東京医保大にリベンジならず 早大はベスト8で大会を終える

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第76回全日本大学選手権 12月6日 国立代々木競技場第二体育館

前日の大体大との戦いを制した早大は、3年ぶりのベスト4に向けて準々決勝に駒を進め、秋のリーグ戦で延長戦の末敗北した東京医保大と雪辱を果たすべく対戦した。試合前半は相手を追いかける展開が続き、53ー61で試合を折り返す。しかし第3クオーター(Q)で徐々に点差を縮め、F西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)のスリーポイントでついに逆転に成功する。第4Qでは一時点差を5点まで広げるものの、東京医保大が意地を見せ再逆転される。その後も得点を許してしまい、最終的に91ー100で早大は準々決勝で姿を消した。

第1Q、さっそく相手に4点を先取されるが、F衣川璃来(スポ2=埼玉栄)が相手のターンオーバーからそのまま速攻を決め勝負を振り出しに戻す。その後は衣川が1Qで11得点を記録するなど、点の取り合いが展開された。2点ビハインドで始まった第2Qでは、G山宮好葉(スポ2=東京成徳大)のパスと衣川・C福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)らの連携などから得点を重ねる早大。しかし、徐々に東京医保大のスリーポイントと留学生選手の高さに苦しめられ、点差が13に広がったところで早大はタイムアウトを要求した。試合再開後はF菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)が1本、西が2本のスリーポイントを放つなど、相手に食らいつき53ー61で前半が終了した。

レイアップシュートをする衣川

どうにか相手に追いつきたい第3Q、早大のオフェンスが牙をむく。菊地・山宮の連続スリーポイントを皮切りに、西のアシストから菊地のレイアップシュートなどで点差を縮め、福王の放ったシュートで1点差に詰め寄る。そして残り約1分となったとき、西が放ったスリーポイントシュートがリングを射止めついに早大が逆転。会場のボルテージも最高潮となり、試合は早大ペースで最終Qへ。

スリーポイントを放つ菊地

運命の最終Q、早大は衣川が連続得点を決めると、そのまま相手のイベエスターチカンソ(3年)の攻撃を二人がかりで防ぎ、東京医保大の反撃を許さない。そして西が本日4本目のスリーポイントを決め、点差が5点になったところで相手はたまらずタイムアウトを要求した。このまま勢いを保ちたい早大だったが、東京医保大が一気に猛攻を見せ、一気に点差をひっくり返されてしまう。西のジャンプシュートや福王のシュートで応戦するも、紺野夏海(1年)にとどめとばかりにスリーポイントを沈められ91ー100で試合終了。早大は準々決勝での敗退が決まった。

シュートを打つ西

この試合をもって現体制での早大のバスケットは終了し、4年生は引退となった。「日本一」という目標こそ叶わなかったが、この試合で選手一人一人の色を引き出す早大のプレースタイルの集大成をまざまざと見せつけられた。バトンを受け取った下級生がどのようなチームを作り上げるのか、早稲田大学女子バスケットボール部を来年も見届けたい。

(記事 田中瑠花、写真 三浦佑亮)

第76回全日本大学選手権 12月6日(vs東京医保大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大2033231591
東京医保大22391425100

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
F 1 菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)
F 7 西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)
G 13 山宮好葉(スポ2=東京成徳大)
F 35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)
C 66 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

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