勝利目前にして駒大に痛恨の逆転負け… リーグ優勝に黄色信号

ニュース/卓球男子

秋季関東学生リーグ戦 9月23日 東京・代々木第二体育館

秋季関東学生リーグ戦(秋季リーグ戦)も後半戦にさしかかり、4勝1敗で明大と同率首位に立つ早大。残り2試合を全勝すれば自力での優勝となり、12年ぶりのリーグ制覇達成に向けて士気高揚とする中で駒大と対戦した。連勝中の早大は勢いそのままに3ー1で王手をかけるが、ここから駒大が怒涛(どとう)の追い上げを見せる。白星を目の前にまさかの3連敗に終わり、3―4で駒大に惜敗し、優勝争いはさらに激化することとなった。

後半戦初日、エース・濵田一輝副将(スポ3=愛知・愛工大名電)が1番手で登場。第1ゲームはチャンスボールを決め切れないなど浮き足立ってしまい、このセットを落とす。それでも第2ゲームから立て直すと、早めの攻撃で相手を圧倒。3ゲーム連取で勝利し、弟の濵田尚人(社1=高知小津)につなげた。濵田尚は第1ゲームを先取すると、第2ゲームでは16―14で激闘を制す。このままストレート勝ちかと思われたが、駒大もただでは引き下がらない。5連続得点を浴び、第3ゲームを奪われると、第4ゲームも相手のフォアに押されて2―2と後がなくなる。しかし第5ゲームはサービスエース、3球目攻撃など短期決戦で流れを呼び込み、最後もサービスエースで3ー2で貴重な勝利をつかんだ。

第3ゲームは磯村拓夢(社2=福岡・希望が丘)が駒大のエース・木村飛翔(4年)にストレート負けとなり、2―1で迎えた第4ゲームは濵田一・徳田幹太(スポ2=山口・野田学園)組が駒大の木村・白山遼(4年)組と対戦。春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)では3ー1で勝利した相手だが、一筋縄ではいかなかった。駒大のカットマンペアによるカットと威力抜群のドライブが織りなす緩急自在の巧みな卓球に翻弄(ほんろう)され、第1ゲームを落とす。第2ゲームは早大ペアの強烈なフォアハンドが炸裂し、11―6とするが、第3ゲームを12―14で落としてしまう。1―2と崖っぷちに立たされたが、ここから驚異の修正力を見せる早大ペア。積極的にフォアを打ち込み、相手を後陣に追いやると、ネット付近にボールを落として得点を重ねていく。コートを広く使わせることで相手の体力を消耗させ、2ゲームを連取し3―2で死闘を制した。

これで3―1と勝利目前の早大。しかしここから駒大の反撃が始まる。5番手で登場した荒井和也主将(スポ4=福岡・希望が丘)が白山にストレート負けを喫し、6番手の徳田が登場。第1ゲームを14―12で勝ち取り、幸先良く試合を進めるが、菅琉乃介(駒大2年)も食い下がる。第2ゲームを13―15で奪われると、勢いに乗った菅に第3ゲームも5―11で敗れて窮地に立たされた。それでも意地を見せた徳田が強烈なフォアハンドで13―11とし、このカード3本目となるデュースを制して試合はフルゲームにもつれ込む。

レシーブする荒井主将

同時並行で行われた櫻井大地(スポ1=北海道留萌)と加藤渉(駒大3年)の対決は櫻井が第1ゲームを先取するが、その後は加藤に3ゲームを連取されて1―3で敗れ、勝負の行方は徳田に託されることとなった。泣いても笑っても最後の1ゲーム、菅は序盤に4連続得点で試合をリードすると、徳田のフォアハンドにも対応。徳田も4連続得点で8―8と追い上げを見せるが、最後は菅の3連続得点で8―11で惜敗。早大は3―4で駒大に逆転負けを喫し、これで早大、明大、専大、駒大が4勝2敗で並んだ。最終戦である中大との対決に勝利し、12年ぶりとなる悲願のリーグ制覇を成し遂げられるか。

(記事 丸山勝央 写真 関端健斗)

秋季関東学生リーグ第6戦
早大 ●3ー4 駒大
濵田一 ○3ー1 日髙
濵田尚 ○3ー2 岡崎
磯村 ●0ー3 木村
濵田一・徳田 ○3ー2 白山・木村
荒井 ●0ー3 白山
徳田 ●2ー3
櫻井 ●1ー3 加藤