今年度、早大スケート部フィギュア部門には10人の新入生が入部した。そこで一人一人にインタビューを行い、競技歴やスケートへの想いだけでなく、大学生活や今後についても話を聞かせてもらった。今後10回にわたり連載する。第3回は、梅本優花(教1=東京・早実)。
※この取材は9月3日に行われたものです。

競技について
――スケートを始めた時期ときっかけを教えてください
3歳の時にディズニーオンアイスを見て自分も滑ってみたいと思い、始めました。
――Instagramの部員紹介欄に「ブランクを取り戻したい」と書かれていましたが、ブランクはどれくらいになりますか
6年くらいです。
――競技の魅力は何だと思いますか
演技する人によって魅せる部分が違うところだと思います。ジャンプが印象に残る選手もいれば、スケーティングの綺麗さが印象に残る選手もいます。人によってフィギュアスケートの良さの引き立ち方が変わるところが最大の魅力だと思います
――ご自身の強みと、逆に強化したいところを教えてください
強みかわかりませんが、楽観的なところですかね、、笑調子が悪い日があっても明日は明日の風が吹くと思っているので次の日にネガティブな気持ちを引きずることはないです。 強化したいところはスケーティングです。美しいスケーティングができるようになりたいです。
――どんな選手になりたいか、選手としての理想はありますか
強化したいところと重なりますが、スケーティングが上手な選手になりたいです。ただジャンプだけが跳べるのではなく、仮にジャンプを失敗したとしてもスケーティングは上手だったと思ってもらえるような選手になることが理想です。
――早稲田大学のスケート部に入部した理由、経緯を教えてください
幼い頃にWASEDA ON ICEを見た時に早稲田大学のスケート部に入りたいと憧れを持ちました。その後も憧れを持ち続けて入部しました。
――フィギュア部門主催のアイスショーWASEDA ON ICEをご覧になったことがあるとのことですが、どのような印象でしたか。また、WASEDA ON ICEにはグループナンバーもありますが、今までグループナンバーなどを滑った経験はありますか
個人競技としての面が大きいフィギュアスケートですが、アイスショーを部員全員で作り上げるという部分に部活動という一体感を感じ、今まで観てきたフィギュアスケートとは違う印象を持ち、すごくいいなと思いました。 小学生の頃に、プリンスアイスワールドでキッズスケーターをさせていただいた時にグループナンバーを滑ったことがあります。
――早稲田の先輩や同期ともう交流しましたか。あるいはもともとお知り合いの方などいらっしゃいましたか
部練や夏合宿を通してたくさん交流しました。坂崎(愛介)先輩(基理3=東京・早大学院)や清野(桃葉)先輩(国教2=東京女子学院)はクラブの先輩だったので元々知っていました。
――早稲田大学フィギュア部門への印象は
大学始めの人もいれば、全日本出場するような選手もいたりするのでそれぞれの目標に向かって頑張れる環境な所がすごく良いなと思います。また、アットホームな雰囲気で先輩後輩のコミュニケーションが取りやすいのがとても好きです。
大学生活について
――趣味は何ですか
音楽鑑賞です。移動中などは必ずと言って良いほど音楽を聴いています。
――大学生活には慣れましたか。大学に入って今までと変わったことはありますか
だいぶ慣れてきました。 高校生の時までとは違い、全て自分でやらなければいけない部分が変わりました。授業を自分で組んだり、とにかく自分で動かなければいけないことが増えたことが大きな変化だと思います。
――教育学部ですが、何を勉強しているのですか
私は複合文化学科という学科に所属しているのですが、皆さんが教育学部と言われて考えるような教員免許取得のような勉強はしてないです。主に第二外国語であるフランス語、ICT教育、文化について学んでいます。複合文化学科の学生で教員免許を取得する人は非常に少なく、教育学部の中で1番教育学部らしくない学科だと思います笑
――面白かった授業などはありますか
複合文化学の建築物という授業が面白かったです。建築物という名前ですが、建築物について学ぶわけではなく、様々な文化について学びました。その時に自分がいかに日本の価値観を強く持って生きてるか実感できて面白かったです。
――学業とスケートの両立は大変ですか
正直大変です笑ですが、大学生は時間の融通がきくので早い時間に練習できたりするのでその部分はありがたいなと思います。
――スケート以外で、大学4年間でやってみたいことはありますか
海外に行きたいです。留学でも旅行でも良いのですが、海外経験をしてより広い視野を持てるようになりたいです。
今後について
――今シーズンの目標を教えてください
インカレに出場することです。まずはインカレ予選を突破できるように日々の練習を頑張ります。
――今シーズンのプログラムを教えてください。また、どんなところに注目してほしいですか
今シーズンのプログラムは『Baby, God Bless You』 です。美しいピアノの音と滑りの融合に注目してほしいです。
――大学4年間の目標、ビジョンを教えてください
4年連続インカレに出場することと5級を取ることが目標です。日々の練習を大切にし、文武両道を目指して頑張っていきたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 荘司紗奈)
◆梅本優花(うめもと・ゆうか)
早稲田実業高校出身。教育学部1年。所持級はシングル4級。