【連載】水球部門 インカレ直前対談『Rise to the Top』第5回 GK甘庶乃亜×岩本実姫×佐野陽

特集中面

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インカレ直前対談第5回は、攻守でチームの要を担うGK甘庶乃亜(スポ3=神奈川・桐光学園)、岩本実姫(社3=三重・暁)、佐野陽(スポ3=山口・西京)の3人が登場する。

※この対談は、8月24日に行われたものです。

ーーそれでは初めに他己紹介をお願いします


甘庶→岩本 早稲田大学社会科学部3年の岩本実姫です。あだ名はみっちゃんで、ポジションはフローターです。性格は真面目で、同期の中では1番色々な面に対して厳しくできる人で、みんなの気を引き締めてくれます。趣味はなんだろうなー・・・世話好きです(笑)。

岩本 違う違う(笑)。世話好きを趣味にしないで(笑)。

甘庶 ライブに行ったよね。ちゃんみなのライブ。

岩本→佐野 早稲田大学スポーツ科学部 3年の佐野陽さんです。水球面では、とてもシュートがうまくて、先日の練習試合でもすごいシュートを決めて、キーパーの乃亜が1番興奮していました(笑)。何事にも一生懸命頑張っているイメージです。3年生になって減ったけど、 1、2年生の時はとにかくドジしてました(笑)。新幹線のホームドアの間に挟まったことある(笑)。陽の紹介と言えばそれですね。

佐野 ひっぱり上げてもらいました(笑)。


佐野→甘庶 スポーツ科学部スポーツ科学科 3年の甘庶乃亜さんです。乃亜はチームで唯一のゴールキーパーということで、守護神をやってくれています。水球面で言うと、試合中や試合出た後も常に声を出してくれるし、良かった悪かったをビシビシ言ってくれるのがすごいなと常々思っています。趣味とかは・・・甘いもの、美味しいもの食べたいっていつも言っているイメージがあります。あとは賢いですね。2人とも賢い。

岩本 乃亜も世話好きだよ。

佐野 確かに(笑)。結構後輩思いだなと思います。私はどちらかというと先輩っ子なのですごいなと思っています。

岩本 逆に同期にはめっちゃお世話をされている感じがする(笑)。

佐野 よく忘れ物していて、携帯がない鍵がないと言っています。

岩本 暴露されてんじゃん(笑)。

ーーお互いの印象(良いところ、変わってるなと思うところ)を教えてください


佐野→岩本 良いところは、締めるところをきちっと締めれるところや世話好きなところは、私は得意ではないことなのでやはりすごいなと思います。変わってるなと思うところは・・・私から見ると1番常識人で、まっすぐだなと思うので特にないですね。でも他の部門の後輩とか誰とでも仲良くできるのは良いところだなと。良いところばっかり言っちゃったな(笑)。

岩本→甘庶 乃亜の良いところはいつも明るくてみんなの雰囲気を良くしてくれるところです。変わってるところとかではないですが、めっちゃワイワイ騒いでますね。静かな時があんまりない。忘れ物が多いところもちょっとマイナスポイントかなと思います(笑)。


甘庶→佐野 陽の良いところは他の人にない考え方を持っているところです。話してる時にそういう風に物事捉えてるんだなというのが多くて、それは話してる時に良いところだなと思うし、逆にその考えするんだというのが変わってるなと思います。

ーーオフの日は何をして過ごすことが多いのでしょうか

佐野 お笑い見るのが結構好きで、最近はちょっと忙しくて行けてないのですが、劇場に行ったりライブハウスに行ったりとかをちょこちょこしています。

岩本 最近は美容院行ったりとか、外に出て買い物したりするのが好きです。外に出ないときは一生家でドラマ見てるか寝てるかです。 


甘庶 2日オフがあったり、日曜日の午後から空いていたりしたら旅行に行っちゃいます。最近は金沢に行きました。大学中に全国制覇するのが目標で、海外旅行も好きです。


ーー自分のポジションの説明と魅力を教えてください


佐野 私が今やってるポジションは左サイドです。右利きが多いチームなのでどちらかというとシュートを打つ場面が多いポジションです。私は大学生からこのポジションになったので、上手ではないのですが、シュートを打たせてもらえることが多くて、左サイドになって頑張って練習するようになってから、水球が少し楽しくなりました。


岩本 私のポジションはフローター、センターラインです。多分一番きついポジションだと思います。相手と組み合って退水を取ることやパーソナルファールで誘発したり、ボールをもらってシュートを決め切るポジションなのです。私も大学に入ってから本格的にやり始めました。最近結構調子が良くて、そのポジションで点取れるようになってきたのですが、まだまだ難しいポジションだと思ってます。魅力は・・・

佐野 かっこいい!私はフローターかっこいいと思うよ。バックもだけどすごいと思う。体大きくないとできないな。


岩本 確かに。多分チームで1番身長高くて体格もいいので。

甘庶 ゴールキーパーの私にとって1番嬉しいプレーは攻めの姿勢のディフェンスです。ボールをカットして、中に入ってくるボールに対してまたカットして、みんながカウンターで責める時にパスを出すのが、1番気持ちよくて好きです。魅力は、みんなのシュートを見れるところです。多分決めた時に1番盛り上がっていると思います(笑)。それが結構魅力です。

佐野 一人でめっちゃ叫んでいるよね。


ーー尊敬する人はいらっしゃいますか

佐野 私は性格的とかマインド的な話なんですけど、阿部沙也香さん(令7スポ卒、千葉・芝浦工)、あと華音さん(杉本華音、令7スポ卒、千葉・秀明八千代)です。いやいっぱいいるな(笑)。じゃあ先輩方にしておきます(笑)。私は大学に入るまで先輩という存在があまりいないクラブチームで水球してきたので、大学に入って、年上で自分より周りを見れて大人である先輩方に気持ち的にもプレー的にもいまだに何度も助けてもらいました。左サイドをやってみたら?と言ってくれたのも先輩方ですし、それで自分の強みも出てきたりして、先輩方には本当に感謝です。この3年楽しく水球できているのは先輩方のおかげかなと思っています。


岩本 私も憧れの先輩というか尊敬しているのは阿部沙也香さんです。プライベートでも結構個人的に仲良くさせていただきました。沙也香さんはすごくチームを盛り上げてくれたりとか、ここ頑張らなきゃというところですごく声を出してくれていた先輩です。いざ自分たちが上級生になると、それはとても難しいことだと気づきました。自分が追い詰められている中でもあの気配りをみんなにできるのはすごいです。プレー面でも盛り上がるプレーをたくさんしてくれて、踏ん張る場面で沙也香さんが決めてくれることで頑張ろうと思えてたので本当に尊敬しています。

甘庶 先輩方みんな尊敬はしてるんですけど、1番尊敬するとなると、両親をあげたいです。父は勤勉というかユーモアのある人なのですが、今の年になってもずっと自分の成長のために勉強を続けているところや、現状に満足しないところがすごいと思うし、母は自分のことを後回しで私のことを大切にしてくれるのが本当にすごいなと思います。

ーーリーグ戦で最も印象に残っている試合を教えてください

甘庶 秀明大との試合です。リーグ戦の最初の方は、自分たちがしたいこと全然できなくて、結構グダグダになってしまいました。ですが、リーグ戦が長期間に渡ってある中で、試合をやっていくにつれて課題を解決しようと意識して練習してきたことが、最後の試合で出せたので、その期間ですごく成長を感じた試合で印象に残っています。

岩本 私も秀明戦です。攻撃面で結構他の試合に比べて良いプレーをできたというのが印象に残っています。コールド負けだったのですが、自分的には、コールド負けした感がないぐらい自分たちがやりたいことや個人的にもやりたいことができた試合でした。

佐野 私は専修大学でやった日体戦が結構印象的です。日体戦は前半は点差が近いまま試合が進んで、後半にだいぶ大きく差が開きました。自分は日体戦に出してもらえる時間が多かったのですが、やはりやりたいことが上手くできなかったり、いけると思って試合が進んでいったのにひっくり返されたりとトップとの壁を感じました。大雨だったからも理由としてあるかも(笑)。上手くできなかったなという印象が残っています。


ーー日本選手権を7位で終えましたが、振り返っていかがですか

佐野 先輩方の偉大さを実感しました。試合に出ている選手はあんまり変わらなくても、ベンチに先輩がいるという安心感は自分の中で大きかったです。先輩がいるから頑張ろうと思ったり、日本選手権に関してはもっと自分にできることがあったんじゃないかなという悔しさが残っているので印象に残っています。

岩本 日本選手権はまず1番悔しいっていう気持ちが大きく、自分たちのやりたいことができていたら2試合とも勝てた試合だったと思います。オフェンス面では結構攻めることができたのですが、ディフェンス面でやりたいことができなくて相手にやられるシーンが多かったので、課題がたくさん見つかった試合です。オフェンスは1試合目は、色々な人が点数取ってて良い感じでしたが、もっとできることがあったんじゃないかなという感じでした。

甘庶 日本選手権は不甲斐ないなと思った試合です。1回戦はディフェンスがダメで負けたというのがあって、自分がディフェンスをみんなに明確に指示できなかったというか、統率できなかったのは結構原因としてあると思い、そこが自分の反省点です。失点が2つの試合を通して多かったので、インカレに向けて失点を少なくするディフェンス力を上げないとなと改めて思った試合でした。


ーー今年から上級生になりましたが、意識の変化とかはありましたか

佐野 意識の変化は、上級生になったことで、やはり後輩が見ているし、杏梨さん(鈴木杏梨、スポ4=神奈川・白鵬女子)1人しかいないので、自分たちも頼る側じゃいけないというのを個人的にすごい感じています。今まで先輩に頼りがちだったのを、自分も後輩に話しかけたりして、自分のことばかりじゃないようにしようと去年代替わりの時に課題として挙げてやってきました。

岩本 上級生になったからといって偉そうにならないようにするのが大事だとは思っていますが、特に何も意識をしてはいないですね。

佐野 もともとちゃんと先輩できてたからね。

甘庶 ふざけて上から怒られることないので、自分が楽しいと思うことをやるようにはなりました(笑)。同期には言われますが。後輩と遊んじゃったりするんですけど、メリハリはちゃんとやりながら楽しいと思うことをやるようになりました。

ーー次に今シーズンの自分のプレーを振り返って、 100点満点でつけるとしたら何点ですか


佐野 30点です。内訳としては、そもそも 2人より出る機会が少なく、また本来1、2年生の時に私に期待されてたであろう得点力や、シュート的な部分、決定率があまり高くないですし、得点をとりに行くっていうことも、1年生の時の方がガツガツいけてたというか、ミスを怖がってガツガツ行けずにシュートも打ててないなというのがあってこの点数にしました。日本選手権で1つ切り替えられた部分はありますが、インカレまでになんとかしないとと思っての 30点です。気持ち的にもプレー的にも60点か70点ぐらいまでには持っていきたいですね。


岩本 60点です。私は1年生の時に腰を怪我して全く試合に出れなくて、インカレも乃亜と陽が結構出てた準決勝の試合とかも上で見てるだけでただ悔しい思いをしました。2年生も試合には出ることができたのですが、体力不足だとか色々あり、あまりチームに貢献できませんでした。今年は点数も取れているし、1、2年生の頃に比べては成長しているのですが、まだまだ足りないなと思う部分がありますし、攻撃力は高くなりましたが、ディフェンス面では全然ダメだなと思うところもあるので、 60点です。


甘庶  80点にします。できてない部分は結果として出てしまっていますが、自分の中では 1年より2年、2年より3年の方が上手いと思っていて、毎日練習していく中で、自分の成長しているのを実感できているので80点です。今は、日本選手権の中で見つけた自分の課題に対して明確な課題を持って練習できているので、20%は伸びしろとしてインカレで 100%にできるように練習しています。

ーー次に佐野選手に質問なんですけど、広報で頑張っている点はありますか

佐野 あんまりフォロワーを増やそうとか、そういう意図ではやってなくて、フォロワーとか見てると保護者が多いなと思うので、できるだけサボらずに確実に試合や合宿の結果を出せるようにちまちま頑張っています。OGとかOBも見てるだろうし、それがもしこれから後輩たちが頑張るときに応援してもらえる1つになればいいかなという風に思ってやっています。

ーーインカレという舞台をどのように捉えていますか

甘庶 キャプテンの杏梨さんは中学生からずっと一緒なんです。高校は別ですが、選抜とかも一緒で、水球を始めてからずっと一緒にやってきました。それがもう杏梨さんとできる最後の試合になるので、今まで杏梨さんと一緒に1回も優勝したことないので一緒に優勝したいなという気持ちが強いです。

佐野 私は、2人よりはおそらくチーム編成的にも出場機会が少ないかなという風に思うのですが、色紙にも書きましたが、入った時の一点、流れが悪い時の一点をちゃんと取って、チームにいい流れを持ってこれるようにしたいです。今までも意識していたことですが、今シーズンあまりできてないなと思うので、インカレまでにちゃんと仕上げて、大事なところでの1点やタイムアウトや退水で入れてもらったときにきっちり取るとかを意識してチームに貢献していきたいです。

岩本 3年間一緒にやってきた杏梨さんとチームのために優勝することをまず 1つの目標にしています。自分の目標としては今まで練習でやってきたことは全てを出し切れるようにすること、あとはインカレ優勝している王者、秀明大や日体相手に戦うということで、「挑戦」しながら試合でも勝てるように頑張りたいと思います。


ーー4年生の鈴木主将との最後の試合になると思いますが

佐野 杏梨さんは彩星(橋本彩星、スポ3=神奈川・白鵬女子)といつもいるので、プライベートで1対1で関わる機会は少ないですが、杏梨さんめっちゃ面白いんです(笑)。クールに見えるけど、すごく饒舌なところが結構好きで、喋りだしたらいっぱい喋ってくれますね。

甘庶 上級生になって、やっと自分の思ってることとかを結構言ってくれるようになったなと思います。中学で一番印象に残ってるのが、合宿中に後輩たちが全然できなくて、めっちゃキレた思い出があります(笑)。その時に、普段あんまり言わないけど杏梨さんの熱い想いを知りました。こんなことを考えていたんだって。大学4年生になって、自分たちにも日常的にちゃんと思っていることを言ってくれるようになったなというのは、印象的です。

岩本 確かに2年生の時はあまり話していなくて、先輩の意見聞いて「はい!」みたいな感じでしたが、3、4年で結構喋ってくれるようになりました。今も練習中に後輩とふざけたり、結構言い合いしたりしていて、1年生の時は淡々と練習してるイメージだったのですが、今はすごく楽しそうに練習してるなと感じます。

ーーご自身のインカレでここを見てほしい!プレーを教えてください


甘庶 最近は、トリッキーなプレーにハマっていて内容は伏せますが見てほしいです(笑)。

岩本 昨日見た!それをやった後すごい嬉しそうだった。

佐野 最近よく見るなと思ったよ(笑)。

岩本 私はセンターでのシュートです。回し込みがあんまり得意じゃないので、得意なクイックで打つシュートを見てほしいです。


佐野 私は大事なところでバシッと決めていきたいなと思っているので、ここぞ!という時のシュートです。ペナルティは任せてもらえることがあると思うので、1人でシュートを打つ場面が結構多いと思います。そこを見てもらいたいです。

甘庶  期待してるよ。

佐野 乃亜が一番喜んでくれるんですよ(笑)。

ーーインカレの注目選手を教えてください

岩本 ここは乃亜のトリッキーに期待してしていただきたいです(笑)。乃亜にかかってるからね!乃亜がやっぱり同期だし1番頑張ってほしい。

佐野 じゃあ私は別の同期をあげようかな。みっちゃん(岩本)はもちろん頑張ってると思うんですけど、意外と橋本彩星がえっ!というところで点を取ってくると思います。ここ2年怪我であんまり出れていませんでしたが、今年からついに復活して綺麗なプレーを見せてくれるので選びました。

甘庶 自分にします。ディフェンスがぐちゃぐちゃだったら絶対負けてしまうので、引き締めたいなと思っていますし、普通に守るだけじゃなくて、みんなの攻め、体力、やりやすさなどを考えて1点に繋がるようなディフェンスをしたいなと思っています。

ーー最後にインカレの目標と意気込みをお願いします!

岩本 目標はチームとしても個人としても優勝することです。高校時代はクラブチームでやっていて、良いところまで行けてもベスト8でした。大学入ってからやっとメダルを取れるようになったのですが、まだ優勝したことはないので優勝したいです。色紙に書いたのは「挑戦」です。挑戦という言葉が好きなのもありますし、人生いろいろ挑戦して今まで生きてきたと思うので、挑戦にしました!

佐野 チームとしては優勝です。いつも優勝に指がかかって落ちるみたいな人生というか、去年の国体もですし、高校時代も3年間ずっと準優勝で、もうずっと10年ぐらいしてないので優勝したいです。個人として出場機会がどうなるかはわからないですが、あまり多くない中で、入れてもらった時の期待に応えられるように、チームに良い流れを持ってこれるようなバシッと決めるシュート、「さのはるが決めた!」ってなるような、会場を沸かせられるシュートを打ちたいなと思います。


甘庶 優勝です!セーブ率も全チームの中で1番を取れるように頑張ります!

ーーありがとうございました!

(取材・写真・編集 金坂祥吾、指出華歩、和田まさき)

♦︎佐野陽(さの・はる)写真左

2005年8月8日生まれ、山口県立西京高等学校出身。お笑い好きという佐野選手。「ここぞという時のシュート」で「流れを変える」プレーに注目です!

♦︎GK甘庶乃亜(かんじゃ・のあ)写真中央

2006年2月28日生まれ、神奈川県私立桐光学園高等学校出身。守護神としてチームのディフェンスをまとめる甘庶選手。持ち前の明るさと的確な声がけでチームを「優勝」に導きます!

♦︎岩本実姫(いわもと・みつき)写真右

2005年6月7日生まれ、三重県暁高等学校出身。後輩思いの真っ直ぐな人柄が印象的な岩本選手。「挑戦」を大切に今シーズンの集大成となるインカレに臨みます!