第2回に登場するのは、今年度井原組のDFリーダーを務めるDF島田和毅(商4=東京・早大学院)、DFサブリーダーを務めるDF吉原悠真(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、FO富田隼平(商4=神奈川・県立大和)。学生日本一に輝いた昨シーズンを振り返るとともに、DFリーダー・サブリーダー、FOリーダーとして臨む今年度の意気込みについて伺った。
※この対談は、2月14日に行われたものです。

対談中の島田
お互いの紹介
――まずは他己紹介をお願いします
島田 富田くんは練習以外のときは結構おちゃらけキャラで場の雰囲気を盛り上げてくれる人です。練習中はすごく真面目で、フェイスオファーはディフェンスやオフェンスと違ってグラウンドの端っこで練習しているんですけど、1人でも自発的に練習をしているすごく真面目な方だと思います。
富田 (吉原)悠真くんは結構不思議な人で、いつも練習が終わったら1番最初に帰るんです。気づいたらグラウンドからいなくなっていていつ練習しているか分からないんですけど、僕は彼はまだ本気を出していないと思っていて、全日(全日本選手権大会)のときのクイックのプレイがすごく良くて、まだまだ先があるんじゃないかというか、彼が1年間本気を出したらどうなるのか気になります。
吉原 島田和毅くんは本当に頼りになる人で、いるだけでチームの雰囲気が良くなるというか、それこそ去年はDFリーダーや主将の力が強くて自分を出せないというか、萎縮してしまう部分がありました。そういうときでも和毅くんは自分をしっかり持っていて、チームの雰囲気を良くしてくれていたっていうのは結構ありがたかったなと思っています。一言で表すなら元気な人です。
――オフシーズンはどのように過ごしましたか
富田 前もって予定を決めるということはあまりしなくて、オフになってから予定が空いている人たちと温泉に行ったりしました。あと大晦日にラクロスのイベントがあって、それに参加した後にマザー牧場でバンジージャンプをしました。牧場にいた牛さんがかわいかったです。
吉原 僕は友達と箱根に行きました。温泉が好きで普段から行くんですけど、よく行っていた温泉が最近つぶれてしまって、せっかくなら遠くの温泉に行こうかなと。結構リフレッシュできました。
島田 僕は山中湖に行って富士山を間近で見ました。きれいな富士山を眺めながら「帰ったらまたラクロス生活なんだろうな…」と少し寂しい気分を味わいつつ、楽しいオフシーズンを過ごしました。絶叫系が苦手なので富士急ハイランドには行っていないです。

試合中の島田
昨シーズンを振り返って
――昨シーズンの結果を振り返っていかがでしたか
島田 野澤組の目標である全学(全日本大学選手権大会)優勝を達成することができて素直に嬉しかったです。個人としても、リーグ戦を全試合スタメンで出させていただいて、夏もU20に参加させていただきとても濃い一年だったなと思っています。
吉原 チームとしては目標としていた学生日本一を達成できてすごく嬉しかったですし、来年もこういう終わり方をしたいなと正直思いました。個人としてもたくさん試合に出させていただいたので、僕も濃い一年だったなと思います。
富田 僕も全学優勝できたのはすごく嬉しくて、今年も優勝したいなと思っています。個人としては1年間多田(倫太郎、令8創理卒=埼玉・早大本庄)さんと2人で戦い抜けたことは自信になって、シーズン前半は早慶戦であまり良くなかったんですけど、全学決勝では僕も多田さんも得点に繋がるプレーができたので成長を感じました。
――昨シーズンの自分のプレーについて振り返ってみていかがでしたか
富田 シーズン後半になるにつれて、試合中のパフォーマンスは自分で上げられるようになったなと感じました。自分の気持ちの部分が結構大きくて、自分から仕掛ける戦い方ができるようになりました。もう一つは得点につなげられる機会が増えたのかなと思っていて、今までは適当に遠いところからショットを打ってオフェンスにつなげるというのをしていたんですけど、一回HCの半場さん(涼介、令2スポ卒=東京・東大和南)に真面目に「ボールを捨てるな」と怒られまして、それからアドバイスを聞いて練習をしていたら徐々にいいショットを打てるようになりました。
吉原 成長したと思う点は、対人能力とグラウンドボールです。6人で守るディフェンスをしている中で、僕のポジションは相手が自陣に入ってきた最初の1on1をすることが多いです。そこで負けるか勝つかで点が入るかどうかが変わってくるなと強く感じた1年でした。特に早慶戦では僕たちが1on1で勝てなかったので点を取られてしまったのですが、リーグ戦や練習をしていくうちに6人で守る1on1が負けなくなったなと思います。
島田 僕はオフボールの部分とグラウンドボールの部分が1番成長したかなと思います。早慶戦もスタメンで出させていただいたんですけど、グラウンドボールもせっかく野澤(想大、令8政経卒=東京・桐朋)さんや中原(健太、令8商卒=東京・早大学院)さんが落としてくれたボールを拾い切れず、オフェンスの得点チャンスをそぎ落としてしまうようなプレーをしてしまった部分がありました。U25を経験してから、グラウンドボールとオフボールに関しては社会人との試合であったり、U20のコーチが念入りに教えてくれたおかげですごく成長しました。野澤さんと中原さんが大陸予選の代表の方で持ち帰ってきた技術を僕たちに落とし込んでくれたので、それも成長の要因の1つです。

対談中の吉原
役職について
――今の役職に就任した経緯を教えてください
島田 僕は自薦と他薦の両方です。理由としては、やっぱり日本代表になったからにはそれなりの自覚と覚悟を持っていないといけないと個人的には思っていたので、それを発揮できるポジションは何だろうと考えたときにディフェンスリーダーなのかなと思ったからです。
吉原 僕は立候補です。野澤組を1年経験して、もっと自分が成長できるところはないかなと考えたときに後輩や周りの人を大事に出来るような力が欲しいと思って、井原組の優勝にサブリーダーという形で貢献できるならしたいなと思ったことが理由です。
富田 僕も立候補してなりました。理由としては野澤組で1年間戦い抜いたという自負があるので、その経験をチームに還元して井原組の優勝に貢献したいと思ったからです。もう1つは後輩に何かを残したいという思いがあって、去年多田さんと2人でやっていく中で最初はなかなか2人とも勝てず苦しかったので、後輩にはしっかり強くなった状態で次の舞台に引き渡したいなと思ったからです。
――DFリーダー・サブリーダー、FOリーダーのそれぞれの役割はなんですか
富田 フェイスユニットが今6人しかいないんですけど、そのメンバーの編成を決めたりとか、それぞれにフィードバックをしたりしています。自分のフェイスオフの実力でチームを引っ張るという部分が1番大きな役割かなと思っていて、そんなに人数が多くないので、自分が勝つ姿を見せてチームを引っ張っていくことが大事だと思っています。
吉原 一応サブリーダーという形なんですけど、SSDMというポジションのリーダーのようなこともやっています。富田くんも言っていたように他のポジションと比べて人数が多いポジションでもないので、たくさんコミュニケーションをとったり編成を決めたりしています。今年は2年生が多くて初めてSSDMに入る人もたくさんいるので、その子たちに教えたりしたいです。
島田 (吉原に)言いたいことを結構言われてしまったんですけど、彼が言っていないこと以外でいうと、今年のディフェンスの方針や戦術をしっかり後輩とコミュニケーションをとって落とし込んでいく役割です。
――皆さんは熱く周囲を鼓舞するタイプですか、それとも背中で語るタイプですか
島田 富田さんは背中で見せるタイプです。今日の試合も活躍していてすごい実力者なので、後輩はそれを見て頑張りたいと思っているんじゃないですかね。
富田 吉原くんは実力で見せる面があると思っています。目立って引っ張るタイプでは無いですが、実は細かくサポートやアドバイスをしてくれる人です。
吉原 (島田)和毅くんは両方というか、背中でも見せるしちゃんと人前に立って戦術をわかりやすく伝えてくれます。去年のディフェンスリーダーの中原さんとは違った示し方をしてくれるんじゃないかなと、期待できるリーダーです。
――どんなリーダー、サブリーダーになりたいです
島田 去年の野澤さんや中原さんのような、常に実力で圧倒する存在になりたいと思っています。リーダーなら実力はあってなんぼだと思っているので、とにかく上手い選手になりたいです。
吉原 実力を伸ばすのもそうですし、教える立場になるので、感覚で話してもなかなか伝わらないようなプレーの言語化を上手くできるようになりたいです。
富田 僕はそんな器用なタイプではないので、自分の実力や姿でチームを救える、後輩に何か伝えられるようなリーダーになりたいなと思います。

試合中の吉原
今年のDF・FOチーム
――4年生が抜けて新体制になりましたが、今年のDFチームはどんな雰囲気ですか
島田 今年のディフェンスは明るい方や熱い人たちがすごく多いです。練習の合間にその振り返りをするときに、去年は結構ディフェンスリーダーと主将が話してみんながうなずくみたいな感じだったんですけど、今年はみんなで話し合って正解を探すような、全員で議論できるいい雰囲気があるなと感じています。
吉原 島田くんが言ったようにいい雰囲気だなと感じています。プレーもそうですし、プレー外でもみんな仲が良くて話しやすい雰囲気だなと思います。
――FOチームの雰囲気はいかがですか
富田 結構フェイスが好きな人が多いかなと思っています。組織練習をしているとき、自分たちはフェイスの練習をしているんですけど、そのときはひたすらフェイスと向き合うような雰囲気があります。真面目でフェイスが好きな人が多いなという印象です。
――目指していきたいDFチーム、FOチームはありますか
島田 新2年生がすごく多いですし上手い選手がたくさんいるので、彼らを育成して誰が出ても崩れないようなディフェンスを作りたいなと思っています。
吉原 去年からフルフィールドオフェンスを強めにやっているので、今年も僕たちのポジションから点を取れるようなチームにしたいなと思っています。
富田 フルフィールドオフェンスをやろうと言っている中で、フェイスオフではそのポゼッションと得点の両方を両立したいと思っています。その中ではフェイスの練習も大事なんですけど、フィールドの練習にもちゃんと入って、しっかりポゼッションを取ったあとにオフェンスに参加できる人がいっぱいいるユニットにしていきたいなと思っています。
――今年のDFチーム、FOチームで注目している選手はいますか
島田 3年生の福島颯太(社学3=東京・早実)にはすごく注目して欲しいなと思います。彼は去年Aチームにいたんですけど、リーグ戦やシーズン終盤の試合にはあまり出られていなかったので彼のプレーをラクロス界に見せることができなかったと思います。技術がすごく高くて真面目なので、これからどんどん成長する彼にはすごく期待しています。
吉原 僕は2年生の塚本健琉(政経2=東京・早大学院)くんに注目しています。今年からSSDMを始めたフレッシュな選手で、真面目で体格が2年生とは思えないくらいがっちりしていて、最近の練習でもすごくパワフルで目立っています。結構話も聞いてくれますし、頑張って欲しいなと思います。
富田 2人挙げたくて、1人は大津(志響、法3=埼玉・早大本庄)くんです。彼は今年からAチームの2枚目として入っていて、彼なりにすごく考えて努力しているなという姿が見えるところと、得点への推進力が高いので、リーグ戦に出たらたくさん点を取ってくれるんじゃないかなと期待しています。もう1人は森大雅(先理2=東京・海城)くんで、彼はなんであんなに強いのか分からないくらい強くて、努力家だしフェイスのことがすごく好きなので伸びてくると思います。エピソードとしては、A4用紙3枚分くらいの両面にフェイスオフについて考えたことをバーッと書くくらいなので、期待したいです。普段はふわふわしているんですけど実は図太いというか怖いもの知らずな感じなので、そういうメンタル面もフェイス向きだなと思います。

対談中の富田
六大戦に向けて
――来月から六大戦が始まりますが、どんな心持ちですか
富田 公式戦の緊張感の中でどのようにフェイスを組み立てていくのかを自分たちで考えていきたいです。去年は出方が基本自分と多田さんの交互だったんですけど、今年はどういうスタイルで行くかはまだ決まっていないので、どういうスタイルで今年戦っていくかのビジョンを描けるようにしたいなと思います。
吉原 六大戦は井原組のスタートを切る公式戦で、下級生もたくさん出るのですごく楽しみです。去年の学生日本一として他のチームを圧倒したいです。
島田 下級生に実戦経験を積ませてあげたいなと思っています。2年生や今までAチームで試合に出場していなかった選手には、Aチームとして早稲田を代表して戦うメンタリティを意識させるようにしていきたいです。あとは、去年全国大会を優勝したチームとして関東で圧勝して六大戦を優勝したいと思います。
――同じブロックの中で意識している相手はいますか
吉原 みんなも言っていたんですけど、慶應かなと思います。去年は学生日本一になりましたが、頭の片隅では早慶戦で負けたという記憶が残っていて結構悔しい思いをしました。六大戦で慶應に勝ったとしても、慶應は毎年早慶戦に照準を合わせてくるので、六大戦でも早慶戦を見据えていい戦いができたらいいなと思っています。
富田 僕は明治大学を意識していて、明治大学のフェイスオフの岡田(陸玖)くんとは一緒に練習をしたり普段から仲良くさせてもらっているんですけど、彼は去年1部リーグのポゼッション王で強いので勝手にライバル視しているところです。六大戦では勝って、強さを見せつけてやりたいなと思っています。
島田 僕も結構明治を意識しています。明治と早稲田の例年の試合を見てみるとロースコアの試合が多くて、早稲田と明治の相性が悪いような感じがするんですけど、僕は絶対早稲田が強いと思っているので六大戦ではまず10点決めて圧勝して、井原組のラクロスを明治に見せたいなと思っています。

試合中の富田
今後の目標
――今季の個人としての目標をお願いします
富田 僕はポゼッション王を目指していて、去年は同期の岡田くん(明大)が取っていたので今年こそは自分が取りたいなと思っています。あとはフェイスオフブレイクといった大事な場面で点を取って、やっぱり10秒で点を取れる唯一のポジションなのでそこを生かしてチームに流れを引き寄せたいです。
島田 まず1つは、去年野澤さんが入っていた関東ベスト10に入りたいです。もう1つは再来週から日本代表の選考が始まるんですけど、最低ライン練習生にはギリギリ入れたらいいかなと思っていますし、あわよくば代表選手になれるのであればそこを目指して頑張っていきたいです。
吉原 やっぱり最後は笑って終わりたいというか、野澤組が引退したときすごい笑顔で、こういう終わり方をしたいなと思いました。全日優勝という目標を掲げているので、最後は勝って終われるのかなというふうには考えています。プレイとしては去年の課題ではあったんですけど、自分自身あまり得点に絡むことができなかったので、フルフィールドオフェンスをやっていく中で自分も1点そこに絡められたらなと思っています。
――最後に、ラストイヤーにかける思いをお願いします
島田 井原組の目標が全日優勝なので、社会人に勝つための実力はすごく必要だと思っていますし、社会人に勝つためのディフェンスのコンセプトを後輩に落とし込んでいく言語化能力も大事だなと思います。自分の実力を伸ばすと同時に、6人でしっかり守るという部分を重要視したいなと思っています。
吉原 まず最上級生としては4年間ラクロスしてきた経験を井原組にぶつけたいなと思っていますし、下級生にもそれを還元していきたいなと考えています。今のところは社会人になってスポーツをすることはないと思うので、ここまで支えてくれた親にプレーや言葉で感謝を伝えたいです。
富田 井原組で勝つためにここまで部活を頑張ってきたので、その集大成として井原組で全日優勝したいという思いはあります。そのうえで、結局は1つ1つの試合を勝ち進めることが大事なので、目の前の試合を1個ずつ勝ち進めて全日優勝という目標にたどり着けたらいいなと思います。
ありがとうございました!
(取材・編集 高津文音、小畑萌)

◆島田和毅(しまだ・かずき)(※写真左)
2004(平16)年12月9日生まれ。東京・早大学院高出身。商学部4年。187センチ、90キロ。見た目からは想像できないくらい豆柴を溺愛している島田選手。そんなかわいい一面とプレー中のかっこいい姿に注目です!
◆吉原悠真(よしはら・ゆうま)(※写真中央)
2003(平15)年9月7日生まれ。神奈川・桐蔭学園高出身。スポーツ科学部4年。168センチ、68キロ。高校ではサッカー部に所属していたという吉原選手。ウイイレというサッカーのゲームが好きだと教えてくれました!
◆富田隼平(とみた・じゅんぺい)(※写真右)
2005(平17)年3月8日生まれ。 神奈川・県立大和。商学部4年。177センチ、73キロ。最近は朝ドラを見ることが毎日の楽しみだと言う富田選手。ちなみに朝は見れないので予約をかかさずにしているそうです!