第2回に登場するのは、大野誠真主将(社4=東京・國學院久我山)と服部陸太(スポ4=神奈川・鎌倉学園)。主将として、スナイプリーダーとしてそれぞれチームを牽引した2人に、全日本インカレへの意気込みを伺った。
※この取材は10月31日に行われたものです

ーーはじめに他己紹介をお願いします。
服部 大野は主将を任されているだけあって、 チーム全体を常に俯瞰(ふかん)して見ています。すごく優れた人間だなと思います。ただ、結構抜けているところもあって、 そういう部分は下級生からも愛されるような、すごい親しみやすい主将かなと思います。
大野 服部は1年生から競技力でチームを引っ張っていて、4年生になって、よりその競技力や競技に取り組む姿勢はチームの見本になった、そんなエース的な存在です。一方で、楽しむのもすごく好きなムードメーカーです。 盛り上げ役にもなっているので、チームのキーマンだと思います。
ーー今シーズンの試合を振り返っていかがでしょうか。
服部 自分たちの代になって、競技以外のところで考えないといけないことが増えて、自分自身の競技力をどこまで探求できるのかなと不安はありました。でも 現時点ではやることは本当に全てやり切ったなと思っていますし、努力をこの1年間、忘れずに過ごせてこられたと思っています。チームの状態としても高いレベルで、全日本インカレ総合優勝を取れるレベルまで来ていると思うので、あとは明日からのレースに全力で臨むだけです。
大野 傍から見ると、これまで全日本インカレは4連覇していて、今年1年だけを見ても、春の関東インカレで総合優勝、全日本個人戦でも結果を出して、秋の関東インカルで優勝したというのが結果としてはあると思います。ただ、チーム内ではそこまで順風満帆に来たという雰囲気はないです。実は春のインカレは他の大学の最後のミスのおかげでギリギリ勝てたものであったりだとか、夏前の同社戦では大敗をしていて。そこで夏休みが2ヶ月ある中、我々チーム全体でどうすれば勝てるか考えて、もがいて練習の量と質を考え直して、ようやく秋に結果を出せました。後半の追い上げというか、必死に最後まで調整してきて、今は直前といった状況になるので、この勢いを持って最後、駆け抜けたいと思います。
ーー最後の試合に向けて、今はどんな心境ですか。
服部 僕はヨット競技を15年間やってきて、それが一度、幕を閉じるかたちになると思います。今後は趣味として続けていくか、まだ分からないですけど、区切りの大会というのもあって、色々と思うところはあります。でも、特にこの1年間、自分たちの代でやるべきことはもう全てやり尽くして、思い残すことはないので、難しいですけど…終わった時の達成感はすごく大きく感じるのかなというふうにも思っています。ただ、やるからにはしっかり総合優勝をとって、全員で喜びたいという思いが強いです。
大野 まずは確実に総合優勝をチームとしてつかみ取りたい思いがあります。実力をしっかり発揮して取りたいと思ってます。それから、よくチームのミーティングで、チーム全員で戦って勝ちましょうということを言っていました。僕自身はヨットを大学から始めたんですけど、高校まではサッカーをやってきたのでフィールドの上で練習してそのまま試合というのが多くて。でも、ヨットに関しては、合宿所での陸の時間など本当に部員全員でチーム作り上げる雰囲気が非常に大事になる機会が多かったです。そういった点で、みんなの力を借りて、全員で勝って喜べるような終わり方をしたいなと思っています。
ーー全日本インカレに向けて一言、意気込みをお願いします。
服部 今までのこの1年間積み上げてきたもの、明日から始まる全日本インカレのためにやってきたので、それをしっかり発揮できるように4日間冷静に、仲間を信じて戦いたいと思います。
大野 明日1日は4日間あるうちの1日なので、特に気張りすぎずに、いいスタートを切れたらいいなと思っています。落ち着いて冷静に初日を 迎えたいと思います。
ーーありがとうございました!
(取材・編集 太田さくら)