最終Qに逆転 日体大との接戦制す

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第58回関東大学女子選手権 5月4日 日本体育大学世田谷キャンパス

 白鴎大に敗北し、順位決定戦にまわることとなった早大。5位決定戦への出場をかけて日体大と対戦した。序盤から点の取り合いで早大は一歩遅れを取るも最終QでF江頭璃梨(スポ4=宮崎・小林)のシュートで逆転、85-82で勝利を収めた。
 第1Qから早稲田の守備が光る。相手の攻撃を24秒間耐え切り攻撃権を得ると江頭、G山宮好葉(スポ2=東京成徳)が相手のファールからフリースローを決め、さらに山宮のシュートで勝ち越す。しかしその後は日体大に連続得点を決められ、なかなか得点できない時間が続き早大はすかさずタイムアウトを要求。その後は取って取られての展開が続き、22-25で第1Qを終えた。第2Qでは相手に点を取らせない守備でチャンスを掴むとF西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)、Ⅽ中野雛菜(スポ4=神奈川・東海大相模)がバスケットカウントをもぎ取り逆転。その後もG中村真都(教2=長崎西)がスリーポイントを決めるなど引き離しにかかるが日体大も意地を見せ終盤の連続得点で逆転され、39-41でゲームを折り返す。

バスケットカウントをとった西

 第3Qでは序盤からパスミスもありなかなか得点を重ねられない時間が続く。流れを変えるべく早大が投入したのはルーキーのC福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)。恵まれた体格を生かした好守でボールを奪うとそのまま中村がシュートを決め流れを掴む。続いてF菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)が連続得点を決めるも、その後はリバウンドを取られなかなか得点を決めきれない時間が続き、じわじわと点差を広げられ59-66で勝負は最終Qへ。

好守を見せた福王

 西は「しっかり気持ちを持って攻めよう」とベンチで話をしたと語る。運命の第4Q、G衣川璃来(スポ2=埼玉栄)が早速得点を決めると守備ではファウルを誘発して日体大のシュートを止め、そのまま山宮がシュートを決めると日体大はすかさずタイムアウトを取る。しかしその後も早大の勢いは止まらず菊地、中野、衣川が得点を重ね、江頭のシュートでついに早大は逆転に成功。その後は点の取り合いが続くが衣川がファウルを取られてしまい相手にフリースローを与えると逆転を許してしまう。しかし江頭のシュートで同点、さらに江頭は相手のパスをカットしてそのまま得点を決め再び逆転する。そして最後に江頭がフリースローを決め、試合終了。85-82で早大が劇的な逆転勝利を収めた。

決勝点を決めた江頭

 西は試合を振り返って「全員でディフェンスコミュニケーションとリバウンドを取るという目標を達成できた良い試合だった」と語った。大会最終日となる5日は早大は5位決定戦で拓殖大と対戦する。この勢いのままに笑顔で大会を終えることを期待したい。

(記事、写真 田中瑠花)

第58回関東大学女子選手権 5月4日(vs日体大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大2217202685
日体大2516251682

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
F 1 菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)
G 13 山宮好葉(スポ2=東京成徳大)
C 22 中野雛菜(スポ4=神奈川・東海大相模)
F 32 江頭璃梨(スポ4=宮崎・小林)
F 35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)

コメント
F西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)

――試合を振り返っていかがですか

相手は留学生がいてガードもスピードがあるチームだったので、全員でディフェンスコミュニケーションとるのと、リバウンドを全員で頑張ろうっていう風に全員が1つの目標を持って試合に入れたので、その目標を達成できていたいい試合だったなっていう風に思います。

――今回相手が同リーグの日体大ということで事前にどのような対策をしましたか

相手はセットプレーやガードと留学生のピックアンドロールが多いチームなので、その留学生のところによりを早くして全員で守ろうっていう風にしようと話していました。

――ディフェンス面で粘りを見せた場面が多かったと思いますがいかがですか

全員が守ろうという強い気持ちを持って、常に声出ししながらディフェンスができたので、そこが粘りとリバウンドに繋がったと思います。

――劣勢の最終Q前に何かお話をされましたか

監督さんとかみんなで早稲田のいつも通りのプレーと早稲田のスピードを活かしてプレイすれば絶対いけるからしっかり強い気持ちを持って攻めようっていう話をしました。

――明日の意気込みをお願いします

明日も全員で粘り強いディフェンスとリバウンドからの速攻でしっかり勝ち切って、笑顔で終われるようにしたいと思います。