【男子ラクロス】接戦を制し、リーグ戦三連勝!FINAL4進出へ王手をかける!

ニュース

第37回 関東学生リーグ戦 1部Aブロック

8月31日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 2 0 2 2 6
東京大学 1 2 0 2 5

得点者

1Q

山田伊織、吉田宗一郎

2Q

なし

3Q

花井コルトンヘイズ、小川隼人

4Q

花井コルトンヘイズ、山田伊織

 いよいよリーグ戦も折り返し地点を迎える。ここまで早大は明大、獨協大を撃破し2連勝。決して楽な試合ではなかったものの、脅威の粘り強さでここまで勝ち点を挙げてきた。残すところあと3試合。FINAL4進出、そしてリーグ戦1位突破を掲げる早大は、この日東大との一戦に臨んだ。早大は、試合序盤から速い攻撃を仕掛ける。その甲斐あって見事先制点を獲得するも、東大も強固なディフェンスと緩急のあるオフェンスで早大を翻弄(ほんろう)。1点ビハインドで前半を終える。それでも早大の多彩なオフェンス陣は攻撃の手を緩めない。第3、第4Q(クオーター)で計4得点を追加し、相手を大きく引き離す。終盤相手も一点をひっくり返し僅差まで詰めよるも、早大が見事逃げ切り6-5で3連勝目を飾った。

ボールを保持するAT吉田

 第1Q最初のフェイスオフを任されたのは3年FO富田隼平(商3=神奈川・県立大和)。相手との勝負に一瞬競り負けたかと思われたが、早大はすぐさま攻撃を立て直す。勢いそのままに、MF山田伊織(国教3=早稲田佐賀)がディフェンス陣の隙をついたワンショット。開始数秒で先制点を挙げる。相手も負けじと果敢な攻撃を展開するも、G長田謙伸(政経3=埼玉・大宮開成)が再三のナイスセーブで観客を魅せる。途中時間差で放たれたショットによって同点に追い付かれるも、AT吉田宗一郎(教3=東京・早実)の得点でリードを取り返し、そのまま第1Qを終える。

 第2Qは東大のアップテンポな攻撃に対応しきれず、苦しい時間が続く。器用なパス回しから得点を入れられるも、野澤想大主将(政経4=東京・桐朋)や中原健太副将(商4=東京・早大学院)らが必死に食らいつく。相手のロングシュートこそ上手く押さえ込んだものの、今度はサイドを狙ったショットを決められ2-3で試合を折り返す。

 

パスを出すAT山崎

 第3Qからは、早大の攻撃網が再び上手く機能する。この試合注目選手とも言われていたAT吉田からパスを受け取ったAT花井コルトンヘイズ(国教4=アメリカ・マッキントッシュ)が、軽やかなショットでネットを揺らし、見事同点に。残り1分ではAT小川隼人(政経4=東京・早実)がAT山崎柚貴(人4=東京教育大学付属中教)のパスから体勢を整え、スピードを兼ね備えたクロス方向へのショットを決める。後半から流れを手繰り寄せた早大が、4-3の一点リードで最終第4Qに突入する。

 第4Q早々、AT花井が軽快なステップで本日2得点目をもぎ取る。相手も反撃の一点を返し5-4まで詰め寄るも、序盤流れを作ったMF山田が試合を決定づけるかのような鋭いショットに成功。ここで勝負が決まったかのように思われたが、残り20秒で相手も攻撃を作り出し、執念の一点を返す。6-5と一瞬たりとも油断のならない時間が続いたが、最後は守り切った早大に軍配が上がり、見事3連勝目を成し遂げた。

紺碧の空を歌う選手たち

 これで早大は3戦全勝。FINAL4進出に王手をかけた。次戦の相手は明学大。昨年のFINAL4で延長戦の末、涙を飲んだ相手だ。もう二度とあの悔しさは味わいたくない。誰もがそう思い、がむしゃらに励んできた今シーズン。いよいよ選手らは、リーグ戦の大一番を迎える。夏合宿を経て叩き上げられた彼らは、どこまでの成長を見せてくれるのか。リベンジを果たすべく、一念発起する彼らの活躍から目が離せない。

(記事 高津文音 写真 飯塚咲)

試合後インタビュー

山田伊織(国教3=早稲田佐賀)  

――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか

 厳しい試合展開でしたが、自分が試合開始直後に得点できたことで勢いに乗れたのが良かったと思います。 

――夏合宿を経て成長できた面はありましたか

 留学期間中に落ちたスタミナを元に戻すため、夏合宿では沢山走ることを意識しました。その結果、スタミナが戻り走れるようになったので良かったと思います。

――今日の自分のオフェンスに点数をつけるとしたら何点ですか

 高得点をつけたいのですが、パスキャッチミスやシュートセレクトなど改善できる点は多々あったので10点満点中6点くらいかなと思います。

――次戦の明学戦に向けた意気込みを教えてください

 昨年のFINAL4や、自分たち3年生の代のあすなろカップで悔しくも負けてしまった因縁の相手です。だからこそ、自分の強みである思い切りの良いプレーを沢山して勝ちたいと思います。

富田隼平(商3=神奈川・県立大和)

――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか

 展開としては、中盤は厳しかったです。途中の第2、3Qの間で野澤主将からどんどん走っていこうという話があって、そこから一気にギアが上がったかなと思います。

――スタメンのフェイスオファーとして起用されたましたが、お気持ちとしてはいかがでしたか

 自分の一個上の多田さん(多田倫太郎、創理4=埼玉・早大本庄)が後ろにいるので、自分はやりたいように、とにかく攻める気持ちでプレーしました。

――夏合宿を終えて、成長した点などはありますか

 夏合宿は今年は9日で例年より長かったのですが、フェイスオフの技術を高めるということでいっぱい練習して、その成果が出せたのかなと思います。

――今日の試合で見つかった課題や収穫はありますか

 収穫としては第4Qの後半で自分で勝ち切れて、勝負強さを出せたかなと思います。反省点としては第1、2Qのチームが苦しい時に、自分が勝ち切れたらもっと楽だったと思うのでそこの安定感が課題として挙げられます。

――次戦の明学戦に向けた意気込みをお願いします

 3連勝でチームは流れに乗っていると思います。フェイスオフはチームの流れを作る大事な役割だと思うので、そこでしっかり自分の役割を果たしてチームに貢献したいと思います。