止まらない快進撃！　今春王者・専大から大金星　インカレの雪辱果たす

秋季関東学生リーグ戦　９月10日　東京・港区スポーツセンター

開幕戦、法大と明大に連勝で好発進を遂げた早大。そんな勢いに乗る早大だが、２日目にして正念場を迎える。この日、春季関東学生リーグ戦（春季リーグ戦）２位の日大、そして昨季王者・専大と厳しい戦いが続いた。日大戦は濵田一輝副将（スポ３＝愛知・愛工大名電）、濵田尚人（社１＝高知小津）がゲームを奪うも、力及ばず２―４で敗北。それでも切り替えて臨んだ専大戦では春季リーグ戦、全日本大学総合選手権・団体の部（インカレ）の雪辱を果たし、４―２で大金星をあげて早大は３勝１敗でリーグ前半戦勝ち越しターンを決めた。

２日目の初戦、日大との対決は前日の明大戦でリーグ戦初勝利をあげた櫻井大地（スポ１＝北海道留萌）が先陣を切る。１番手としてチームに流れを呼び込みたいところだが、序盤に浮き足立って１セット目を献上。それでも第１セットを終えて調子を取り戻した櫻井は相手のミスを誘い、第２セットを11―３で奪う。反撃開始かと思われたが、その後は相手の強烈なバックに圧倒されて１―３で日大に１ゲーム目を先取された。

関東学生選手権決勝のリベンジを果たした濵田一副将

２番手にはエース・濵田一副将が登場し、嫌な流れを断ち切る。迎えるは関東学生選手権決勝で惜敗した相手、小林広夢（４年）。打ち合いを制して11―４で第１セットを取るが、ここから小林が粘り強い卓球を披露。第２セットを14―17に及ぶ激闘を制すと、続く第３セットも奪って王手をかけた。しかし濵田一がエースの意地を見せ、２本のサービスエースを奪って第４セットを制してフルセットに持ち込む。運命の第５セット、相手の４連続得点で８―10と追い込まれるが、怒涛（どとう）の追い上げで５連続得点をあげて12―10でフルゲームデュースの熱戦を制し、関東学生王者に見事リベンジを果たした。

エースの活躍に続くのは弟の濵田尚。研ぎ澄まされた集中力で早いピッチのラリーに対応し、３―１で兄に続く。このまま主導権を握りたい早大だったが、濵田一・徳田幹太（スポ２＝山口・野田学園）組の前に立ち塞がるのは全日本選手権優勝ペアの小林・伊藤礼博（３年）組。デュースの末、12―10で第１セットこそ奪うが、高い修正力を見せた全日本優勝ペアがその後は３セットを連取し、1−３で力負け。４番手の徳田も伊藤の渾身のフォアに押され、なすすべなくストレート負けを喫する。最後は今季初出場となった荒井和也主将（スポ４＝福岡・希望が丘）が第１セットを先取するも、徐々に調子を取り戻した相手に圧倒されて１―３で敗北。早大は２―４で敗れ、連勝は「２」で止まることとなった。

盛り上がる早大ベンチ

日大戦で今季初黒星となった早大はリーグ戦２勝１敗で専大戦を迎える。１番手は濵田尚。対する相手は関東学生新人戦、全日本大学総合選手権・団体の部（インカレ）でストレート負けを喫した木塚陽斗（１年）とのリベンジをかけた戦い。早い打点のカウンターで優位に進めると、第３セットは相手の攻撃の綻びも相まって見事ストレート勝ちを収める。さらに前戦で激闘を制した濵田一副将が２番手で弟のバトンを受け取ると、フォアを軸に得点を重ねていく。第４セットはレシーブエース、３球目攻撃を中心に攻め立て、３―１で早大は２ゲーム連取に成功する。

専大との激闘を締めくくった徳田

３番手の櫻井はストレート負けを喫するが、続く濵田一・徳田組が流れを渡さない。野田颯太（４年）・木塚組の攻撃的な卓球に第１セットを先取されるが、第２セットを11―６で立て直すと、第３セット序盤に７連続得点で流れを呼び寄せる。2−１で迎えた第４セットは12ー10の激闘を制し、春季リーグ戦、インカレのリベンジを果たした。勢いに乗った早大は磯村拓夢（社２＝福岡・希望が丘）がストレート負けとなるが、５番手の徳田が圧巻の卓球を見せる。サービスエース、３球目攻撃を軸に第１セットを奪うと、第２セットも強力なフォアハンドで連取。第３セットを11―５と相手を寄せつけることのない圧倒的な試合運びでストレート勝ちを収め、早大は専大に春季リーグ戦、インカレの雪辱を果たした。

（記事　丸山勝央　写真　関端健斗、丸山勝央）

結果

秋季関東学生リーグ第３戦
早大	●２ー４	日大
櫻井	●０ー３	芳賀
濵田一	○３ー２	小林
濵田尚	○３ー１	王
濵田一・徳田	●１ー３	小林・伊藤
徳田	●０ー３	伊藤
荒井	●１ー３	辻井
磯村		加山

秋季関東学生リーグ第４戦
早大	○４ー２	専大
濵田尚	○３ー０	木塚
濵田一	○３ー１	門脇
櫻井	●０ー３	田中
濵田一・徳田	○３ー１	野田・木塚
磯村	●０ー３	野田
徳田	○３ー０	溜
荒井		星