大接戦の末、立大に勝利! 入れ替え戦回避へ望みつなぐ

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第74回関東大学女子リーグ戦 10月20日 専修大学生田キャンパス

9月頭に始まった関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)も残すところあと3試合となり、早大は立大との一戦に臨んだ。2勝9敗で並ぶ両校にとって、入れ替え戦回避をかけた重要な一戦だ。試合は序盤から白熱した戦いとなり、一進一退の攻防が続く。お互い譲らず58-56で迎えた最終第4クオーター(Q)。先に一歩抜け出したのは早大だ。三連続得点で流れをつかみ、その後も立て続けに得点。さらに厳しいディフェンスで失点を抑え、追い上げる隙を与えない。重要な第4Qをものにした早大が白星を挙げ、入れ替え戦回避に大きく近づいた。

ドリブルをする衣川

第1Q、シュートの感覚をつかめない早大は一歩出遅れ、数点差を追いかける展開に。しかし徐々に修正し、F衣川 璃来(スポ2=埼玉栄)とG西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)の連続スリーポイントで同点に追いつく。24-24と試合を振り出しに戻し、第2Qへ。早大がなかなかシュートを決め切れない中、立大に3本のスリーポイントを許し、わずかにリードされる。第2Qは思うように得点を重ねることができず、39-42と3点ビハインドで前半を終えた。

フリースローをする中野

勝負の後半戦。早大は西のミドルシュートで先制する。さらに速攻を中心に得点していくが、相手のスリーポイントに阻まれ背中をつかめない。しかし第3Q残り1分、C中野雛菜(スポ4=神奈川・東海大相模)がオフェンスリバウンドに飛び込みチャンスを作ると、フリースローを2本成功させ同点に。さらに衣川がスティールから速攻で得点し逆転に成功する。終盤のプレーで流れを引き寄せ、2点リードで第3Qを終えた。第4Q、波に乗る早大が出だしから6点を奪い、立大はタイムアウトを要求する。それでも早大の勢いは止まらず、立て続けに得点。残り2分を切るまで5失点という好守も見せ、一気に立大を引き離す。終盤に連続スリーポイントを決められたものの、最終的に11点差をつけて早大が勝利をつかんだ。

スリーポイントを放つ山宮

終盤に流れをつかみ、重要な一戦で見事勝利を収めた早大。試合後、中野は「とにかく今日は一勝したかったので、勝てて良かった」と笑顔を見せた。次戦の相手は現在最下位の専修大。現在6位と、同じく下位の早大にとって、油断はできない相手だ。チームの司令塔を担うG山宮好葉(スポ2=東京成徳大)は「しっかり(残りの)2試合を勝ち切って、インカレ(全日本大学選手権)につながるような良い雰囲気で終われるようにしたい」と今後の戦いを見据えた。リーグ戦終盤を3連勝で飾り、インカレに向けて弾みをつけたいところだ。

(記事 権藤彩乃、写真 田中瑠花)

第74回関東大学女子リーグ戦 10月20日(vs立大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大2415192280
立大2418141369

♦早大スターティングメンバー♦
F#1 菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)
F#7 西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)
G#13 山宮好葉(スポ2=東京成徳大)
F#35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)
C#66 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント

中野雛菜 (スポ4=神奈川・東海大相模)

――接戦を制しましたが、今の率直なお気持ちは

 とりあえず一安心という感じです。今日負けちゃったら入れ替え戦確定で、それは絶対に避けたかったので。とにかく今日は一勝したかったので、一勝できて良かったです。

――立大戦に向けて対策したことは

 相手のスクリーンに対して全部スイッチすることにしていました。昨日の試合とかだったら、(他の選手が)留学生とミスマッチになってしまうので絶対にショウバックで戻らなきゃいけなかったんですけど、今日は誰がついてもそこまで身長が変わらないので、どんどんスイッチアップしてボールマンにプレッシャーかけるようにしました。あと、リバウンドは結構やられてしまったんですけど、結構飛び込んでくるチームだとわかっていたので、しっかりボックスアウトしようということも話していました。

――実際にやってみて、対策は上手く行きましたか

 そうですね。前回よりはまだスイッチミスを少なくできたかなと思っています。片方の人がスイッチってわかっていても、もう片方の人がファイトオーバーでついてきちゃうこともあるので、早く声を出してすぐ変われるようにしたりとか、その早く準備をするための声を出すことはみんな意識してやっていたので上手く行きました。

――第3Q終盤の中野選手のオフェンスリバウンドとフリースローをきっかけに同点に追いつきました。その時の心境は

 特に何も考えていなかったです(笑)。多分何も考えていなかったから、フリースローが入ったんだと思います。とにかくプレーに集中できていたので、良かったかなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 専修大はそこまでみんな身長が変わらないので、またスイッチしたりとか、私がガードついたりとかすることもあると思うんですけど、そういう時でも嫌がったりしないでどんどん前からプレッシャーかけてやっていきたいです。あと、チーム全体として今日はすごくいい流れができていたと思うので、この流れをそのまま継続してやっていけたらなと思っています。

G山宮好葉(スポ2=東京成徳大)

――今日の試合を振り返って

 ずっと競った展開が続いている中で最後3、4分のところで自分たちの流れのディフェンスが起こって、そこから最後相手を引き離せてよかったです。

――ディフェンスに対してチームで意識したことは

 相手のアジャストもそうですが、前半は自分たちがもっと気持ちを出してハッスルなディフェンスができてなくて、ハーフタイムでもっとエネルギッシュにやっていこうという話をしたので、後半良い展開にできたと思います。

――個人のプレーを振り返って

 個人的にはしっかりゲームコントロールしようと思って試合に臨みましたが、前半のところでもっと良い攻め方があったかもしれないと反省点が出たので、後半では相手のミスマッチができているところを中心に攻めてスリーポイントなどを決めることができて良かったです。

――第4Qでゴール下のパスからスリーポイントを決めるというプレーがありましたが、個人としての感触は

 時間帯的に競っていて、ここで一歩離すことができればチームにも余裕ができるってときに自分にボール回ってきたので、そこは決めることができて良かったです。その他にもチームメイトが繋いでくれたので、自分がパスを出して決めてくれた人も多かったからとても感謝しています。

――次戦の意気込み

 この長いリーグ戦もあと2戦で終わってしまうので、しっかり2試合勝ち切って、チームとしてもまたインカレにつながるような良い雰囲気で終われるようにしたいです。