【連載】ヨット部 全日本インカレ直前対談 最終回・前田楓香×吉本優紀

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最終回は日本一を目指すチームをマネージャーとして支える前田楓香(スポ4=徳島・徳山)と吉本優紀 (スポ4=東京・西)。チームスタッフとして部を多方面で支える2人に、最後の全日本インカレへの思いを語ってもらった。

※この取材は10月31日に行われたものです

ーー最初に、他己紹介をお願いします。

前田 吉本優紀です。優紀は途中から選手からマネージャーに転向して、大きい決断だったと思いますが、チームのことを1番に考えていて。 元選手だったからこそチームに還元できるものを最大限活かしてくれているなと思います。全日本の学連委員長でもあり、忙しい中でも部のために、と動いてくれていて、とっても力になる存在です。

吉本  前田楓香です。僕とは違って入部当初からずっとマネージャーで、すごくプロフェッショナルな、頼れる存在です。 部を支えるのは一筋縄ではいかなくて、色々なことを網羅しないといけなくてもあまり評価されない部分が多くて。やっぱり楓香がいないとダメだなっていう瞬間はあるので、ヨット部にとっては必要不可欠な存在だと思います。

 

ーーお二人がマネージャーになった経緯をそれぞれお話いただいてもよろしいですか。 

前田 私はスポーツ科学部で、その学部に入った理由もそうですが、スポーツを自分自身でやるのも好きでした。運動するのも見るのも好きなので、スポーツをするだけではなくて支える立場に漠然と興味がありました。その中でマネージャーが楽しそうだなと思った時に、たまたま服部(陸太、スポ4=神奈川・鎌倉学園)が1年生の時に同じクラスで、「ヨット部1回来てみる?」と言われて。ヨット部は雰囲気が魅力的だったのもありますし、あとはもうフィーリング、勢いで入りました。

吉本 僕の場合は、先ほど前田からもありましたが、選手からマネージャーになりました。競技を続けるか考える大きな出来事があって、一時期は部をやめた方がいいんじゃないかとまで考えていました。ただ、やっぱり4年間ヨット部として活動していきたいという気持ちと、このメンバーで優勝したいなという気持ちもあって。選手として続けるのは 難しいと考えた結果、マネージャーという役割も選択肢に入れました。自分なりにできることはないかと模索して、思い切って転校しました。 

 

ーーマネージャーのやりがいはどんなところにありますか。 

吉本 僕の場合は選手からマネージャーになったので、主にその選手の情報収集というか、選手がミーティングで振り返りやすいような情報をキャッチして、海の情報を陸上に持ち帰る役割をしています。あとは練習の環境を作ることが自分の役割だと思っています。練習やミーティングの振り返りなどにすごく満足しているという雰囲気があったり、ありがとうと伝えてもらった時は、すごく支えがいというか、やりがいがあります。 

前田 1つ大きいやりがいとしては、全日本インカレで優勝した時の景色は、本当に何にも代えがたい感動で。それを過去3年間感じさせてもらえているので、自分の代になった時も同じ景色を見たいというのはあります。吉本が言ったことと同じになりますが、自分がやったことに対して選手の人たちがありがとうと声をかけてくれるときですかね。あとは、私はヨットは未経験で右も左も分からない状態から入部したので、選手とは違った、マネージャーとしての成長みたいなところも自分なりに感じられる環境で、そういったところもやりがいになっていると思います。 

 

ーー今シーズンを振り返っていかがでしょうか。

 吉本 成績としては全部がうまくいったわけではなくて、 色々とチームの課題がある日々だったなと感じています。活動内容としても毎日の練習で課題が見つかるという感じでした。そういった意味も込めて、毎日進化していこう、向上していこうと取り組んできたので、 新チーム発足の時からは随分成長したのではと思います。

前田 吉本が言ったように、 全てがうまくいったわけではなかった年なので、その分、成長があったと私も思います。4年生になって、下級生の力がとても大切だなと実感していますが、4年生中心にチームを動かす中で、下級生にいいチームだなって思ってもらいたいと初めて感じました。そういった面で、これまでとは視点がガラッと変わったような1年だったと思います。 

 

ーー最後に、全日本インカレに向けて意気込みをお願いします。 

吉本 1年の集大成ということで、部訓に「進化」を 掲げて日々練習してきたので、その成果を発揮するために自信を持って優勝に向けて頑張っていきたいと思います。最後に主将を胴上げしたいと思っています。笑顔で終われるように頑張ります。

前田 この1年たくさん苦労もしてきましたし、選手のみんなもうまくいかなかったところから自分たちなりにどう進化できるかを突き詰めるような1年だったと思います。その成果を選手がしっかり発揮できるように、私も全力でサポートしたいと思っています。最後のインカレですが、自分ができることは全てやって、この4日間も進化し続けられるような大会期間にしたいと思います。

 

ーーありがとうございました!

(取材・編集 太田さくら)