第6回に登場するのは、新体制で副将に就任した寺尾拳聖副将(人3=長野・佐久長聖)と山根潤太郎副将(教3=神奈川・鎌倉学園)。最上級生となり、チームを支える立場となった2人に新チームへの思いを伺った。
※この取材は12月20日に行われたものです。
経験をみんなに伝えていければ(寺尾)

――まず初めに他己紹介をお願いします
山根 寺尾は、見た目は少し怖いのですが、話してみるとすごく優しく、面白くてギャップがあります。
寺尾 山根は見た目通り優しくて、ちょっとしたことですぐ笑います(笑)。
――お互いの印象は
山根 入学経路が一緒で(指定校推薦)、高校時代に同じ指導者の方から野球を教わった経験もあるので、そこは2人で盛り上がりました。
――副将に選ばれてから意識していることはありますか
山根 これまで自分はそれほど試合に出ておらず、プレーで引っ張るタイプでもなかったので、周りの人が自分のプレーを見て練習に真剣に取り組んでもらえるように意識してやっています。
寺尾 自分は旧チームから試合に出させてもらっていたので、その経験をみんなに伝えられる役割を担えればと思っています。
――選ばれたときに監督や周りからどのようなことを言われましたか
山根 自分は寺尾などとは違って1年生の時はBチームで、そこから徐々に力をつけていって今があり、そこを評価してもらったと感じています。自分に似た境遇の選手はたくさんいると思うので、そういった選手たちの指標になれればと思います。
寺尾 監督からは特に何も言われなかったんですけれども、野手の中では自分だけが(旧チームでのスタメン)経験があるので、そういった経験を伝える役割を期待されて選んでいただいたのかなと思います。
「自分が打って勝てた」と言ってもらえるように(寺尾)

――ここからは寺尾選手に伺います。高校時代主将を務めていらっしゃったと伺っていますが、この時の経験が生きているなと感じている瞬間はありますか
寺尾 高校時代は、「キャプテン(である自分)が一番(練習を)やらないといけない」という思いでやっていました。その経験を生かしたいと思っています。香西(香西一希主将、スポ3=福岡・九州国際大付)はピッチャーなので(野手である山根とともに)3人でチームを支えていければと思っています。
――旧チームから外野は寺尾選手以外入れ替わりとなりますが、楽しみな下級生などは
寺尾 下級生だとやはり德丸(德丸快晴、スポ1=大阪桐蔭)ですかね。(大阪)桐蔭で4番も打っていましたし、楽しみです。ただまずは自分がしっかり活躍しないと、という思いもあります。
――昨年は唯一の3年生でスタメンの野手でした。旧チーム同様4番を打つことが見込まれますが、目指していきたいことは
寺尾 4番はチャンスで回ってくることが多く、秋は自分がそこであまり打てずに勝つことができませんでした。「自分が打って勝てた」と言ってもらえるように勝負強いバッティングを目指して、打点を稼げるよう頑張ります。
――プロへの意識は
寺尾 もちろん行きたい気持ちはあるんですけれども、自分の今の実力を考えたときに、まだまだ足りないところがたくさんあるので。あと1年でどうなるか分からないんですけれども、現状をより良くするために頑張っていきたいと思います。
――次に山根選手にお伺いします。昨年は守備固めでの出場が多かったですが振り返ってみていかがですか。
山根 自分自身守備は売りにしています。なのでそこはチーム1を目指して現在もやっています。去年試合自体はそんなに出られていなかったので力になれていたのかはわからないですけど、(守備は)自分の強みであると思っています。
――ハワイ大との国際親善試合では最後の打者となりました。あの一戦はどのように捉えていますか。
山根 その試合はスタートから最後まで基本ベンチにいました。チームの状況がなかなか良くなかったので最後なんとしても打ちたかったです。しかし結果としてそぐなわなかったので、個人としてもまだまだ足りないなと思いました。
――出場機会獲得へ向けてご自身のアピールポイントはどのようなところですか
山根 やはり守備力というところはチーム1番を目指して常にやっています。なので、どんな打球でもこなせるようにと練習しているところです。
――指定校推薦で早稲田大学に入学されましたが、スポーツ推薦の選手とは違う「一般組」としての苦労や努力を教えてください
山根 最初の方ではB(チーム)であったりなかなか実践の機会をもらえなかったりしました。その中で少ないチャンスをつかんで結果を残し続けるというのが大変なところでしたが、強みを生かすというところをなんとか体現して今の現状があるのかなと思っています。
「去年より泥臭くなる」(山根)

――お二人への質問に戻ります。ここまで新チームが始動してからしばらく経ちましたが、チーム全体の印象はいかがですか。
山根 4年生が多く抜けて全員がレギュラーになるチャンスがあるというところからスタートしました。ハワイ大戦でも悔しい結果があったので、一球たりとも無駄にせずチーム全員で泥臭く必死になってというところを心がけてやっています。
寺尾 去年のチームと比べるとやっぱり実力が足りないので、そこを補うようにやっています。しかしまだまだ足りない部分が多いなというのが正直な印象です。もっともっとというところを目指してやっていかないといけないなと思います。
――今年のチームの強みや特徴を教えてください
寺尾 誰も(昨季の試合に)出ていないので誰でもレギュラーになれるチャンスがあります。なのでチーム同士でのライバル意識が生まれるというのが、層が厚くなれるチャンスにもなると思います。そしてそこが強みになっていくんじゃないかなと思っています。
山根 昨年から投手陣に関してはリーグ戦を経験しているピッチャーがいます。なのでそういう面では野手は経験が少ないのですが、寺尾が言っていたようにレギュラーじゃないからこそ去年以上により泥臭くなるというところ、必死になっているところが今年の野手陣の強みかなと思っています。
――個人目標を教えてください
寺尾 自分は打点王というところにこだわってやっていきたいなと思っています。去年のシーズンは2つとも取れなかったので今年は(打点王を)とってチームの優勝に貢献できればなと思います。
山根 自分自身はまずセカンドのレギュラー獲得に向けてまずは頑張っていきたいなと思っています。その中で副将というポジションもあるので、そこはチームをうまく支えて香西も支えながらやっていきたいと思います。
ーーありがとうございました!
(取材・編集 稲積優一、永吉梨々子)

◆寺尾拳聖(てらお・けんせい)※写真左
2004(平16)年4月23日生まれ。178センチ、85キロ。長野県・佐久長聖高出身。人間科学部3年。好きな芸能人を答える場面で他の選手が女優を答える中、佐藤二朗氏と答えるなどお茶目な一面を見せた寺尾選手。旧チームに引き続き、稲穂打線の中心に立つであろう男の打棒に注目です!
◆山根潤太郎(やまね・じゅんたろう)
2004(平16)年6月16日生まれ。174センチ、72キロ。神奈川県・鎌倉学園高出身。教育学部3年。悔しさを糧に「泥臭く、必死に」を体現する山根選手。守備力を武器にレギュラー獲得へ下剋上を誓う今季の活躍に期待です!