選手数が少ないポジションを担っているG長田謙伸(政経4=埼玉・大宮開成)、FO富田隼平(商4=神奈川・県立大和)、SSDM成瀬壮真(商3=東京・早実)。高い専門性とタフさを求められるポジションで戦い続ける職人たちに、今季にかける思いを伺った。
※この取材は6月19日に行われたものです。

対談中の3人
――まずは他己紹介をお願いします
長田 3年のSSDMの成瀬壮真くんです。成瀬くんは、特徴としてはとにかくショットの短いところを使うのですが、彼はバスケの経験を活かしたアジリティが強いです。2年生の時からAチームの試合に出て、国立のピッチにも立っている選手で、ここぞという場面でもしっかり相手の選手にも1on1で勝ってくれるので、すごく頼もしい選手です。
富田 あと後輩力が高い。去年の4年生に鍛えられていて後輩力が凄いです。
長田 あと歌が上手い。
成瀬 4年のFOリーダーをしている富田隼平くんです。富田くんはチームのムードメーカー的存在で、アップの時とかはチーム全体として声を出してくれて、盛り上げてくれる、というのが大きな特徴です。プレー面とプライベートがはっきりしていて、メリハリのある選手だな、と思います。あと去年U20の日本代表にも関わっていて、技術面では去年から2人のFOの一角として試合に出場していて、得点を取ってくれる、チームとしてもムードメーカーとしても1選手としても頼もしい存在です。
富田 4年の長田謙伸くんは副将で、去年からゴーリーのリーダーをしていて、2年生の時からずっとAチームで試合に出ていて、本当に早稲田の守護神で、ずっとゴールを守り続けてきた存在です。彼はメンタルが強くて、失点した後も本当にケロッとしていて、すぐ切り替えてまたゴールを守ってて、勝負強いところが1番特徴だなと思います。プライベートに関しては、結構ラジオを聞くんですけど、2人で乃木坂46の久保史緒里の卒コンに行ったりとか、結構仲良くしてますね。
――ラクロスを始めたきっかけを教えてください
成瀬 父がラクロスをずっとやっていたのが1つの理由で、あと高校の同期で、今同じポジションをやっている3年の若杉(泰希、政経3=東京・早実)くんに「新歓行ってみない?」と誘われて、行ったら先輩たちが格好良かったというのと、日本一を目指せる環境に魅力を感じたので入部しました。
富田 僕は何となくラクロスを見に行ってみて、そこで楽しくて入部を決めたのですが、その時の1番の決め手は早慶戦に出たいと思ったことです。あの舞台が憧れで、出たいからという思いで入部を決めました。
長田 僕はいとこが明治大学でラクロスをしていたので、ラクロスというスポーツは知っていて、それで体験に行ってみて面白かったというのと、せっかくスポーツをしているなら日本一を取ってみたいという思いがあって、初心者からでも日本一を目指せるスポーツ、ということでラクロス部への入部を決めました。
――今のポジションを始めたきっかけを教えてください
長田 今は同期のゴーリーが自分と佐藤永治(商4=兵庫・雲雀丘学園)くんなんですけど、元々は佐藤永治くんともう一人五郎川(睦、政経4=東京・早大学院)くんがゴーリーをやっていました。五郎川くんがゴーリーじゃなくてフィールドに戻りたいということで、もう一人ゴーリーを出さなきゃいけないということでチームでミーティングをして、その時に自分は高校まで野球をやっていて反射神経には割と自信があったので向いているかもしれない、と思ったのがきっかけです。これは大1の5月末で、それまではオフェンスかディフェンスかの括りしかなくて、何となくオフェンスやりたい、くらいの感じでやっていました。
富田 僕は(今のポジションを)始めた時期としては1年生の5月とかです。それまでは謙伸と同じでフィールドで得点を取るような感じでやっていたのですが、左手の骨折をしまして、復帰した時にどうしようかな、というところで、フェイスオフがちょっと面白そうだなと思ったというのと、興味持ったきっかけとしては、今フェイスオフコーチをやってくれている、僕たちが1年生の時の4年生の髙橋一史さんがめっちゃ強くて、試合に出るたびに勝って帰ってくる姿が格好良くてそれに憧れてフェイスオフを始めました。
成瀬 自分は2年生の6月くらいに今のポジションを始めました。それまではオフェンスをやっていたのですが、上手く行っていなかったとかではなく、当時の社会人のディフェンスコーチだった方に「1回ショーディーをやってみないか」と言われて1週間くらいお試しでやってみたことがきっかけです。自分はバスケをやっていたので、バスケのディフェンスの動きとショーディーの動きが似ているというのもあって、ショーディーの方が自分に適していてチームに貢献できるかな、と思って始めました。

対談中の長田
――お互いの代の印象を教えてください
成瀬 チームの雰囲気としては去年よりは楽しく、和気あいあいとやっているイメージで、その中でもオンオフははっきりしている代だと思います。富田隼平くんとか、ディフェンスリーダーを務めているいる島田(和毅、商4=東京・早大学院)さんがムードメーカーになって、雰囲気を盛り上げる時は盛り上げてくれてるし、島田さんが締めてくれる時は締めてくれるイメージです。
長田 3年生は、シーズン最初とかは結構静かな代なのかな、というイメージだったのですが、最近は徐々にAチームに慣れてきたのか、割と個性的な人が多いです。去年からAにいる選手で言うと、ディフェンスの福島(颯太、社3=東京・早実)くんとかは凄い面白いし、オンオフはっきりしていて、練習の時はやるし、同期を怒って締めてくれる時もあるし、自分もプレーで引っ張ってくれるところもあるし、というような人もいれば、逆に岸(凛太朗、政経3=東京・海城)くんは練習中は黙々と真面目に打ち込んでいるタイプだったり、結構色々な人がいて面白いな、と最近感じています。
富田 3年生は、シーズン最初とかは結構静かな代なのかな、というイメージだったのですが、最近は徐々にAチームに慣れてきたのか、割と個性的な人が多いです。去年からAにいる選手で言うと、ディフェンスの福島(颯太、社3=東京・早実)くんとかは凄い面白いし、オンオフはっきりしていて、練習の時はやるし、同期を怒って締めてくれる時もあるし、自分もプレーで引っ張ってくれるところもあるし、というような人もいれば、逆に岸(凛太朗、政経3=東京・海城)くんは練習中は黙々と真面目に打ち込んでいるタイプだったり、結構色々な人がいて面白いな、と最近感じています。
――ラクロス部の中で普段仲が良い人はいますか
成瀬 商学部で部活から一緒に授業を受けているディフェンスの渡部(夏偉、商3=東京・早稲田)くんです。1年生の時は二外が同じクラスでそこで仲良くなったのがきっかけで、よく授業後にご飯に行ったりとか、オフの時は旅行に行ったりとか仲良くさせてもらっています。他に挙げると、去年からAチームでプレーしているオフェンスの平山(晴亮、教3=東京・佼成学園)くんや若杉くんともよく旅行に行ったり、ご飯を食べたりします。
富田 僕は長田とは一緒にライブに行ったり、あとは三戸(優也、商4=東京・早実)くんは2人で一緒に釣りに行ったりします。他で言うと路線が一緒の中島(光喜、文構4=東京青稜)、進藤(洸翔、国教4=東京都市大附)、樋田(一樹、教4=東京・早実)は、この4人で朝も一緒に来て帰りも一緒に帰ったり、たまに近くの商業施設に行ったりします。
長田 僕も富田くん、吉田くん(宗一郎、教4=東京・早実)、山田くん(伊織、国教4=早稲田佐賀)、作田くん(大河、社4=神奈川・中大横浜)井原くん(幸輝主将、商4=東京・早大学院)あたりと一緒にいることが多くて、この6人でこの間のサッカーW杯を吉田くんの家に泊まってみんなで見たりとか、この6人が1番仲良くて遊びにも行きます。他で言うと、家が徒歩10分くらいのところにある小川くん(耕平、人科4=埼玉・浦和西)と一緒に遠征とかは車出して2人で向かうことが多いので仲良くしています。
――オフはどんなことをして過ごしますか
富田 僕は最近釣りにハマっています。就活が終わって趣味が欲しいなってなって釣りを始めたのですが、この前はコウイカが釣れまして、家に持って帰って捌いてソテーにして食べました。捌くのが楽しいです。普段は料理はしないです(笑)。魚を釣った時だけ頑張って包丁でやっていますが、中々難しいです。
長田 ラジオを聞くのが好きで、それこそ乃木坂46のANNもそうですし、あとオードリーとか、あと結構好きなのは「村上信五と経済クン」という経済が楽しく学べる番組だったり、ラジオを聞きながらストレッチをしたり、何かしながらラジオを聞くことが多いです。もう1つが野球観戦で、西武ライオンズのファンなので、最近交流戦めっちゃ強くて交流戦優勝をしたのですが、優勝しそうってなってからは、毎晩野球を見ながら家にいることが多かったです。
成瀬 自分は何日か連続したオフだと、さっき名前を挙げた人たちと旅行に行くことが多いですが、1日のオフだとあまり何もしなくて、いつもとは違って朝遅く起きて筋トレに行って、バスケが好きなのでNBAを基本的にずっと見ています。鉄板に八村塁がいるレイカーズを見ています。

対談中の富田
――前半シーズンを振り返っていかがですか
長田 今シーズン前半戦は上手くいかないことが多くて、最初の六大戦も3位でなんとか次のステージに進めて、その準決勝を兼ねた早慶戦で負けてしまって、早慶戦を目標にしていたので中々難しい前半戦だったと思います。その中で課題として出たのは個人の能力が全然足りていないということが1番で、今年の目標に去年負けた全日本選手権で社会人相手に勝って日本一を取ろうということを掲げているので、そこと比較すると個人の1on1の能力やシュート力が足りていないよね、というのが課題として出ました。その中で前半戦の成長を挙げると、ディフェンスなら組織で守るというところができるようになってきたと思っていて、最初は全然出てる選手の認識がバラバラで簡単な失点が続いてしまっていたのですが、もうそういうことは無くなってきていて、ちゃんと全員が共通認識を持ちながらディフェンスをできるようになってきているのは収穫かな、と思います。
富田 今謙伸がチーム全体のことを言ってくれたので僕は個人とかフェイスオフのことで言うと、前半は結構安定感が課題で、試合によって良い悪いが出てしまったのが課題かなというところで、そこの課題を早慶戦に向けて色々修正をしていたのですが、早慶戦は個人としては結構勝てて優秀選手にも選ばれたので、そこは1個成果として良かったかなと思います。あとは後輩が結構育ってきたというところがあって、シーズン最初は結構自分一人っていう感じだったのですが、自信を持って試合に出れる後輩が増えてきたので、そこは大きい収穫かな、というように思っています。
成瀬 課題は3つあって、1つ目は謙伸さんもさっき言っていた個の部分で、1on1が勝てていないというところがあって、社会人に勝つことを見据えて、幹部陣の方々が社会人と多く練習や試合を組んでくれていて、そこで1on1を強化していきたいです。2つ目がミッドフィルダー陣がオフェンスもディフェンスもどちらもできるようにならないといけない、というのがあって、ミッドフィルダー陣はディフェンスはディフェンスしかできなくて、オフェンスはオフェンスしかできないという選手が多くいて、そこを克服するために練習からディフェンスもオフェンスをやったり、オフェンスもディフェンスをやったりして、戦術面の理解を含めて成長できたら、というのを練習で増やしています。3つ目が雰囲気が緩すぎることを社会人コーチの方に指摘されていたので、そこは自分は幹部じゃないので細かいところは分からないですが、幹部陣がより一層アップから雰囲気を引き締めてくれたりするのは感じるので、自分もそこに便乗して、責任感を持ってやっていけたらいいなと思っています。

対談中の成瀬
――リーグ戦で意識している相手はいますか
富田 僕は明治ですね。明治のオフェンスの同期の岡田くんっていう子が強くて、この前のオールスターでも結構やられてしまって、彼を倒す、というところが1番大きなところです。逆に、フェイスオフで勝てれば明治には勝てるはずなので、明治戦はフェイスオフが鍵になるかなと思います。(岡田とは)2年生の時から何回か対戦していて、あとは一緒に練習もしていて、連絡もして仲がいいんですけど、だからこそ負けたくないです。
長田 僕も慶應と明治かなって思っています。慶應は今シーズン2回負けているのもそうですし、ゴーリーの岩城くんも2年生の時からそれぞれ早慶のゴールを守ってきたっているところがあるので、絶対に勝ちたいです。従兄弟が明治でやっていたというのもそうですし、高校の同期がラクロス部に2人いるので、そこには絶対負けたくないので、慶應と明治には勝ちたいです。
成瀬 自分は慶應1校です。慶應の同期の同じポジションに福田くんっていう、多分世代で1番上手いような人がいるので、その人に負けないように自分も上手くならないといけないなって思いますし、自分が入部してから日本一にはなれたのですが、早慶戦に1回も勝ったことがないので、慶應を倒して日本一になりたいです。
――ご自身の注目ポイントを教えてください
成瀬 自分はバスケ出身なので、アジリティを生かしたワンワンに注目して欲しいのと、去年より更にオフェンスに繋げることを意識してやっているので、自分でボールを持って上がってクリアをしてオフェンスに繋げたり、あわよくばそのまま得点することを今年は狙っているので、アジリティを生かした1on1と得点に注目して欲しいです。
富田 フェイスオフやってるんですけど、ショットは自信があって、去年全学で点取ってから結構点取れるようなイメージがついてきたので、注目して欲しいところも、自分でフェイスオフでそのまま得点して、というところです。今シーズンは結構ショットも頑張ってきたので注目して欲しいです。
長田 注目して欲しいのはゴーリーなのでセーフのところかな、と思っていて、今もケガしていてプレーできていない中で、体幹トレーニングなど体の使い方を見直していて、それに手応えを感じていて、ケガする前よりも上手くなってるんじゃないかな、という感覚を持てています。リーグ戦には間に合うと思うので、自分自身プレーしてみてどうなるかが楽しみっていうところです。ゴーリーなので相手のエース選手のショットを止めて、観客が沸くようなセーブに注目して欲しいです。
――リーグ戦のキーマンを1人挙げるとしたら誰ですか
富田 僕は自分で。フェイスオフを背負ってピッチの真ん中でチームを繋いでいくところが、大事な試合になればなるほど、勝つか負けるかの意味合いが大きくなるので、勝負どころで勝つという意思表示を含めて自分にします。
長田 僕は4年の山田伊織くんですかね。やっぱりポテンシャルは誰が見てもチーム内でずば抜けてますし、本当にショットも速くて上手い選手なんですけど、まだまだムラがあると言いますか、彼が決めるかどうかでチームの得点力が左右するというところで、ラストイヤーのリーグ戦を通してもう一段階上のレベルにも行ける選手なので、毎試合チームを導くような圧倒的な存在になって欲しいです。彼は体が強いですし、ショットが(速すぎて)見えないんですよね。でもその分コントロールが定まらない日もあって、そこの精度がもう一段階上に行けると思います。ロマン砲です。
成瀬 自分は3年の渡部くんに注目して欲しいです。去年は2年生だったのでAチームになんとかついていくタイプの選手かな、と思っていたのですが、今年は3年生になって、より一層自覚が増して、序列も2枚目か3枚目まで上がってきて、本当に成長が止まらない選手です。1on1が強いのはもちろん、最近はグラボも自分で拾えたり、そのまま自分で駆け上がったりできる選手なので、注目して欲しいです。
――最後に、リーグ戦に向けた意気込みをお願いします
長田 去年も言ったんですけど、リーグ戦は5試合あってその中で2位までに入ればファイナル4に進めるということで先を見がちなのですが、結局は次に来る目の前の1試合に対して100%で向き合って、それを積み重ねていけば結果的に予選を1位で通過できると思いますし、その先の日本一も見えてくるので、とにかく一戦必勝で、目の前の予選に向かってしっかり毎試合いい準備をして、チームとしていいパフォーマンスができるように頑張りたいです。
富田 自分も結構目の前の1個1個のところにこだわって勝負どころでどれだけ勝てるかにこだわってやっていきたいです。
成瀬 自分は去年から試合に出させてもらっていた身として、ワンプレーワンプレーに責任感を持ってプレーしたいというのが1つと、自分たちは10ー4で勝つというのをテーマに掲げていて、自分個人としてはディフェンスでもオフェンスでも10点という部分と4失点以内に抑えるという部分のどちらにも絡んで、どのチームにも10ー4で勝って圧倒して日本一になりたいです。
――ありがとうございました!
(取材 小畑萌、石澤直幸 編集 森若葉)

◆長田謙伸(おさだ・けんしん)(※写真中央)
2004(平16)年5月27日生まれ。175センチ、75キロ。埼玉・大宮開成高出身。政治経済学部4年。ライオンズファンの長田選手が1番好きな応援歌は、1番盛り上がる「チャンステーマ4」だそうです!
◆富田隼平(とみた・じゅんぺい)(※写真左)
2004(平16)年6月7日生まれ。178センチ、73キロ。神奈川・県立大和高出身。商学部4年。お名前の「隼」の字にこだわって色紙を書いていた富田選手。「隼」の字に強いアイデンティティを持っているそうです!
◆成瀬壮真(なるせ・そうま)(※写真右)
2005(平17)年8月25日生まれ。175センチ、73キロ。東京・早実高出身。商学部3年。チームメイトとよく旅行に行くという成瀬選手。最近は渡部選手と鬼怒川に行ったそうです!