【連載】野球部 秋季早慶戦直前特集『集大成』 第10回 吉田瑞樹副将

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 昨季から正捕手としてチームをけん引する吉田瑞樹副将(スポ4=埼玉・浦和学院)。今季は悲願の4連覇に惜しくも届かず、副将としての責任感からか悔しさも口にした。そんな吉田選手に今年のチームと学生としての4年間を振り返っていただいた。

※この取材は10月22日にオンラインで行われたものです。

接戦で勝つ

――夏に掲げてらっしゃった目標の打率3割に現在早慶戦を残して到達していますが、手ごたえはありましたか
 春も早慶戦まで打率は2割9分ぐらいで、それで早慶戦で打てなかった(打率3割を達成できなかった)ので、気を引き締めて頑張りたいなと思います。

――今季のリーグ戦で印象に残ったプレーは何ですか
 法政戦の2回戦で野崎(慎裕、4年)から打ったタイムリーが印象に残っています。

――守備面はいかがでしょうか
 春に比べて、パスボールが増えてしまったのが反省点かなと思います。それでも競った試合でピッチャーをうまくリードできたのかなと思います。

――今季、高橋煌樹選手(スポ2=宮城・仙台育英)が先発として台頭していますが、これまでと変わったなと思うことはありましたか
 元々真っすぐは力強いピッチャーだったんですけど、安定して真っすぐが低めに決まるようになったのと、変化球でカウントが取れるようになったのが成長したところかなと思います。

副将として責任感を

――吉田選手は3年時は代打や指名打者で、4年時は正捕手として出場されていますが、気持ちの違いはありますか
 去年は印出さん(太一、令7スポ卒=現三菱重工East)含め先輩方が(スタメンとして)出ていて、その中で少ない出番で結果を出したりといったところだったんですけど、今季はスタメンで出場できるということで。それに野球はピッチャーが9割という競技の中で、それを支えるキャッチャーという役割には責任を感じました。

――責任感とおっしゃっていましたが、副将としての責任感はありましたか
 去年はなかったものですし、今年から副将になったことで、主将を含め周囲を見るというところでは緊張感があって、練習中とかで意識することはありました。

――吉田選手から見て、今季はどんなチームだったと思いますか
 法政戦を挙げるなら、最初にリードされる展開が多くて、それでも終盤に追いついたりできる、そういった粘り強さが出てきたチームかなと思います。

――神宮デビューはフレッシュオールスター。そこで吉田選手はホームランを打たれていますが、その時の気持ちを振り返ってください
 初めて出番をもらったのがその時で、その時も明治だったんですけど、明治には吉田匠吾(4年)がいるのがわかっていたので、明治にだけは負けられないなと思っていました。

――吉田さんは高校時代も全国の舞台を経験されていますが、高校野球と大学野球の違いはどこだと思いますか
 高校の時はとにかく甲子園に出たいというところで、大学は高校の時よりレベルの高い中で、神宮で勝ち点を争うので、自分の技術の足りないところも感じました。また、早稲田は学生主体のチームなので高校時代は監督さんの指示に従って練習していたんですが、大学では自分で考えて行動するということを学べたかなと思います。

――早稲田での4年間はいかがでしたか
1、2年生の頃は出られなかったんですけど、3、4年の時は優勝を経験させてもらって、そういった意味ではいい経験も悔しい経験もできたと思います。

――大学生活で成長できたと思ったことはありますか
 副将という立場をいただいて、しっかりと周りを見ながら、自分もレベルアップしていくというのは、他の大学生活をしていたらできなかったと思うので、そういったことで人間的に成長できたと思います。

――心残りは
 やっぱり4連覇できなかったことですね

――最後の早慶戦ですが、目標は
2連勝で慶應に勝ちます。

――慶大に対する印象はいかがですか
 春やった時も終盤追いつかれましたし、そういった意味では、勢いがすごくあるチームだと思いまし

――キーマンはいますか
 法政戦・明治戦で調子がいいわけではないですけど、やっぱり早稲田のエースは樹(伊藤樹、スポ4=宮城・仙台育英)なので。そのピッチング次第だと思います。

――最後に意気込みを
 優勝は無くなってしまったんですけど、最後は慶応に連勝して打率も3割を残すために、これから準備していきたいと思います。

ーーありがとうございました!

(取材、編集 竹田朋矢)

◆吉田瑞樹(よしだ・みずき)
2003(平15)年4月24日生まれ。178センチ、83キロ。埼玉・浦和学院高出身。スポーツ科学部4年。高校時代は宮城投手(誇南、スポ3=埼玉・浦和学院)と共に甲子園を経験。最後の「浦学バッテリー」をお見逃しなく!

※写真は早スポ野球班のインスタグラムでもご覧いただけます。

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