 全てにおいて上手くいかなかった秋季リーグ戦だったと思います。初戦大敗したことによりチームの雰囲気が良くないままリーグ戦が進んだ中で、今日の国士舘大戦では目指している試合が少しは出来たので、どん底の状態でリーグが終わらなくて良かったなと思います。

 

 

ーー関東大学選手権へ向けて意気込みをお願いします
 初戦は東京理科大、勝ったら国士舘大と、互いをよく知る相手が続くので、とにかく勝って勝ち癖を付けられる関東インカレに出来ればなと思います。