5月11日 第57回関東女子学生剣道選手権 日本武道館
5月11日、日本武道館にて第57回関東女子学生剣道選手権が開催された。出場者435人のうち上位40人が全日本女子学生剣道選手権への出場権を得る。11日の大会では2回戦までが行われた。早大剣道部からは5人の選手が出場。そのうち矢野ひかる(社4=京都・日吉ケ丘)主将、鈴木小萩(社3=京都・日吉ヶ丘)、松山若樹(社3=熊本・八代白百合)、海野美帆(スポ3=神奈川・日本大学)の4人が勝ち抜く。25日に行われる同大会の3回戦以降に駒を進めた。
早大女子唯一の4年生の矢野主将は最初に1回戦を迎えた。「緊張していた」と語ったが、終了間際に一気に攻め込みメンを決める。2回戦では緊張もほぐれ、積極的に攻撃を仕掛ける。開始2分ごろにメンを決めると、その直後に再びメンを打つ。見事2本先取し、最上級生の意地を見せつけた。

向かい合う矢野
続いて登場したのは鈴木。序盤から鍔迫り合いが続き、試合が決まらない。延長戦に差しかかると思われたところで相手の一瞬の隙をつき、コテを決める。2回戦では相手の剣がわずかに下がったところを見逃さず、メンを決めた。後がなくなった相手の猛攻にも冷静に対応。相手が剣を振り上げたタイミングをつき、メンを打ち2本勝ち。

激しい攻防戦をする鈴木
松山はシードのため2回戦からの出場となる。メンを中心に技を打つ機会を狙う。終了間際にメンを打つが、旗は惜しくも1本しか挙がらず延長戦に突入。試合が動いたのは延長戦に入って1分が経過するころだった。軽快なステップでメンを決め、一本勝ち。早大勢で最も早く3回戦進出を決めた。

2回戦の松山、安定感のある剣道を見せた
1回戦、海野は延長戦にもつれる熱戦となる。小柄な身体を活かしたスピード感のある剣道が持ち味の海野は相手の油断を見逃さず、メンを放ち勝利する。2回戦は2分過ぎにコテからメンの連続技を決め、一本勝ち。

素早い動きを見せる海野
ルーキー太田泉(社1=新潟・五泉)は上段構えから技を繰り出す機会をうかがう。お互い一歩も譲らない中、試合は延長戦へ。試合に動きがあったのは開始から10分回ったころだった。素早くメンを決められ、一本負けを喫する。

メンを狙う太田
11日の大会では出場した3・4年生全員が勝ち上がる強さを見せつけた。後悔のないように一戦一戦を戦い抜いて欲しい。4人の全日本出場をかけた狭き門への挑戦が始まる。
※掲載が遅くなり、申し訳ございません。
(記事 牧咲良 写真 植村皓大)
試合結果
矢野ひかる(社4=京都・日吉ケ丘)主将
1回戦 ◯矢野メー北村(芝工大)
2回戦 ◯矢野メメー小澤(都留文大)
鈴木小萩(社3=京都・日吉ヶ丘)
1回戦 ◯鈴木コー沖(明学大)
2回戦 ◯鈴木メメー吉田(昭和女大)
松山若樹(社3=熊本・八代白百合)
2回戦 ◯松山メー関口(玉川大)
海野美帆(スポ3=神奈川・日本大学)
1回戦 ◯海野メー川崎(国学院大)
2回戦 ◯海野メー滝田(埼玉大)
太田泉(社1=新潟・五泉)
1回戦 ●太田ーメ久田(日体大)
矢野ひかる(社4=京都・日吉ケ丘)
――今日の試合を振り返っていかがですか
最初の1試合は緊張していた部分もあったのですが、1回試合をやってみて試合の感覚をつかめたというか、その場に慣れてきて、 2試合目は結構思ったような勝ち方ができたかなと思っています。
――今日の試合における収穫はありましたか
私個人で言えば、これから2日目にかけて強い選手と当たっていく中でどういう技が通用するのかというところをしっかり自分の中で確立できたかなと思ってます。チームで言うと、 5人中4人が勝てたのですが、関東の中で自分たちがどのレベルかところを分かったかなって印象があります。
――25日への意気込みを教えてください
まず私はとりあえず2試合勝って全日本への切符をしっかり勝ち取りたいです。最後の年なので、しっかり後悔しないような試合を一戦一戦できたらなと思っています。チームとしては4人全員が全日本に出れて、なおかつそこで活躍できるようなところを目指していきたいなと思っています。