ペースをつかめず拓大に敗北 1巡目のリベンジならず

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第74回関東大学女子リーグ戦 10月5日 拓殖大学八王子国際キャンパス

9月初めに開幕した関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)は早くも2巡目に突入した。2巡目初勝利を狙う早大は、前回敗北した拓大と対戦。試合序盤から拓大にリードを奪われる展開が続くが、早大もG山宮好葉(スポ2=東京成徳大)がスリーポイントを決めるなど意地を見せ9点差で試合を折り返す。しかし後半は早大のファウルが連続したこともあり流れに乗り切ることができず、じわじわと引き離され試合終了。一巡目の雪辱を果たすことは叶わなかった。

パスをする山宮

試合開始間もなく拓大にスリーポイントで先制を許すが、すぐさま早大もF衣川璃来(スポ2=埼玉栄)がレイアップを放り込む。さらに相手の速攻をF菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)がガードする好プレーをみせ、試合の主導権を握ろうとする。しかし拓大の攻撃が牙を剥き、3連続得点で一気に点差を広げられてしまう。G中村真都(教2=長崎西)のスリーポイントから反撃を開始しようとする早大であったが、拓大の堅い守りに阻まれ15-24で第1Qを終えた。
第2Qでも早速拓大にスリーポイントを決められてしまうが、F西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)がすぐさまスリーポイントのお返しを決める。その勢いのまま西、菊地が得点し、拓大はたまらずタイムアウトを要求した。タイムアウト明け、西のファウルから相手にフリースローの権利を与えてしまうと、そのまま連続で得点を許してしまう。G山宮好葉(スポ2=東京成徳大)がスリーポイントを沈め流れを引き込もうとするが、すぐにスリーポイントを返されてしまい今度は早大がタイムアウトを要求。C中野雛菜(スポ4=神奈川・東海大相模)のリバウンドからパスを受け取った中村のスリーポイントもすぐ返され、ゲームは拓大のペースが続く。終了間際に山宮がジャンプシュートを打ち6点差にまで迫るも、ブザービーターでスリーポイントを沈められ38-47で前半が終了した。

フリースローをする中野

逆転の機会をうかがう第3Q、相手にバスケットカウントを取られるが、西がスティールからスリーポイントを決め、さらに菊地も続く。しかし相手のバスケットカウント後のオフェンスでボールを奪われ、そのまま速攻を許してしまったことを皮切りに、早大に暗雲が立ち込める。パスが逸れてしまいバックコート・バイオレーションで拓大に攻撃権を渡すと、早大は3連続のディフェンスファウルでフリースローの機会を許す。山宮がレイアップを放ち流れを取り戻そうとするが、その後もファウルが重なりその度に攻撃のリズムが崩されてしまう。その状況でもF松本加恋(スポ1=愛知・桜花学園)が終盤にスリーポイントを決め、14点ビハインドで最終Qへ。
第4Q、山宮がドライブで得点し西がフリースローを打つが、相手の速攻が決まるとホーム拓大の観客のボルテージが上がる。アウェーの立場にも負けず、早大は粘り強い守備で24秒ゴールを守り切ると、衣川、菊地の連続シュートで意地を見せるが、健闘むなしく試合終了。序盤からの点差が響き、早大は82-93で敗北を喫した。

相手の守備をかいくぐるF江頭璃梨副将(スポ4=宮崎・小林)

中野は試合を振り返り「点差を縮め、逆転する力を出し切ることができなかった」と語る。また山宮も試合の敗因について「自分たちのペースにできなかった」ことを挙げた。
次に早大は対戦するのは東京医保大。拓大に引き続き留学生の選手が強力だが、今日の反省から課題を改善し、1巡目のリベンジを果たして欲しい。

(記事 田中瑠花、写真 大村谷芳)

第74回関東大学女子リーグ戦 10月5日(vs拓大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大1523232182
拓大2423281893

♦早大スターティングメンバー♦
F#1 菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)
F#7 西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)
G#13 山宮好葉(スポ2=東京成徳大)
F#35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)
C#66 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント
C中野雛菜(スポ4=神奈川・東海大相模)

――今日の試合を振り返って

 ところどころ自分たちのチームの流れにする場面はありましたが、ターンオーバーや相手にオフェンスリバウンドを取られたりと、点差を縮め、逆転する力を出し切ることができなかったと思います。また、留学生に対してのディフェンスが成功する場面もありましたが、それ以外のところでスリーポイントや縦にドライブをされてしまい得点を与えてしまっていることが多かったと感じました。 また、最近課題にあげていたピックアップも遅くなってしまい簡単に点を決められてしまっていたところが良くなかったと感じます。

――1巡目の対戦を受けて事前にチームで話したことは

 ボックスアウトを徹底することとディフェンスからブレイクを出すことを意識して行おうと話していました。また、留学生に対しては個人では守ることができないのでチームで協力しながら守るという話し合いも行いました。オフェンス面ではオンボールピックを有効的に使いながから、得点効率について考えながらプレーをしようと話していました。

――個人のプレーについて、良かったこと・悪かったことは

 前回留学生にリバウンドやポストプレーのしやすい場所でシールされてしまうことが多かったので、今回は少しでも留学生がプレーしにくいと思って貰えるように早い段階でバンプを入れることを意識して行いました。先に良いポジションを取る事によって相手選手の手が出てきた時にファールを貰うことができたのでそれは良かったと思います。悪かったところとして、逆に相手に良いポジションを取られ私のファールになることが多く退場してしまったこと。また、もっとリバウンドに絡む回数を多くできたと思いますし、何回か触って入るけど相手ボールになってしまう場面がたくさんあったのでそれをしっかりとマイボールにする必要があると感じました。

――コート上で自分以外が下級生の状況もあると思いますが、4年生として意識していることは

 技術面では下級生の方が力があると思っているので、それ以外のことを頑張ろうと思って試合に望んでいました。ルーズボールであったり、チームの流れが良くない時に声を出すこと、また誰が良いプレーをした時には絶対に声をかけに行こうと決めてました!!

――次の東京医保大戦の意気込み

 明日もリバウンドと留学生の守り方が重要となってくると思うので、今日の良かった時間帯がずっと続けられるように全員でコミュニケーションを取りながら頑張っていきたいと思います。

G山宮好葉(スポ2=東京成徳大)

――今日の試合を振り返って

 試合に入る前から今日はリバウンドのところを意識してやろうと話していたのですが、要所要所で相手の留学生に取られてしまいなかなか自分たちのペースにできなかったことが敗因だと思います。

――本日アウェーの試合ですが、いつもの会場との雰囲気の違いは

 もちろん会場の雰囲気だったり応援の空気感は違いますが、自分たちもそれに負けないくらいのエネルギーをだしてやることが必要だと感じました。

――個人のプレーについて、良かったこと・悪かったことは

 個人的にはとにかくディフェンスをハードにやってチームに流れを持ってきたいと思っているのでそこはできている時間帯はあってよかったと思います。でもまだまだ爪が甘い部分もありますし、ファールの使うタイミングだったり改善できるところはたくさんあったと思います。

――第3Qでファウルが重なってしまった印象を受けましたが、そのことに関してチームで話したことは

 ほとんどがリバウンドでのファールだったため、大きい選手をペイントに入らせる前にボディーチェックをいれたり、ボールを触れてるけど掴みきれてないところがあったのでそこはしっかり取り切ろうという話をしました。

――次の東京医保大戦の意気込み

 明日も留学生がいて個々の能力も高いので、今日の反省は改善しつつもしっかり切り替えて全員でエネルギッシュにできるように頑張ります。