【連載】ア式蹴球部 新体制対談『挑戦』 第5回 ⅮF尾崎凱琉×DF林奏太朗

特集中面

――予備予選までを振り返って

尾崎 まずは1部に昇格できたというところは、チームとしてすごくよかったなと思います。個人としては予備予選(東京都サッカートーナメント学生系の部)は怪我で出れなくて悔しかったのですが、リーグ戦は年間通して全部出れて、ある程度はチームに貢献できたなと思っているので、そこはチームとしても自分としても良い1年だったなと思っています。

 去年は自分的には苦しいシーズンで、尾崎と対照的に試合にも出ることなくシーズンが終わってしまったのですが、外から見ていてチームの雰囲気がすごく良くて、チームの雰囲気が1部(関東大学サッカーリーグ戦1部)に昇格する要因だったのかなと感じました。

――去年印象に残ったことは

尾崎 自分は最後1部昇格が決まった試合が1番心に残っています。自分自身も試合に出させてもらっている分、責任もあったので、ほっとしたというか、自然と昇格が決まった瞬間に涙が出てきたし、すごく嬉しかったです。終わった時に皆で喜び合った時間が自分的に1番印象に残ってます。

 自分も最後の昇格を決めた試合で、山市くん(秀翔、令8スポ卒)が自分で決めて貢献して、というかっこいい姿を見れたので、チームとしてその試合が1番印象的に残りました。

――今のご自身の課題はなんですか

尾崎 去年はわりと試合に出ていたのですが、組み合わせも変わっていく中で自分がディフェンスラインやチーム全体をまとめなければいけなかったのですが、2年生ということもあって去年はまだ全然できていないなと思っていました。洞察力というか、チームをまとめるディフェンスリーダーとしてコーチング、まとめる力はこれから伸ばしていかないといけないと思っています。

 1年間プレーしていない分、信頼感というか、こいつがいれば守れるな、というところが足りないなと思っています。

――チームの進歩と課題を教えてください

尾崎 プレシーズンは愛知遠征、早関戦(早関サッカー定期戦)、高麗(高麗サッカー定期戦)と、試合が続いた中で、守備は早関戦までは5試合で1失点という結果が出ています。その分高麗戦では失点は増えてしまったのですが、攻守ともに皆の目線というか、監督に求められているところはチーム全体で皆意識できているし、理解できてるなと感じています。課題としては高麗戦から続けて失点してしまっているので、ゴール前での甘さの部分は課題があると思います。

 プレシーズンでプレーしてきて、チームとしての連携は手応えを感じる部分なのですが、1部で戦うとなるとフィジカルの部分がまだまだ足りないなと韓国遠征を経て感じました。

――お互いの他己紹介をお願いします

尾崎→林 皆知っていると思います、左足。安定して縦に刺せるし、パスの上手さはセンターバックだったらずば抜けているなと思います。プライベートは、韓国遠征でも服買っていたし、去年の終わりは毎週のように買い物に行って高額な買い物をしていたので、金遣いがちょっと最近荒いかな。

 服好きなんです。

林→尾崎 サッカー面だと、力強いプレーだったり、相手のフォワードを子供扱いするような、フィジカルでごり押していくという圧倒的な信頼と安心感があるところが強みだと思います。プライベートは、自分のことを金遣い荒いと言っていましたが、人のことは言えません。でも2日間オフがあったら絶対に愛知の地元に帰っていて、友達思いなところはあると思います。

――出会ったときの印象と、そこからお互いの印象は変わりましたか

尾崎 初めて会ったのは高校1年生か高校2年生のときの代表で一緒だったので、その時はそこまで仲良くなかったです。

 第1印象は、尾崎は今ほどこんなにごつくなかったんです。高校生のときは、細長くて足速いなという感じでした。少し暗かったので、内気なタイプかなと思っていたのですが、大学で一緒に暮らしてみると結構はしゃぐタイプで、うるさい感じでした。

尾崎 中学まで自分は全くの無名だったので、高校で代表入って、最初は怖かったです。友達もいないし。林はナショトレ(ナショナルトレーニング)とかも多分入っていたし、サッカーも上の存在の印象だったので喋ってたことなかったのですが、大学で一緒になって話してみたらうるさい感じでした。別に喋るタイプじゃないと思ってたのですが、実際暮らしてみたら普通に優しくて、面白いタイプだなと思いました。はしゃぐ時ははしゃぐという感じです。

――私生活を含めて、1年次から今までに成長したことはなんですか

 圧倒的に自炊の量が増えたことと、学校のことなのですが、履修登録の重要性がようやくわかってきたところが大きいですね。

尾崎 自分は高校までは自分の体の管理はあまり気にしてなかったのですが、大学に入って体重も10kgくらい増えたし、計画立てて補食食べたり、筋トレしたり、自分の体の管理は大学に入ってできるようになりました。実際体も自分の中で変化を感じているのでそういう面では成長できたと思います。

――体の話がありましたが、怪我についてケアしていることはありますか

 自分は去年1年間ずっと怪我していて下半身の怪我が多かったので、筋肉で補えるように関節をあまり使わないようにするということはトレーナーの方々から言われてきました。あとは睡眠だったり、動いた後のケアをすることが、怪我をしない体を作っていくための予防かなと感じました。

尾崎 練習後とかはストレッチとかは昔からしていなくて、大学入るまでも怪我はほとんどしていなかったので。高校から筋トレはしてたんですけど、自分も上半身ばっかやってて、大学入って下半身もやるようになって、体の使い方とか下半身の強化を意識してやっています。

――新2、3、4年生に対しての印象をそれぞれお願いします

 自分の学年は、仲が良いです。1番仲が良いなと感じます。上下関係なく、他の学年に対してもフレンドリーに関わっていけることが自分たちの強みかなと思ってます。下の学年は、まだまだ大人しいなと思います。個人個人で見たら、生意気なやつはいるのですが、学年としてはまだまだ大人しい感じがします。上の学年は、去年までは少し頼りない感じはしてたのですが、今年になって自覚が芽生えて、全体的にすごく頼りがいがあるような先輩になってきています。

尾崎 新2年はサッカーの面で言ったら、去年の関東リーグは誰も出ていないし、今年もトップチームの(新2年の)人数は少ないので、もっと頑張ってほしいと正直なところ思っています。ピッチ外の面では、可愛い後輩なので仲良くはしてしていますが、サッカー面ではもっと頑張って欲しいです。自分の学年は林も言った通りすごく仲が良くて、皆で遊びに行ったりとか、長期オフは皆で旅行したりしました。他の学年と比べても仲が良い学年だなと思うので、そこは強みだと思います。1個上は、ピッチ外は皆絡みやすくて、向こうからも来てくれるし、自分からも行きやすい雰囲気を作ってくれているので、仲良くさせてもらっています。ピッチ内も林が言った通り、最高学年としての自覚というか、チームに対することを皆が考えていて、最後の年で1部ということもあって最高学年として頑張ってくれています。

――最近のマイブームはなんですか

尾崎 俺は最近というかずっとなのですが、ボーリングが好きです。東京ではやらないのですが、1ヶ月に1回くらい帰省するので、帰ったら絶対に地元の友達と行っています。

――スコアとかはどのくらいですか

 すごいですよ。
尾崎 最高は240で、平均は190くらいです。

 マイブームは買い物ですかね。最近は買わないのですが、よく神田とか、雨野(颯真スポ3=群馬・前橋育英)、尾崎たちに誘われて買い物に行って、良いものがあったら買いますが、服を見るのが好きなので服を見ています。服を買った帰りにカフェに行って、外を見ながら人の観察を俺と神田でするのが気持ち悪いですけどマイブームです。(笑)

――卒業後のキャリアについてはどうお考えですか

尾崎 プロしか考えていないです、J1。大卒でいきなり海外とかは考えていなくて、しっかりJリーグで活躍して将来的には海外も行きたいと思っていますが、今はプロでJ1のクラブに行くということしか考えてないです。

 自分もしっかり段階踏んでプロでやっていきたいと思っていますし、Jリーグで通用しなかったら海外でもやっていけないと思うので、まずはJリーグで経験積んで、海外で活躍すればおのずと代表が見えてくると思うので、そこはずっと意識しています。

――今年1年、自分の中でこだわりたいことはなんですか

尾崎 まずはここから怪我はなしで開幕から出て、試合に出続けることと、自分がディフェンスでチームを引っ張って無失点に抑える試合をできるだけ多くしたいです。それにプラスして、去年は1点しか取れていないので全試合出て、今年はコーナーから頭でのゴールとか、目に見える結果を増やしていきたいということが今年の目標です。

 自分自身もまずは怪我をしないシーズンにしていきたいですし、尾崎も言った通り、自分もディフェンスリーダーだったり、チームの中でもリーダーになれるような存在になっていくことです。チームとして今年からインカレ(全日本大学サッカー選手権)などの出場権が獲得できる位置にいるので、日本一を取れるタイミングではしっかり日本一を狙っていきたいなと思っています。

――今年のキープレーヤーは誰ですか

尾崎 僕らの代の新3年がキーになると思っていて、1番のびのびやれる学年というか、4年生は最終学年で結構固くなってしまうときが多分あると思うのですが、良い意味で自分たちはまだその後があるし、のびのびプレーできる学年だと思っています。だからといって、気を緩めるとかではなくて、チームのために3年生という立場からできることを全員がやる。3年がやれば上も突き上げられるし、下もついてきてくれると思うので、今年のキーは自分たちの代かなと思います。

 4年生であげるとしたら、柏木陽良くん(スポ3=鹿島アントラーズユース)がキーになる選手かなと思います。理由は、去年、一昨年は陽良くんのおかげで勝った試合も多かったので、今年も天才的なプレーでやってくれるかなというのは期待しています。

――最後にチームとして今年やり遂げたいことを教えてください

尾崎 チームとしては、インカレ、総理杯(総理大臣杯全日本サッカートーナメント)、関東1部リーグで取れるものは全てとりたいですし、日本一を取りに行きたいと思っています。

 自分も同じで、取れるタイトルは全て取っていくということと、強い早稲田と言われるように頑張っていきたいです。

(取材 安田直樹、編集 山口愛結)

 

 

尾崎凱琉(おざき・かいる) 写真左
2005年(平17)4月27日生まれ。大阪桐蔭高等学校出身、186センチ。ア式が誇る怪物センターバック。新たなディフェンスリーダーを担う

◆林奏太朗(はやし・そうたろう) 写真右
2005年(平17)8月25日生まれ。サガン鳥栖U18出身、179センチ。キックが光るディフェンダー。怪我からの復活を果たせるか