学生コーチ 吉祥啓汰(政経4=東京・早実)

① 自己紹介
政治経済学部経済学科4年の吉祥啓汰です。
② 今シーズンを振り返って
これまでのバスケットボール経験の中で最も有意義なシーズンでした。
③ インカレの結果に対して
決勝が終わった直後は、日本一まであと一歩届かなかった悔しさと、もうこの時間が終わってしまうのだという寂しさで胸がいっぱいでした。
ただ、試合後に多くの方が会場に足を運んでくださっていたことを改めて実感し、この舞台で戦えたこと、そしてここまで連れてきてくれたチームのみんなへの感謝の気持ちが自然と湧いてきました。
④ バスケ部に入部した経緯
大学バスケに強い憧れを抱いたことがきっかけです。
私が初めて大学バスケを観たのは、2017年に日体大で行われた筑波大学対明治大学のリーグ戦でした。当時2年生ながらチームハイの23得点を挙げた筑波大学の牧隼利選手のプレーに、中学2年生だった私は強く心を奪われました。牧選手は小中学校の大先輩で、兄と年代が近かったこともあり、バスケを始めた頃から憧れの存在でした。
その憧れの選手が躍動する大学バスケの舞台は、当時の私にはとても熱狂的で、輝いて見えました。「バスケは高校まで」と思っていた自分の中に、この舞台に挑戦してみたいという気持ちが芽生えた瞬間だったと思います。
その後、ご縁があって早稲田実業に進学し、直近の先輩方が大学でもバスケを続けている姿を見て、自分も挑戦してみようと決意しました。
選手としての道は厳しいと感じていたためスタッフとしての入部を考えましたが、恥ずかしながら役職について何も分からず、勧められるままコーチを選んだのが正直なところです。
⑤ 入部当時の目標・それに対する現在
何も分からないままコーチとして入部したので、まずはどんな形でもチームの力になれたらいいな、という思いでした。
目に見える成果を残せたかは分かりませんが、チームのためにできることを4年間やり切ったという気持ちはあります。
⑥ 4年間で一番の思い出
倉石さんを胴上げした瞬間です。
入部当初は正直、倉石さんはとても畏れ多い存在でしたが、4年間で初めて見たくらいの笑顔がとても印象に残っています。
⑦ 4年間で一番印象に残っている試合
昨年の入れ替え戦で、一部復帰を決めた試合です。
降格してからずっと心にのしかかっていたものから解放されたような感覚でした。周りでは笑顔や嬉し涙が溢れていましたが、自分はなかなか実感が湧かず、しばらくふわふわした気持ちでいたのを覚えています。
⑧同期に伝えたいこと
正直に言うと、4年間ずっと楽しかったわけではありません。
学生コーチという立場で選手のみんなとの距離感に悩んだり、同じスタッフ同士だからこそぶつかることがあったり、それぞれ考え方が違う中で難しさを感じる場面も多くありました。
それでもここまで続けてこられたのは、中途半端で終わりたくなかったという気持ちと、チームに対する責任感、そして意地があったからだと思います。何より、しんどい中でも確かに楽しい瞬間があって、その時間を同期と一緒に過ごせていたことが大きかったです。
下級生の頃は、悔しい負けをたくさん経験してきました。だからこそ、最後にリーグ優勝、インカレ準優勝という結果がついてきたことは本当に良かったと感じています。ただ、それ以上に嬉しかったのは、この過程を同期のみんなと一緒に歩めたことです。
同じ時間を共有し、悩み、踏ん張りながらここまで来られたことに、心から感謝しています。
みんなとだからここまで来れました。かけがえのない4年間、ありがとう。
⑨後輩に伝えたいこと
インカレ決勝が終わったあと、「ごめんなさい」と声をかけてくれた人がいました。その場では、強がって「来年日本一だな」とか言った気がしますが、その言葉を聞いたときに真っ先に思ったのは、「違う、そうじゃない」という気持ちでした。
誇らしかったです。ここまで来られたのは、間違いなくみんなのおかげでした。
普段の練習に向き合う姿勢やストイックさ、結果が出ない時期でも積み重ね続けてきた過程を、近くでずっと見てきました。だからこそ、謝る必要なんてありません。胸を張ってほしいです。自分たちがやってきたことに、自信を持っていいと思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。
来年は、ぜひ日本一を取ってください。早稲田らしく、プレッシャーを楽しんでください。そしてなにより、心からバスケットボールを愛してほしいと思います。結果だけでなく、その過程や仲間を大切にする姿勢を、これからも忘れないでください。
観ている人がワクワクして、「早稲田のバスケっていいな」と思えるような、応援したくなるチームでいてください。
勝ち負け以上に、人の心が動く試合を一人のOBとして期待しています。
⑩応援していただいた皆様へ
これまで早稲田大学バスケットボール部を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
試合会場での声援や、日頃からいただいた温かい言葉の一つひとつが、選手やチームにとって大きな力になっていました。思うような結果が出た時も、そうでない時も、変わらず見守り続けてくださったことに、心から感謝しています。
学生コーチとして関わる中で、この部には勝敗だけでは語れない価値があると感じてきました。その歩みを支えてくださった皆様の存在は、私たちにとって本当に大きなものでした。
これまで本当にありがとうございました。
今後とも早稲田大学バスケットボール部への応援を、よろしくお願いします。