【男子卓球】ルーキー浦田の大金星!!激闘の末、惜しくも敗れる

卓球男子

秋季関東学生リーグ戦 9月12日 東京・港区スポーツセンター

秋季関東学生リーグ戦は開幕3日目を迎えた。2日目を終えた早大男子は2勝2敗。敗れた試合はいずれもフルゲームにもつれ込む接戦で、あと一歩を取り切れない苦しい状況に立たされている。優勝のためにはもう落とせない展開の中、今日の相手は春リーグで優勝をしている専大だ。1番・濵田一主将が圧巻の試合運びでストレート勝ちを収め、2番浦田が、格上選手に大金星をあげる。ダブルスも王者の強さを見せつけ、快勝するも後半のシングルスでなかなか勝ち星を重ねられない。7番までつないだこの試合は、逆転で敗北を喫し、前半戦を2勝3敗、6位で折り返した。

1番・濵田一主将は隙のない試合内容で終始リードする。第2ゲームでは最初あった点差をじわじわと詰め、デュースの末勝ち切る。最後は、サーブを決め勝利。

サーブをする濵田一主将

2番浦田は攻撃を織り交ぜながら相手にうまく対応し、粘り強い返球で強敵を相手に互角の勝負を展開した。合わせながらも中陣から力強く打ち抜き、ベンチの盛り上がりは最高潮に。緊迫した場面でも冷静さを失わず、カウンターを逆方向に決めるスーパープレーも飛び出す。白熱の大熱戦を制し、貴重な1勝をもたらした。

浦田の得点で沸くベンチ

続く田村の全力プレーはさらに戦いを熱くさせるも、敗れる。4番ダブルスでは徳田が「試合が始まる前から自信を持って、ちゃんと対策して臨めた」と振り返ったように相手ペアを引き寄せないプレーでチームに勝ち点をもたらした。

5番・徳田は消極的な入りによってペースをつかめず、2ゲームを連取される。そこから見事な修正を見せ、打ち合いで制す場面が増えた。最終ゲームまで追い込むも、「サーブレシーブで迷ってしまった」と語ったように最後は流れを持っていかれ、惜敗する。あと1勝が欲しい早大男子。6番、7番は同時進行で始まった。6番・濵田尚はショートサーブから攻撃を展開することで得意の守りとは異なるパターンでも得点を重ねる。また7番磯村はサーブやカウンター攻撃で第1、4ゲームを奪取するが、試合はフルゲームに。第5ゲームでは苦しむ展開となる。台上のプレーで得点を狙う場面もあったが、2-5から7連続でポイントを奪われ、敗戦した。先に7番の試合が終わり、勝敗は6番の第5ゲームにかかる状況になる。序盤から後ろに下がって粘り強く返すものの、試合全体の流れもあり主導権を相手に握られる。最後まで強打を決め続けた相手に軍配が上がった。

ガッツポーズを決める濵田尚


先に3本を奪いながらも、その後は流れをつかみ切れず逆転を許し、無念の3敗目を喫した。

前半戦を終えて、日大、筑波大、専大戦での3敗すべてが7番手までもつれる大激戦。徳田は「強い大学を相手に競った試合ができていることはいいこと」と試合を振り返った上で「後半戦までにやり切れていない部分を見直し、接戦をものにできるようにしたい」と意気込みを語った。後半戦は今大会の大きな山場となる中大、明大の2戦。いずれも難敵であり、フルゲームを勝ち切る力が求められる場面が増えるだろう。1つでも上の順位を目指し、あと2戦を全員で戦い抜く。
   (記事 牧咲良 写真 石澤直幸、齋藤汐李、加藤涼音)

徳田幹太(スポ3=山口・野田学園)

――今日のダブルスは関東学生やインカレでも戦った相手ですが、どんなことを意識して試合に臨まれましたか
 今日のダブルスは2連勝していた相手なので、試合が始まる前から自信を持って、ちゃんと対策して臨めました。それがしっかり1セット目の出だしからハマったので勝ちに繋がったなと思います。

――シングルスでは2ゲーム取られたところから2連続でゲームを取り返しましたが、振り返っていかがですか
 シングルスも2連勝していて得意な相手だったのですが、1ゲーム目消極的になってしまって取られてしまって、そこから0-2という形になってしまいました。そこでもベンチのみんなを見て、諦めないぞという気持ちで戦うことが出来て2-2まで追いつけました。ただ、最後の最後で迷ってしまって負けてしまいました。

――本日の試合での課題は何でしたか
 サーブレシーブでの迷いがすごくありました。今まで勝っていた相手というのもあって、少しシングルスでチャレンジャーの気持ちで戦えていなかった、迷ってしまったというのが敗因だと思います。

――前半戦を2勝3敗で終えましたが、ここまでの早稲田の戦いを全体的に振り返っていかがですか
 2勝3敗で、負けた試合は全部3-4という競り合いを物にできないことが続いていて、チームとしても苦しい負け方をしています。どこも強い大学ですが、どこに対しても競った試合ができるということはすごく良いことだと思います。なので負け方は苦しいですが、苦しい部分や取りきれていない部分を反省して、後半戦まで接戦を物にできるように考えてやっていければと思います。

――後半戦への意気込みを教えてください
 後半戦は相手も明治大学、中央大学と優勝を狙っている2つなので、強い相手ですが一人一人が全力を尽くして出来るように最善の準備をして戦うだけかなと思います。

▼試合結果

秋季関東学生リーグ第5戦
早大 ●3-4 専大
濵田一 ○3ー0 二井原
浦田 ○3-2
田村 ●0-3 木塚
濵田一・徳田 ○3ー0 星・木塚
徳田 ●2-3
濵田尚 ●2-3 田中
磯村 ●2ー3 中島