終盤に追い上げるも失点抑えられず 東京医保大に敗れ開幕3連敗

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第74回関東大学女子リーグ戦 9月8日 白鴎大学大行寺キャンパス

関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)は第3節を迎え、早大は強豪・東京医保大との一戦に臨んだ。立ち上がりはシュートを決め切れず、相手に0-12のランを許してしまう。連続得点で勢いづく場面もあったが、エンジンをかけ切れず18点ビハインドで前半を終えた。後半から徐々に調子を上げ、第4Q(クオーター)中盤には11点差に迫る。しかし直後の失点を抑えられず、79-97で敗北を喫した。

スリーポイントを放つ中村

試合の入りは相手のペースにのまれ、12点ビハインドからのスタートに。第1Q終盤のG中村真都(教2=長崎西)の連続スリーポイントをきっかけに勢いづくが、なかなか差は縮まらず。最後はF江頭璃梨(スポ4=宮崎・小林)が体勢を崩しながらブザービーターを決める意地を見せ、14-25で第2Qへ。第2Q前半、好調な中村がスリーポイントとバスケットカウントを続けて決め、点差は1桁に。このまま流れに乗りたいところだったが、相手の機動力の高いオフェンスに苦しめられ失点が続く。江頭のバスケットカウントやF衣川璃来(スポ2=埼玉栄)のドライブで何とか食らいつき、35-53で試合を折り返した。

ブザーピーターを決めた江頭

迎えた後半戦、F菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)のバスケットカウントでリズムをつかむと、G西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)が強気の攻めで7得点を挙げ、12点差に。しかし直後に相手の反撃を受け、8失点。なかなか東京医保大の背中をつかめないまま、78-58で第3Qを終えた。勝負の第4Q、点差を縮めたい早大は果敢にゴールを狙う。その攻めの姿勢が功を奏し、続けてフリースローを獲得。さらに西、中村の連続得点、菊地のスリーポイントで11点差に詰め寄った。しかし、東京医保大の勢いは止まらず直後に7失点。C福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)が3連続得点を挙げるなど最後まで食い下がったが、逆転は叶わず79-97で敗戦した。

ドライブをする衣川

序盤に作られたリードを最後まで巻き返すことができず、無念の開幕3連敗となった早大。16得点を挙げ、オフェンスをけん引した中村は「試合後半で見えた強い気持ちを序盤から出せず、試合全体でできなかったのが悔しい」と試合を振り返った。次戦の相手は、昨年度の全日本大学選手権を制した白鷗大。東京医保大に続き手強い相手だが、連敗をストップさせてチームに流れを呼び込めるか。チャレンジャーとしての強気な姿勢で、女王・白鷗大から一勝をもぎとりたい。

(記事 権藤彩乃、写真 田中瑠花)

第74回関東大学女子リーグ戦 9月8日(vs東京医保大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大1421232179
東京医保大2528251997

♦早大スターティングメンバー♦
F#1 菊池実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)
G#13 山宮好葉(スポ2=東京成徳大)
F#32 江頭璃梨(スポ4=宮崎・小林)
F#35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)
C#66 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント
F衣川璃来(スポ2=埼玉栄)

――終始追いかける展開となりましたが、試合を振り返ってみていかがですか

 チーム的には、ずっと課題にしていたリバウンド、ルーズボールのところをまた今日も相手にとられてしまったところが多かったです。ここ1本リバンド欲しいとか、ここ取り切りたいって時に全部相手ボールになっちゃったのが、流れを掴みきれなかった原因かなと思います。

――今日の敗因を1つあげるとしたら

 やっぱりリバウンドとルーズボールのところだと思います。早稲田はあんまり身長がない分、もっとボックスアウトを頑張るとか、ルーズボールを頑張るとか、全員でボールを取りに行くっていうことをしないと簡単には取れないと思うので、このボールへの執着心っていうのは、もっとこうがむしゃらにというか、必要になってくるところだと思っています。

――衣川選手はオフェンス面で貢献しましたが、ご自身のプレーについてはいかがですか

 ファウルを前半に2回してしまって、自分の中でリズムが狂ってしまいました。点数を前半に全然取りきれなかったのもそうですし、やっぱり自分のリズムに持ってくるのが試合の終盤になってしまって、個人的にはすごく後悔というか悔しい部分でもあるので、もっと前半から強気で行けたら良かったのかなと思います。

――これまでの試合を通して見えてきたチームの課題は

 リバウンドとルーズボールのところもそうなのですが、ボールマンへのプレッシャーをかけるしつこいディフェンスをやっていけたらいいなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 試合の出だしから強い気持ちを持って、個人的にはどんどん点数を取る勢いでやっていきたいと思います。

G中村真都(教2=長崎西)

――今日の試合を振り返って

 試合後半で見えた強い気持ちを序盤から出せず、試合全体でできなかったのが悔しいです。

――今日の対戦相手(東京医保大)について試合前にチームで話したことは

 色々な対策をしましたが、結局自分たちがやることはチームルールを徹底して、ディフェンスやリバウンドを臆さずしっかりやろうという話をしました。

――第1Qのタイムアウトで話したことは

 試合の入りがディフェンス・オフェンスどちらも受け身になってしまっていたので、監督(大西真由監督、平20スポ卒=東京成徳)から「自分たちはチャレンジャーだからもっと強気でいけ」と言われました。なのでタイムアウト明けでは好守どちらも強い気持ちでプレーできました。

――今日の試合で見えたチーム・個人の課題点は

 相手は試合を通してピックアンドロールをやらせてしまって、そのディフェンスを修正できなかったのがチームの課題だと思います。個人としては、最初の入りのところでミスをしてしまったことと、最初から第4Qのようなディフェンスができなかったことが課題なので、最初から最後まで良い動きをやり続けることを意識したいです。

――次の白鴎大戦への意気込み

 白鴎大は今リーグで1番強いチームですが、相手が変わっても自分たちがやることは変わらないので、とにかく強い気持ちで臨みたいと思います。