第101回日本選手権最終予選会 5月25日 横浜国際プール
TEAM | 1P | 2P | 3P | 4P | 計 | |||||
富山スイミングパレス | 1 | 0 | 2 | / | 3 | |||||
稲泳会 | 7 | 3 | 3 | / | 13 | |||||
(大会規定により3Pコールドゲーム) ▽得点者 |
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日本選手権出場をかけた、第101回日本選手権最終予選会(最終予選)が始まった。2回戦からの出場となった稲泳会。1日2試合が組まれる過密日程の中、迎えた初戦、富山スイミングパレスと対戦が9時30分に審判の笛の合図で始まった。相手に主導権を渡さず、序盤から果敢に攻め立てた早大は、相手のディフェンスに阻まれ得点が停滞する場面もありつつ、堅実な守備と連携プレーを武器に得点を重ね、最終的には第3ピリオド(P)でコールド勝ちを収めた。

声かけで的確な指示を出すGK木口
第1P、早大はセンターボールを奪って試合を開始すると、開始1分、城之下佳歩(スポ1=京都・鴨沂)のパスカットから井上舞(スポ4=京都・鴨沂)が速攻を決め、幸先よく先制。鈴木杏梨(スポ3=東京・白鵬女子のシュート、杉本華音(スポ4=京都・秀明八千代) のカウンターも立て続けに決まり、試合を優位に進めた。その後も相手に攻め込まれる場面はあったものの、杉本を中心にディフェンスでは体を張って相手の得点を阻止する。中盤には城之下が1対1を制して得点を挙げると、鈴木も続いてネットを揺らす。終了間際には城之下、諸橋光理(スポ1=京都・鴨沂) がそれぞれゴールを決め、7−1と大きくリードを奪って第1Pを終えた。

相手を振り切りパスを出す城之下
続く第2Pは一転して互いに得点のない展開が続く。2分過ぎ、相手の反則により得たペナルティスローを佐野陽(スポ2=山口・西京)が決めて試合を動かす。直後に再び佐野がペナルティスローに挑むも、惜しくも外れた。その後、城之下がディフェンスを振り切ってシュートを決めると、杉本も追加点を挙げ、点差を広げる。相手の反撃を鋭いディフェンスで封じ、10ー1と大差をつけて前半を折り返した。

ディフェンスを突破し得点する杉本
第3Pは互いに一歩も引かない攻防が続く。開始早々、佐野がシュートを決めてリードを広げるも、直後に1点を返される。ペナルティスローのチャンスを逃す場面もあったが、杉本のミドルシュート、そして残り12秒で、コールド勝ちを決める10点差の追加点をあげ試合を締めくくった。最終スコアは13−3。試合規定により第3Pでコールド勝ちを収めた。
稲泳会はこの勝利により、日本選手権出場権を獲得、さらに最終予選準決勝進出を決定した。次戦は本日17時30分より行われる。初戦から勢いに乗る早大の快進撃に、さらなる期待がかかる。
(記事、写真 長濱愛里咲)
コメント
杉本華音(スポ4=京都・秀明八千代)
――チーム最多得点、攻守で大事なところで決め切り試合に大きく貢献されました。試合全体を振り返ってどうですか
高校生相手だと、いつも通りのカットイン、フットオフを入れてしまうと、笛が寄っているということもあって、相手ボールになることが多かったなと思います。1Pの最初でフットオフを入れて、相手ボールになってから、笛が寄っていることを意識して、なるべく自分の力で、笛に左右されない攻めと守りをできたらもっと良かったなと思います。
ーー最終予選に向けて特別な準備はありましたか
特にはなくて、いつも通りの練習、いつも通りの攻めと守りをやっていこうという感じでした。
――ラストイヤーの目標を教えてください
まずは、この最終予選でViolet Starsに勝って、シード権を獲得すること、インカレは絶対に優勝ができるように頑張ります。